同性婚訴訟 札幌でも審理始まる

日本で同性どうしの結婚が認められていないのは憲法に違反するとして全国の同性のカップルが起こした集団訴訟のうち、道内に住む3組のカップルの審理が札幌地方裁判所で始まり、原告は「私たちの関係が公的に認められることで、同性愛者に対する差別や偏見がなくなってほしい」と訴えました。一方、国は訴えを退けるよう求めました。

民法や戸籍法の「夫婦」について、国が「男である夫」と「女である妻」という意味だとして同性どうしの結婚を認めていないのに対し、同性のカップル13組は、法の下の平等などを定めた憲法に違反するとして、国に賠償を求めて札幌を含む4か所で初めての集団訴訟を起こしています。
このうち、札幌市と帯広市に住む3組のカップルの審理が札幌地方裁判所で始まり、原告のうちの2人が意見陳述を行いました。
この中で、帯広市の40代の男性は「パートナーとの関係はまぎれもなく『家族』だと思っているが、法的には他人のため、これから年を取って病気やけがなど何かあったときに互いに支え合うことができず、大きな不安を抱えている。裁判を通じて私たちの関係が公的に認められることで、同性愛者に対する差別や偏見がなくなってほしい」と訴えました。
一方、国は訴えを退けるよう求め、具体的な主張は今後、明らかにすると述べました。
次の裁判はことし7月8日に開かれます。

裁判のあと、原告の3組のカップルのうち2組が札幌市で記者会見を開きました。
この中で、札幌市に住む20代の女性は「一緒に生活している相手が同性というだけで、なぜこんなにも差別や不利益を受けなければならないのかとずっと考えていたので、その気持ちを初めて公の場で訴えることができたのはよかったと思います。私たちにとって良い判決が出るよう、これから頑張りたい」と話していました。