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会長記者会見要旨 2008/12/4
 
ことしを振り返って
 
(福地会長)
 20年ぶりに外部から会長に就任して間もなく1年。縦割りの組織に横風を入れるのが自分の仕事として取り組んできた。トップは外部からだけでなく内部からも顔の見える存在であるべきと考え、自分の考えを職員に向けてビデオなどを通じて語り続けてきた。インサイダー問題では、調査をお願いした第三者委員会の指摘も踏まえ、再発を防止するために全力で取り組んでいる。8月の北京五輪では視聴者の期待に応える放送を出すため現場が一体となって仕事をしていたことが印象に残っている。NHKは来年2月からテレビの国際放送を強化する。民放など企業からの出資を受けて体制が整ったことに感謝したい。上半期には午後7時から10時のゴールデンタイムの視聴率が1位になった。45年前に調査が始まって以来、初めてのことだが、視聴者と向き合った放送を出し続けた結果だと思う。また10月には経営委員会によって次期経営計画が修正議決された。4年後に初めて受信料の10%を還元するという約束を実現できるよう取り組みたい。12月からはオンデマンドサービスが始まった。公共放送の豊富な映像を通信回線で提供するサービスは、利用者の反応もまずまずと聞いており、今後に期待したい。最後に2011年に迫った放送の完全デジタル化。世界的な潮流の中で、NHKとしても責任を果たせるよう取り組みたい。
 
 
ABU(アジア太平洋放送連合)総会について
 
(今井副会長)
 11月24(月)、25日(火)にバリ島で開かれたABU総会で空席になっていた会長ポストの選挙があり、私が推薦を受けて多数の支持を得て選ばれた。多様な国や地域の集まった緩やかな連合の中で放送の抱えている課題を協力して克服していこうと考えている。アジアの国々の中ではNHKに協力を求めてくる機関が多いのでできるだけお手伝いしながら、アジア全体の発展に貢献していきたい。

 
 
ことしの営業活動と第4期(10月―11月)営業業績について
 
(会長)
 この1年、営業改革としてさまざま取り組んできた。受信料体系に関し、10月から訪問集金を廃止し、障害者の免除対象範囲を拡大した。来年2月の事業所割引導入、家族割引拡大の準備を、今進めている。契約・収納業務の公開競争入札も、10月に3地区の落札者が決定した。営業改革を着実に進めることで、受信料の公平負担の徹底に一歩一歩近づいていきたい。

(大西理事)
  訪問集金を廃止し、契約収納員のパワーを契約取次活動にシフトしたため、契約総数、衛星契約の取次数は、前年度の同時期を上回る見込み。支払再開は3万件となり、支払拒否・保留数は、55.3万件となる見込み。一方、10月からは障害者の方への受信料の全額免除適用範囲を拡大したことで有料契約から全額免除となる契約が増加する見込み。年度末に向けて、契約取次活動を更に強化して年間計画の達成を目指して行きたい。支払督促については、計画通り実施地域の拡大を進めている。引き続き、公平負担の徹底にいっそう努めていく。
 
 
環境関連の取り組みについて
 
(会長)
 12月29日(月)の教育テレビの放送時間を午後0時30分から9時30分の9時間に短縮する。定時に比べ12時間50分短縮することになる。放送休止中は、アナログ放送の全国約3100箇所の送信所で電波を停めることで、約1万7000kWhの節電、CO2約9.4トンの削減となる。この日は総合テレビと教育テレビで環境関連番組を放送する。環境へのメッセージを募るなど、視聴者の皆さまといっしょに地球環境保護について考えていく。
 NHKが制作・放送した環境関連番組の一部を英語化し、NHKワールドTVで世界に発信するとともに、ABUを通じて希望するアジアの放送局に無償で番組を提供することもはじめた。現在10の放送局に番組VTRと英語台本を提供、随時放送してもらっている。
 
 
紅白歌合戦関連イベントについて
 
(副会長)
 
「第59回NHK紅白歌合戦」に連動して『紅白ロード2008』をことしも12月31日(水)午後4時30分から深夜0時まで、NHKホール横の代々木公園ケヤキ並木通りとNHKみんなの広場ふれあいホールで開催する。ケヤキ並木通りの230インチ大画面、ふれあいホールの520インチのスーパーハイビジョンで紅白歌合戦を公開し、イルミネーションによるライトアップ、屋外特設ステージのイベントで紅白を盛り上げる。いずれも無料で自由に参加いただける。
 
 
アナログ放送終了・完全デジタル化について
 
(永井理事)
 
アナログ放送終了・完全デジタル化まで残すところ962日になった。与党のワーキングチームの地上デジタルチューナー無償配布枠を拡げる方針についても地上デジタル放送推進につながると思う。視聴者の方々が混乱なくデジタル放送に移行していただくため全力で取り組んでいる。地上デジタル放送受信機の11月単月の普及数が146万台となり、地上デジタル放送がスタートしてから3位の伸びを示している。今後に期待したい。
 
 
海老沢元会長らの退職金問題について

(会長)
 
白紙の状態。今、どうこうする必要はないと思う。ただ、個人的には退職金を払うにしても、払わないにしてもきちんと説明責任を果たさないといけないと思っている。そのあたりを見極めて結論を出すべきだが、執行部としての結論は出していない。

 
制作局エグゼクティブ・プロデューサー窃盗容疑検挙について
 
(会長)
 
司直の手にゆだねているので、その判断に任せるのが筋。ただ、どう説明しても『李下に冠を正さず』、誤解を受ける行動はよくないと思う。

(八幡理事)
  警察の捜査の状況を見ながら処分などについてもNHKとして判断していく。
 
 
経営委員3人の不同意人事について
 
(会長)
 
国会が判断することで、コメントする立場にないが、我々としてはどういう体制であっても今の経営計画に従って粛々と執行に努めていくことに尽きる。できるだけ早く決まってほしいが。
 
 
インサイダー事件の次の検証番組について
 
(会長)
 
1回目は事実関係を中心に、これからどのように取り組むかについて紹介した。2回目は、その進捗状況について話した。視聴者からは、現場の若い人の取り組みを聞きたいという要望があった。検証番組を終わりにしたつもりはない。今度の検証番組の位置づけは、これまで約束した10項目にわたる再発防止策の状況について報告することになる。成果を見極めながら、ある程度実行状況が見えてきた段階でつくるのがいいのではないか。そのときにはできるだけ若い人たちの意見もとりあげたい。時期は改革の進捗状況を見ながら決めたい。
 
 
TBSが18時から2時間のニュースをはじめることについて
 
(会長)
 
いい意味で競争がないとだめ。報道に求められるのは正確さと迅速さ。視聴者がどう評価するのか。今まで以上に正確で迅速なニュースを出していく。今、テレビ離れともいわれているが、こうしたことで放送の品質が上がることが好ましい。
 
 
「篤姫」の人気について
 
(会長)
 
企画段階で考えていた以上に視聴者の幅が広がったのではないか。特にここ数週間、「泣いた」という声を聞く。あの番組は夫婦、親子、家族をテーマに人間性を訴え、共感が生まれることからあのような視聴率に結びついていると思う。11月30日(日)の視聴率は29.2%だったが、衛星放送も含めるともっと多くの方々に見ていただいていることになる。続く「天地人」も泣かせる番組。初回を見たが、非常にいい出来だと思っている。
 
 
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