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手振れを解消する肩載せ型のカメラ防振装置を開発
〜 機動性を損なわず、安定した撮影が可能 〜

(平成22年11月12日)


□ NHKは、手振れなどの振動を抑さえ安定して撮影できる「肩載せ型カメラ用防振装置」を開発※)しました。機動性を保ちつつ、カメラに発生する揺れを大幅に吸収できる装置です。

□ 最近、テレビ画面の大型化・高精細度化に伴い、以前に増して撮影時の映像の揺れが画面上で、目立つようになってきています。こうした揺れは、頭痛やめまいなどを引き起こす、いわゆる「映像酔い」の原因となる可能性があり、問題視されてきています。

□ カメラの揺れは大きく分け、(1)歩行しながら撮影する時に発生する大きく不規則な揺れと、(2)自動車やヘリコプターに搭乗し撮影する時に発生する単調で規則性のある揺れがあります。今回、それぞれの特徴を持った揺れを吸収するため、(1)揺れの加速度センサーを内蔵したアクティブ防振装置と、(2)コイルばねと減衰機構によるパッシブ防振装置の2種類のカメラ防振装置を開発しました。

□ 今回開発した防振装置の特徴は以下の通りです。

1) 高い角度制御機能を備え、様々な揺れに対して安定した撮影が可能。
2) 小型軽量でカメラと一体装着が可能なため、肩載せ撮影が可能になるなど、取り扱いが容易。
3) カメラ装着面がフラットな構造なためカメラ機種を問わず、かつ、装着が短時間で可能。

□ この防振装置は、InterBEE2010(11月17日〜19日、幕張メッセで開催)において、HERZ(ヘルツ(株))のブースで展示する予定です。

※)HERZ(ヘルツ(株))と共同で開発






 
 
 
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