水柱の再噴出に備えた設備が完成し住民も安ど 長万部町

長万部町で9月下旬に止まった水柱が再び噴き出した場合に備えて設置が進められてきた、水の飛散を抑えるための設備が20日完成しました。

長万部町ではことし8月8日から温泉水とみられる水柱が30メートルほどの高さまで噴き上がっていましたが、9月26日に止まりました。
これを受けて町は、水柱が再び噴き出した場合に水の飛散を抑える設備の工事を今月17日から行っていて、20日完了しました。
設備は水が噴き上がっていた穴にかぶせるような形で設置され、集まった水を排出する仕組みになっているほか、水とともに噴き出していた可燃性ガスの拡散も抑えられるということで、町は今後、監視を続けることにしています。
設備が完成したことについて近くに住む男性は、「毎朝、車を洗ったり、家の屋根が塩害でさびが出たりと、さんざん苦労したので、2度とこういうことがないよう工事が完全に終わったことは大変うれしいです」と話していました。
長万部町水道ガス課の中里博也課長は「これで万が一、また噴き出したとしても水を抑えられますし、音もある程度抑えられるので住民もひと安心だと思います」と話していました。