網走市でヒグマの生態学ぶ講座 冬眠覚めたクマとの遭遇防ぐ
冬眠から覚めたクマに遭遇する事故を防ごうと、網走市でヒグマの生態について学ぶ講座が開かれました。
この講座は網走市が開いたもので、19日は小学5年生から70代までの16人が参加しました。
はじめに知床半島のヒグマ対策を担う知床財団の職員が、ビートや麦、それにトウモロコシなどの農作物がヒグマのエサになることや、網走市では濤沸湖周辺で目撃されることが多く、生息地であると考えられることなどを説明しました。
また、講座では、斜里町の住民が、ヒグマが身を潜めやすい草むらを刈り取ったり、ヒグマのえさにならないよう、落ちているごみを集めたりする活動を行っていることなどを紹介していました。
参加した小学5年生の女の子は「クマだけが悪いわけではないので、一緒に共存できたらいいと思います」と話していました。
網走市によりますと、市内ではここ数年、クマの出没数が増えているということで、網走市農林課の高石空我さんは「生ごみの出し方などに気をつけて、人間がクマに近づかないことが大事です。これからクマの活動が始まりますが、目撃したり痕跡を見つけたりしたら市役所や警察にすぐに連絡してください」と話していました。