10月に行われた2つのイベントから、スーパーハイビジョンの国際展開についてご紹介します。
MIPCOM(フランス・カンヌ)
10月15日〜20日
108か国から1万4千人が参加した世界最大級のコンテンツ見本市であるMIPCOM。NHKは、様々な形でコンテンツを発表しました。
「精霊の守り人」は、高精細な4Kとテレビが表現できる映像の明暗の幅を拡大するHDRの技術を用いて制作し、150インチの大画面で上映。定員を上回る、180人にご覧頂き、高精細、高画質の映像に感嘆の声が上がりました。
8K・HDR制作の「ルーブル 永遠の美」は、日本をPRするために設置された「ジャパンプラザ」で、10分のダイジェスト版を30分毎に50回上映。毎回ほぼ満席となり、800名を超える方にルーブルの魅力を堪能頂きました。「4Kとは格段に異なる映像体験だった」など、番組制作、映画、美術関係者などから高い評価を頂きました。
ルーブル美術館(パリ)10月25日
「ルーブル 永遠の美」(59分版)をフランスの美術関係者、マスコミ関係者、約140人に上映。ルーブル美術館のマルチネズ館長からは、「8Kによって美術作品の新たな鑑賞方法を生み出すことになるだろう」という評価を頂いたほか、「見慣れていると思っていた作品が、初めて見る作品のように感じられた」、「8Kの美術分野への応用に対して期待する」といった声も聞かれました。
8K番組「ルーブル 永遠の美」は、11月14日から4K・8K試験放送「NHKスーパーハイビジョン」で放送予定です。
NHKは、2018年の実用放送開始に向けて、4K・8K理解促進に努めるとともに、コンテンツの充実や設備整備を進めてまいります。