中川町で地震続く 住民は後片づけに追われる

11日未明、震度5強と5弱の揺れを相次いで観測する地震があった中川町では、12日も日中に震度3の揺れを観測するなど宗谷地方北部では地震活動が続いています。こうしたなか中川町では道路脇が陥没した道道の一部が通行止めのままとなっているほか、被害を受けた地域では住民が自宅の後片づけに追われていました。

11日未明、震度5強や5弱の揺れを観測した中川町では、12日も午後1時37分ごろに震度3の揺れを観測するなど宗谷地方北部では地震活動が続いていて、気象庁は1週間程度、最大で震度5強程度の揺れを起こす地震に注意するよう呼びかけています。
こうしたなか中川町歌内では、11日未明の地震で、道道541号線の道路脇が30メートルにわたって陥没し、通行止めのままとなっていて、12日も朝から現場の調査が行われていますが、復旧の見通しは立っていません。
中川町民プールでは、屋内プールに設置されていた大型の換気扇が、3メートルほど落下したほか、壁がはがれるなどの被害があり、町は、8月28日までだったことしの営業を打ち切りました。
また、中川町の林業、高橋勝也さん(47)の自宅では、1階の寝室のタンスが倒れ、居間や台所の床に棚から落ちて割れた食器などのガラスが散乱するなど被害が出たため、高橋さんが、朝から、後片づけの作業に追われていました。
妻と3人の子どもと暮らしている高橋さんは「朝から大変ですが、気持ちを切り替えて頑張りたいと思います。もう地震は起きてほしくないですが、万が一を考えて、防災への意識を高めていきたい」と話していました。