新ひだか町で高校生がアイヌ民族の伝統的な料理学ぶ

高校生にアイヌ民族の食文化に親しんでもらおうと、伝統的な料理を学ぶ教室が日高の新ひだか町で開かれました。

新ひだか町が静内農業高校で開催した教室には2年生およそ30人が参加しました。
講師には、「新ひだかアイヌ協会」の菅原勝吉民族文化専門員が招かれ、はじめにアイヌ語が由来となっている町内の地名やアイヌ民族が儀式のために作る料理について説明しました。
続いて、生徒たちは実際にアイヌ料理に挑戦し、米粉のだんごに昆布のたれをかけた「コンプシト」を作る際には、昆布を火であぶる伝統的な調理方法などを学びました。
このあと、生徒たちは完成した料理をおいしそうに試食していました。
参加した男子生徒は「自分で作ったので特別感があります。料理は甘くて食べやすいです」と話していました。
講師を務めた菅原専門員は「想像以上に子どもたちの反応が生き生きしていたので、これをきっかけにアイヌ文化や料理に興味を持ってもらいたいです」と話していました。