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世界初!8Kスーパーハイビジョン用 1億3,300万画素撮像素子を開発
〜8Kカメラも より小さく、より高画質に〜

(平成26年5月15日)


□ NHKは、臨場感あふれる次世代の放送システムとして8Kスーパーハイビジョン(以下、8K)の研究開発を進めています。今回、動画用としては最多の画素数となる1億3,300万画素の撮像素子を世界に先駆けて開発しました。

□ 高画質な8K映像を撮影するためには、赤(R)、青(B)、緑(G)の各色とも3,300万画素の情報が必要です。これまでは、各色に3,300万画素の撮像素子を1枚ずつ、合計3枚用いていましたが、光を3色に分けるプリズムが必要となるため、カメラの小型化が課題でした。

□ プリズムを使わずにカメラの小型化を図る場合、1枚の撮像素子で3色の情報を取得する「単板カラー撮像方式」の採用が有効ですが、これまでの3,300万画素の撮像素子では、1画素で1色の情報であることから情報量が3分の1となり、撮像素子を3枚用いた方式と同等の画質を得ることが困難でした。

□ 今回開発した撮像素子は、従来の4倍の1億3,300万画素で構成されているため、1枚の撮像素子でR、B、Gの各色とも3,300万画素以上の情報を取得できます。これにより、カメラの小型化とともに、従来の単板カラー撮像方式では困難であった高画質化も実現できるようになりました。さらに、市販のデジタルカメラと同じ単板カラー撮像方式を採用しているため、種類が豊富な写真用レンズを使用できます。

□ この研究成果は、5月29日(木)〜6月1日(日)に開催する「技研公開2014」でご覧いただけます。



 
 
 
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