除名処分取り消しを 前市議提訴

札幌市議会の議長の選出方法をめぐる対立で議長席に居座り続け、除名処分となった前議員が、「処分は重すぎる」などとして市議会と札幌市に対し処分の取り消しなどを求める訴えを裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは札幌市議会の松浦忠前議員です。
松浦前議員は統一地方選挙の後、初めて招集された5月13日の臨時議会で最年長として臨時の議長に選ばれたあと、新しい議長の選出方法をめぐり各会派の議員と対立して議長席に居座り続け、6月、民主主義を踏みにじる行為だったなどとして除名処分となりました。
訴えによりますと、前議員は懲罰に値する行為だったことは認めた上で、「臨時議会で予定されていた議事の審議に支障は出ていない上、除名という一番重い処分とするには審理期間があまりに短い。ほかの議会の例と比べても処分は重すぎ、違法だ」として市議会と札幌市に対し、処分の取り消しと、判決が確定するまでの間の議員報酬の支払いなどを求めています。
訴えを起こしたことについて松浦前議員は11日、代理人の弁護士を通じて、「私に投票してくれた有権者の期待に応える責任があると考え提訴した」とするコメントを発表しました。
今回の除名処分をめぐっては、前議員の支援者も今月4日、札幌市に対し、処分の取り消しを求める訴えを起こしています。

今回の提訴について札幌市議会の五十嵐徳美議長は、「訴状が届いておらず、内容が確認できないため、コメントできる状況ではない。市議会としては慎重に審議を重ねた結果、除名との判断に至ったものだが、今後、内容を精査した上で対応していきたい」としています。
また札幌市の秋元市長は、「まだ訴状を見ていないので、訴状が届いた時点で内容を精査し検討の上、対応します」とコメントしています。