南極観測にゆかりのある稚内市が国立極地研究所と連携協定
稚内市は、南極や北極の観測基地などで研究を行う国立極地研究所と協定を結び、今後、連携して人材の交流を進めていくことになりました。
稚内市は昭和初期に南極観測隊が使う犬ぞりを引く樺太犬の訓練が行われ、市の職員が観測隊の越冬隊員に選ばれるなど南極観測と深い関わりがあります。
こうした経緯から、稚内市と国立極地研究所は協定を結び、今後、連携して人材の交流を進めていくことになりました。
国立極地研究所と連携協定を結んでいる自治体は、日本人として初めて南極を探検した白瀬矗中尉の出身地の秋田県にかほ市しかなく、稚内市は全国で2例目となります。
協定では、研究所の研究者を稚内市に招いて講演会を開いたり、市内の施設で研究資料を展示したりして学術的な交流を深めるほか、市の職員を再び南極観測隊の越冬隊員として派遣することを検討するなどとしています。
稚内市企画総務部の佐伯達也部長は「稚内は南極との関わりが強い場所なので、市としてできることがあればぜひ協力したい。今回の協定をきっかけにさらに研究所と交流を深めていきたい」と話しています。