新人9人の争い 選挙戦を追う

21日に投票が行われる参議院選挙。定員3の北海道選挙区は、9人の新人が激しい選挙戦を展開しています。
▽与党・自民党は、2人を擁立し、公明党と連携して2議席獲得を狙います。
▽野党側は、立憲民主党、国民民主党、共産党が1人ずつ候補者を擁立しました。
最大の焦点は、与野党どちらが多くの議席を獲得するのかです。9人の候補者の選挙戦を追いました。

北海道選挙区に立候補したのは、届け出順に、いずれも新人で、▽幸福実現党の森山佳則氏(52)、▽自民党の高橋はるみ氏(65)、▽共産党の畠山和也氏(47)、▽労働者党の岩瀬清次氏(66)、▽自民党の岩本剛人氏(54)、▽立憲民主党の勝部賢志氏(59)、▽安楽死制度を考える会の中村治氏(66)、▽国民民主党の原谷那美氏(35)、▽NHKから国民を守る党の山本貴平氏(44)の9人です。

【幸福・森山佳則氏】
幸福実現党の森山佳則氏は、宗教団体・幸福の科学の職員です。
消費税減税によって景気を回復させることや、国防を強化することを訴えます。
4日の公示日には、「消費税減税で経済を成長させる。カジノを含む統合型リゾート=IRは治安が悪化するので反対だ」と訴えました。

【自民・高橋はるみ氏】
自民党の高橋はるみ氏は、16年間にわたり知事を務めた実績を強調し、地域経済の活性化を訴えます。
4日の公示日には、「この16年間、地域の課題と魅力を確認しながら、信頼を築かせていただいた。産業創造力をさらに高め、世界に北海道のブランドとして高まっている食や観光の発信をさらにしていく」と訴えました。
胆振東部地震で被災した厚真町にいち早く入り、宮坂尚市朗町長に支援を呼びかけました。
宮坂町長は「厚真町は大規模な被災を受けた。高橋氏はその翌日に厚真町で、われわれを激励した。災害復旧の先頭に立ってご尽力してくれた」と演説しました。
運動で重視するのは街頭演説。小柄な体をカバーするため、ビールケースの上に乗って行います。
高橋氏は「北海道の地域のことを最も理解している。この点は一番だと自負を持っている。一人でも多くの支援をいただき、この戦いを最後までやっていきたい」と訴えていました。

【共産・畠山和也氏】
共産党の畠山和也氏は、元衆議院議員の経験を生かし、支給額が減らない年金制度の実現を訴えます。
4日の公示日には、「暮らしの声を代弁して新しい政治をつくる道を示し、市民と野党の流れをさらに発展させるため全力を尽くしたい。国民の怒りをぶつける選挙にし、年金を守れという声を託してほしい」と訴えました。
共産党として30年ぶりの議席獲得を目指し、小池晃書記局長も駆けつけました。
小池書記局長は「年金の7兆円削減を許すのか、それとも減らない年金に変えるのか。年金を削減する仕組みをやめて減らない年金にするために全力を挙げる」と演説しました。
畠山氏は若者にも政策を届けようと、活動の様子をSNSにリアルタイムで投稿します。
畠山氏は「高齢者からは年金で強い関心を、若者からは奨学金や働き方で私のもとに多くの声が寄せられている。それにこたえる政策を示し支持を広げていきたい」と訴えていました。

【労働・岩瀬清次氏】
労働者党の岩瀬清次氏は、労働者党の代表委員を務めています。
街頭演説を中心に長時間労働や非正規社員の処遇など労働問題の改善を訴えます。
4日の公示日には、「ブラック労働や長時間労働を即時に廃止する。差別的労働は社会から一掃しなければならない」と訴えました。

【自民・岩本剛人氏】
自民党の岩本剛人氏は、道議会議員を務めた実績を強調し、農林水産業や地域経済の振興を訴えます。
4日の公示日には、「新幹線が開業し札幌駅周辺も再開発が始まる。令和の時代に新たな北海道の扉を開くため、行政、経済、政治、総合力を合わせて、皆さんで新しい扉を切り開いていかなければならない」と訴えました。
4月の知事選挙で自民・公明両党から推薦を受けた鈴木直道知事も応援に駆けつけます。
鈴木知事は「身体は大きいが、支援の輪はまだ小さい。選挙に勝利することが鈴木道政にとっても大きなプラスになる」と演説しました。
岩本氏は、党のネットワークをフル活用し、道内各地に足を運びます。目指すは自民党の2議席獲得です。
岩本氏は「北海道ブランドをしっかり売り込み、地域にある基幹産業を強くすれば地域の経済効果の大きな発展につながる。北海道のために少しでも尽力できるように努力したい」と訴えていました。

【立民・勝部賢志氏】
立憲民主党の勝部賢志氏は、小学校の元教諭で、労働組合で活動した経験から労働環境の改善を訴えます。
4日の公示日には、「暮らしを支える政治を取り戻すための戦いだ。雇用環境を改善し、もらった給料で生活ができる当たり前の社会を作りたい。平和と憲法9条を守りながら、道民と一緒に戦っていきたい」と訴えました。
候補者2人の擁立を断念し1人にしぼった立憲民主党は、佐々木隆博副代表が応援に駆けつけました。
佐々木副代表は「安倍一強による長期のほころびをこの選挙で終わりにしよう。勝部氏を当選させることでこの北海道から新しい流れを作っていく」と演説しました。
地元では、小学校の教諭時代の教え子も応援に駆けつけました。
勝部氏は「若い人たちや女性の働く環境が悪くなっている。暮らしの中にある不安を少しでも取り除いて、安心して暮らせる社会を作るために、今の政治を変えなければいけない」と訴えていました。

【安死・中村治氏】
安楽死制度を考える会の中村治氏は、安楽死制度についての議論を深め、希望すれば安楽死が認められる法制度の整備を目指すとしています。
4日の公示日には、「みずからの最期を決めて安楽死の権利を行使できる社会を作りたい。そのための法律の整備を進めていきたい」と訴えました。

【国民・原谷那美氏】
国民民主党の原谷那美氏は、最も若い35歳の若さを生かして、若い世代の代弁者になりたいと訴えます。
4日の公示日には、「獣医師は食べ物が口に入るまでの安心、安全を守るのが仕事だ。日本の食を守るための基準を設定し、安心、安全でおいしい農産物を生産している北海道の農業を全力で支えていきたい」と訴えました。
野党で2議席確保を目標に、国民民主党の先輩の徳永エリ参議院議員とともに選挙戦を戦います。
徳永議員は「北海道の一次産業を守る。また国民の安心と安全、命と健康を守るために獣医師として全力で働いていただく存在が必要なんです」と演説しました。
原谷氏は獣医師の経験をアピールし、一次産業の現場を回って支援を呼びかけます。
原谷氏は「北海道は大事な日本の食料庫だ。現場の抱える問題や課題を現場に行って自分の目で確認してその上で国に届けていく、そういった政治家の1人になりたい」と訴えていました。

【N国・山本貴平氏】
NHKから国民を守る党の山本貴平氏は、NHKの放送を受信料を支払っている人だけが見られるスクランブル放送にすることを訴えます。
4日の公示日には、「主に訴えることはNHKのスクランブル放送化だ。生活弱者や困窮者に非常に厳しい受信料制度の改正を実現したい」と訴えました。

新人9人が立候補した北海道選挙区。
有権者の判断は、今月21日に示されます。

【当選者への質問・意見募集】
NHK札幌放送局では、投票日の21日に放送する「参議院選挙開票速報」で当選した候補に直接聞きたい質問や意見を募集しています。
メッセージの一部は番組のなかで当選した候補に直接ぶつけます。
札幌放送局のホームページ、参議院選挙の特集サイト「チョイス北海道」の専用フォームからお寄せください。
また、FAXでも受け付けています。
FAX番号は011−231−5369です。
ツイッターでも募集する予定ですので、皆さんのご意見、ご質問などなんでもお寄せください。

【詳細は札幌局特設サイトで】
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