生産量日本一 滝上町でハッカの蒸留盛ん

ハッカの生産量が日本一の滝上町で、今シーズン収穫したハッカから油を取り出す蒸留の作業が盛んに行われています。

オホーツク海側の滝上町では、ハッカの生産を100年以上、行っていて、現在は6戸の農家が国内の生産量の95パーセントを担っています。
24日は、朝早くから、町内の施設で油を取り出す蒸留の作業が行われました。
ことし収穫されて、2週間ほどかけて乾燥させたハッカが、深さおよそ3メートル、直径2メートル40センチの大きな釜に入れられ、農家の人たちが踏み固めて釜に詰め込みました。
そして、1時間ほどかけて高温で蒸したあと、蒸気を冷やすと、あめ色をしたハッカの油が抽出されていました。
滝上ハッカ耕作組合の瀬川博組合長は、「滝上のハッカは年々需要が増えていて、食べ物や飲み物のほかにアロマなどにも使われているので、ぜひ使ってほしいです」と話していました。
蒸留の作業では、1回あたり、およそ1トンのハッカが使われますが、取り出せる油は、わずか20キロほどで、施設では作業が1日に何度も繰り返し、行われるということです。
蒸留の作業は、26日まで行われ、200キロほどの油を生産する見込みだということです。