早くもクマ目撃 注意点は

道内ではここ最近、クマの目撃情報が増えています。専門家は、暖かい日が続いたことでエサとなる植物の芽が増え、この時期としてはクマの行動範囲が広くなっているとして注意を呼びかけています。

道警本部のまとめによりますと、ことしに入って先月末までの3か月間に寄せられたクマの目撃情報は28件で、去年の同じ期間の8件と比べると3倍以上となっています。
今月8日には、札幌市の藻岩山でも冬眠から目覚めたとみられるヒグマが目撃されました。
市によりますと、藻岩山でのクマの目撃情報は去年よりも半月ほど早いということです。
こうした中、札幌市のホームセンターでは、クマよけの関連商品の取り扱いを15日から増やしました。
専用のコーナーを設け、鈴やホイッスル、大きな音が出るピストル型の道具、それに唐辛子の成分が入ったスプレーなど20種類あまりを取り扱っていて、使い方などの相談にも応じているということです。
例年よりもクマの目撃情報が増えていることについて、クマの生態に詳しい道総研・環境科学研究センターの間野勉部長は、暖かい日が続いたことでエサとなるフキやタラなどの芽が増え、この時期としてはクマの行動範囲が広くなっているのではないかと指摘しています。
また、山の南側の斜面では日当たりがよくて芽吹きも早いためクマがいる可能性があり、山菜採りで山に入る場合、こうした場所には注意が必要だとしています。
そのうえで、クマに遭遇した際の対処方法として、「背中を見せて逃げると追いかける習性があるので、後ろを向いて逃げてはいけない。近くで遭遇しても大声を上げて、自分から石や棒などで攻撃するのはたいへん危険だ。それでも襲われそうになったら、唐辛子の成分が入ったクマよけのスプレーが効果的だ」と話しています。