水道水にベンゼン混入 “初動遅れた責任”室蘭市長ら減給処分

室蘭市の一部の地区で、水道水に有害物質のベンゼンが混入していた問題で、青山剛市長は市の対応が遅れた責任をとってみずからを減給とする条例案を市議会に提出し、可決されました。

室蘭市高砂町1丁目の一部の地区ではガソリンスタンドで起きたガソリン漏れが原因で、水道水から国の基準を上回るベンゼンが検出され、市の対応の遅れにも批判の声が上がっています。
これについて、青山市長は23日の市議会で、▼みずからを減給50%、1か月、▼担当の副市長と水道部長を減給30%、1か月とする条例案を提出しました。
提案理由の説明で、「初動の遅れから多大なご迷惑をおかけした。責任の重さを痛感している」などと述べ、条例案は全会一致で可決されました。
この問題をめぐっては、今月からこの地区の水道管を取り替えるための工事が始まりましたが、その際に地下水から油の成分が新たに検出され、ガソリンスタンド側が分析を進めています。