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◆気象情報の手話CGを自動生成するシステムを開発
〜関東7都県の手話CG気象情報の検証サイトを開設〜
(平成29年2月20日)

□ NHKは、気象庁が発表する気象情報をもとに、CG(コンピュータグラフィックス)の手話による天気予報の動画を自動的に生成する技術を開発し、これについての評価やご意見をいただくサイトを開設しました。

気象情報手話CG検証サイト(放送技術研究所ページ内):
//www.nhk.or.jp/strl/sl-weather/

□ NHKでは、聴覚に障害のある方へのサービスの拡充に向けて、気象情報を伝える手話CGの自動生成システムの研究開発を進めています*1)。今回、自動生成された手話CGの表現のわかりやすさや自然さについての評価やご意見をいただくサイトを開設しました。関東7都県の天気予報の手話CGを1日3回自動更新しています。

□ 本システムは、手話通訳士の動作をモーションキャプチャー技術*2) で記録し、基本的な手指動作や表情などを表すCGをあらかじめ用意しておきます。聴覚に障害のある方や手話通訳士の意見を参考に作成した天気予報の手話表現をベースに、気象庁から発表される「晴れ」や「10℃」などの日々変化する天気や気温のデータと基本動作を表すCGを組み合わせることで、手話CGの動画を自動的に生成します。

□ 今後、対象の地域の拡大や緊急時の警報などの提供も検討していくとともに、障害者や高齢者にわかりやすく情報をお伝えするための「人にやさしい放送技術」の研究を進めていきます。


*1) 本研究の一部は、学校法人工学院大学と共同で進めています。

*2) 身体に反射材のマーカーを多数貼り付けて、その動きを特殊なカメラで撮影することで、身体動作をコンピュータに記録する技術。

 
 
 
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