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◆ハイビジョン生中継システムをスペースシャトルで打ち上げ
〜 宇宙ステーションからのハイビジョン生中継に大きな前進 〜
(平成18年9月10日)


 宇宙から初めてのハイビジョン生中継を目指して、NHKとNASA(National Aeronautics Space Administration)とで共同開発した ハイビジョン生中継システムが、日本時間9月10日に打ち上げられた スペースシャトル「アトランティス」に搭載され、国際宇宙ステーションに向かいました。

 2002年11月にNHKは、アメリカのディスカバリー・コミュニケーションズ社とともに、NASAと宇宙からのハイビジョン生中継を実現させることで合意して契約を交わし、JAXA(宇宙航空研究開発機構)とも協力して装置の開発や動作・耐久試験などを進めてきました。

 ハイビジョンカメラは、これまでもスペースシャトルに搭載され、宇宙での撮影に成功していますが、いずれも収録後に地球に持ち帰ってから放送されており、宇宙からのハイビジョン生中継が実現すれば世界初となります。

 今回の生中継システムは、NHKのハイビジョンカメラ、NHKと NASAで共同開発したハイビジョンのリアルタイム伝送装置で構成されておりスペースシャトルで運搬し、国際宇宙ステーションに設置されます。

 当初の予定では、今年12月に打ち上げられるスペースシャトルに搭載される予定でしたが、NASAならびにNHK双方の準備が整い、急遽10日打ち上げのシャトルに搭載することができました。

 今後、ハイビジョン生中継システムは、国際宇宙ステーションへの設置、調整などを経て、今年末には世界初の宇宙からのハイビジョン生中継が 実現できる予定です。

写真1、2) NHKとNASAで共同開発した「宇宙仕様のハイビジョン伝送装置」と スペースシャトルに搭載するための最終検査


写真3) スペースシャトルに搭載するハイビジョンカメラ


写真4) スペースシャトルからのハイビジョン撮影画像(1998年10月)

 
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