去年11月の新篠津村のグライダー事故で運輸安全委が報告書
去年、石狩の新篠津村でグライダーが胴体着陸し2人が大けがをした事故について、国の運輸安全委員会は離陸の際に地上から引っ張っていたワイヤーが外れたため機長が着陸を試みたところ事故が発生したとする報告書を公表しました。運輸安全委員会は引き続き関係者から話を聞くなどして事故原因の特定を進めることにしています。
去年11月、新篠津村の滑空場でグライダーが滑走路脇の草むらに胴体着陸し乗っていた男性機長ら2人が腰の骨を折るなどの大けがをしました。
グライダーにはエンジンなどの動力はな地上からワイヤーで引っ張られるかたちで離陸した直後に事故が起きたとみられています。
詳しい原因を調べている国の運輸安全委員会は事故発生から1年となるのを前にこれまでの経過をまとめた報告書を公表しました。
それによりますと、離陸の直後にウインチが停止してワイヤーが外れたため機長が機首を下げて着陸を試みたところ右の翼側から滑り落ちるように高度を落とし胴体着陸したということです。
しかしなぜワイヤーが外れたのかはわかっておらず、引き続き関係者から話を聞くなどして事故原因の特定を進めるとしています。
この事故をめぐっては警察が業務上過失傷害の疑いもあるとみて捜査しています。