函館 江差町グループホームでの不妊処置受け市内事業所調査へ
江差町にあるグループホームで、知的障害のある入居者が結婚や同居を望んだ際、施設側が不妊処置を提案していたことを受けて、函館市は2月20日から市内でグループホームを運営するすべての事業所を対象に調査を始めます。
江差町にある「あすなろ福祉会」は、運営するグループホームで、20年以上前から知的障害のある入居者が結婚や同居を望んだ際、施設側が不妊処置を提案し、これまでに8組16人が応じたとしています。
これを受けて函館市は市内にあるグループホームの実態を把握するため、グループホームを運営する26すべての事業所を対象に調査を始めます。
調査内容は夫婦や交際中の入居者が同居できるかや条件の有無、入居者が結婚や出産を希望した場合の対応のほか、必要と考える支援や制度など20項目にわたります。
市は2月20日に文書を各事業所に送り、ことし4月中に結果をとりまとめることにしています。
函館市は「市内のグループホームで実際にどのような対応をしているか把握するとともに、結果をふまえて入居者や事業所からの相談などに生かしていきたい」としています。