新十津川町の老舗酒蔵 十津川村から届いた杉玉に掛け替え
空知の新十津川町にある老舗の酒蔵では、新酒ができたことを知らせる新しい杉玉の掛け替えが行われました。
杉玉の掛け替えを行ったのは、新十津川町にある明治39年の創業から110年あまり続く酒造会社です。
23日朝は、軒先の茶色くなった古い杉玉を取り外し、奈良県十津川村から届いた直径55センチ、重さ14キロほどの新しい杉玉に掛け替える作業が行われました。
新十津川町は、明治時代に大水害が起きた十津川村から移住してきた人たちが町の礎を築いたことから交流を続けていて、杉玉は十津川村の青年団から毎年この時期に贈られています。
新酒の出荷は今月15日から始まっていて、来年3月はじめまで酒造りが続き、例年とほぼ同じ量の生産が予定されているということです。
酒造会社の名取重和社長は「十津川村の青年団の力作がことしも届き、新しい杉玉に掛け替えてすがすがしい気持ちです」と話していました。