平成19年5月29日
18年度“約束”の評価を受けて
日本放送協会


 NHKは、視聴者の意向をより的確に事業運営に反映するため、各年度の事業運営の目標として視聴者に“約束”を公表し、達成状況を外部の専門家が視聴者の視点に立って評価し、それに基づいて事業運営を改善していくしくみ(PDCAサイクル)を、平成17年度に導入しました。

 本日、NHK“約束”評価委員会から、18年度の“約束”評価報告を受けました。
 報告書によると、「公共放送の価値」の実現度は、昨年度と比べて2.3ポイント上昇したこと、視聴者のみなさまは「公共放送の価値」に、公共的な財としての「社会的価値」を強く感じていることなどが示されています。
 一方、多様な価値の中には、期待度に比べ実現度がまだ低いものがあること、20代・30代の若年層の評価は全体的に低いことなどが示されており、この点は喫緊の課題であると受け止めました。
 また、この1年間、金銭にまつわる不正はなく、受信料収入は回復途上にあり、個別には質の高い番組が増えたことなど、NHKが変わりつつあることを認めていただきましたが、「NHKが新たに生まれ変わった」とみなさまが実感するには至っていないと分析されています。信頼をより確かなものとし、公共放送として新たな付加価値を提供していくことの必要性を痛感しています。

 今回指摘された点については、視聴者のみなさまの要望であると真摯に受け止め、今年度中に早速改善するもの、来年度の事業計画に生かしていくもの、9月末に公表する次期経営計画に盛り込んでいくものに整理した上で、NHK全体でPDCAサイクルを回しながら、みなさまの期待に応えていきます。

 評価報告書および要約版は、NHKの公開ホームページに掲載し、公表します。




 
戻る