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◆高フレームレートSHVプロジェクターを開発
〜毎秒120フレームで、動きの速い映像も鮮明に表示〜
(平成24年5月17日)


□ NHKでは、高品質で臨場感あふれる次世代のテレビジョン放送サービスとして、スーパーハイビジョン(SHV)の研究開発を進めています。このたび、NHKは株式会社JVCケンウッドと共同で、SHV映像を毎秒120フレームで表示できるプロジェクターを開発しました。

□ これまでSHVは、超高精細映像を毎秒60フレームで表現してきましたが、フレームレートを従来の2倍となる毎秒120フレームとすることで、動きの速い映像もより鮮明に表示することが可能となります。NHKでは既に、毎秒120フレームで撮影できるSHVカメラ用イメージセンサーを開発しましたが*1)、これに引き続き、その表示装置となる高フレームレートSHVプロジェクターの開発に成功しました。

□ 今回開発したプロジェクターは、800万画素の表示素子3枚とe-shiftデバイス*2)を用いた小型SHVプロジェクター*3)をベースとして、e-shiftデバイスと表示素子の倍速駆動*4)によって、毎秒120フレームのSHV映像表示を実現しています。

□ 本機器は、5月24日(木)〜27日(日)に開催する放送技術研究所の一般公開でご覧いただけます。今後も、より高品質で臨場感あふれるSHVを視聴者のみなさまにお届けするために、研究開発を進めていきます。

※1) 平成24年2月23日報道資料「スーパーハイビジョンカメラ用イメージセンサーを開発」
※2) 複屈折特性を持ち、直進する光と縦・横0.5画素分屈折して通過する光に切り替えることができるデバイス
※3) 平成23年1月13日報道資料「実用的な小型SHVプロジェクターを開発!」
※4) 120Hzに対応した入力回路と駆動回路を新規開発。60Hzの映像信号を並列処理。液晶素子に映像信号をパラレルーシリアル変換して入力することにより120Hz表示を実現。液晶動作速度が最適になるよう表示素子の温度を管理。


 
 
 
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