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◆月探査衛星にNHKのハイビジョンカメラ搭載決定
(平成13年12月19日)


○ 2005年に打ち上げられる予定の月探査衛星「SELENE(セレーネ)」に、NHKのハイビジョンカメラが搭載されることが本日決まりました。

○ この月探査衛星は、宇宙開発事業団(NASDA)と文部科学省の宇宙科学研究所(ISAS)が共同で、2005年の夏に打ち上げる予定で、およそ1年間、月の周りを回りながら月面の詳しい地形や磁場などを観測することになっています。

○ NASDAなどではこの衛星にハイビジョンカメラを搭載する放送事業者を募集しましたが、NHK以外には公募がなく、NHKのハイビジョンカメラを搭載することが、きょうの宇宙開発委員会に報告されました。

○ NHKが搭載するハイビジョンカメラは、収録装置を含めて重さが約16.5kg、広角レンズと望遠レンズを装備していて、月の上空約100kmの軌道を周りながら、青い地球が月の地平線から昇る「地球の出」や月面のクレーターなどを高精細なハイビジョン映像でとらえようとする計画です。そして探査衛星の伝送容量に制限があるため、1分間の映像をおよそ30分かけて少しずつ地球に伝送する予定です。

○ NHKは、今後衛星に搭載するハイビジョンカメラや伝送装置などの開発を進め、2003年2月末までにNASDA側に引き渡すことになっています。











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