全国的に流行 はしかに注意

全国的に流行しているはしかについて、これまで道内で患者は確認されていませんが、道などは本格的な観光シーズンに入り、道内にも感染が広がるおそれもあるとして、必要な人はワクチンの接種を行うよう呼びかけています。
はしかは発熱や全身に発疹が出るウイルス性の感染症で、空気感染するなど感染力が非常に強く、手洗いやマスクだけでは予防できません。
乳幼児が感染すると重症になる場合があるほか、妊婦は流産や早産のおそれがあるとされています。
ことし3月、沖縄県で台湾からの旅行者から感染が広がり、沖縄県と愛知県で起きている流行が東京に広がるなど、全国の感染者数は今月9日現在で125人にのぼっています。
国立感染症研究所によりますと、はしかは、ワクチンを2回接種することで確実に免疫ができるとされています。
平成2年4月以降に生まれた28歳以下の人は2回接種の対象で、2回の接種を終えていればほとんどの人に免疫があるとされています。
一方、昭和47年10月以降、平成2年3月までに生まれた28歳から45歳までの人は1回接種で、免疫がない人がいるとされています。
また、昭和47年9月以前の生まれの45歳以上の世代では、ワクチンは任意の接種で感染もしていない人は免疫がない人もいるとされていますが、多くの人が主に子どもの時に自然に感染していたとされています。
道によりますと、これまで道内で患者は確認されていませんが、道などは本格的な観光シーズンに入り、道内にも感染が広がるおそれもあるとして、定期接種の対象年齢となっている1歳から2歳未満、5歳から7歳未満の子どものワクチン接種を積極的に行うよう呼びかけるとともに、定期接種の対象でなくても母子健康手帳などにワクチンを2回接種した記録がなく、感染した経験もなければ、かかりつけ医に相談しワクチン接種を検討するよう呼びかけています。
このほか、予防接種を受けられない「妊娠中の人」や定期予防接種を受ける前の「1歳未満の子ども」が周りにいる人、それに感染するリスクが高い海外に渡航する人は、母子手帳で接種の履歴を確認して、病院などに相談して接種をしてほしいということです。
また、ワクチン接種の履歴や感染した経験がない人が発熱や発疹があった場合には、医療機関に事前に電話をして相談をしたうえで受診し、移動する際には公共の交通機関を避けるようにしてほしいと呼びかけています。

【はしか 道内の病院では】
札幌市中央区の市立札幌病院では、先月下旬から接種を希望する人が増え始めワクチンを接種した人は今月は15日現在で、先月1か月で接種した人の4倍以上の29人となっています。
16日も訪れた市内の20代の女性が接種に訪れていました。
この女性は、子どものころ1回だけ予防接種を受けたことがあるということで、「近くの病院で検査をしたらはしかへの免疫が十分にないことがわかったので来ました。
子どもがほしいと考えているので、予防接種を受けられて安心しました」と話していました。
この病院では、16日現在で、風疹とはしかの混合ワクチンの「MRワクチン」が通常より在庫が少なくなくなっているということです。
市立札幌病院の児玉文宏医師は、「ワクチンの数には限りがあり定期接種をする子どもやワクチンを1回しか接種していない28歳から40歳前半までを優先して受け付けている。40歳代後半より上の年代はすでに、はしかにかかって抗体を持っている可能性があり必要な人がワクチンを接種できるよう問診などをしたうえで接種が必要かどうか判断している」と話しています。