検査技師自殺で病院の責任認める

4年前、小樽市の病院に勤務していた男性が自殺したのは長時間労働でうつ病になったことが原因だとして遺族が病院側を訴えた裁判で、札幌地方裁判所小樽支部は病院側の責任を認める判決を言い渡しました。

小樽市の「小樽掖済会病院」に勤務し、平成27年に自殺した当時34歳の臨床検査技師の男性の両親や妻などは、自殺は長時間労働でうつ病になったことが原因だとして病院を運営する医療法人に損害賠償などとして1億2000万円あまりを求めました。
判決で札幌地方裁判所小樽支部の梶川匡志裁判長は、「自殺直前の1か月の残業時間はおよそ160時間に及んだ。病院側は残業時間を把握し業務を軽減するなどの対策をとれたのに行わなかった」などとして、病院側の責任を認めました。
ただ、ことし1月に病院側から遺族に対して1億円300万円あまりが支払われているとして訴え自体は退けました。
判決のあとの記者会見で男性の65歳の父親は、「慣れない業務で息子が追い詰められていったと思うとやりきれない。医療機関には、職員が幸せに働けないと患者さんも幸せにすることはできないということを改めて分かってほしい」と話していました。
一方、病院を運営する医療法人は、「改めて亡くなられた元職員のご冥福をお祈りすると共に、ご遺族のみなさまに哀悼の意を表します。判決が届いていないのでコメントは差し控えます」としています。