日本放送協会 理事会議事録  (平成23年 1月18日開催分)
平成23年 2月 4日(金)公表

<会 議 の 名 称>
 理 事 会

<会  議  日  時>
 平成23年 1月18日(火) 午前9時00分〜9時20分

<出   席   者>
 福地会長、今井副会長、永井技師長、金田専務理事、日向専務理事、
 溝口理事、八幡理事、大西理事、今井理事、黒木理事、塚田理事、
 吉国理事

 井原監査委員

<場         所>
 放送センター 役員会議室

<議        事>
 福地会長が開会を宣言し、議事に入った。

付議事項

1 審議事項
(1)第1135回経営委員会付議事項について
(2)視聴者対応報告(平成22年12月)について
(3)地上デジタルテレビジョン中継放送局の設置計画について

2 報告事項
(1)地上デジタルテレビジョン中継放送局の開局について
(2)「日本賞」規程改正と第38回(平成23年)実施について


議事経過

1 審議事項
(1)第1135回経営委員会付議事項について
(経営企画局)
 1月25日に開催される第1135回経営委員会に付議する事項について、審議をお願いします。
 付議事項は、議決事項として「地上デジタルテレビジョン中継放送局の設置計画について」と「中央放送番組審議会委員の委嘱について」、報告事項として「地上デジタルテレビジョン中継放送局の開局について」、「平成22年度第3四半期業務報告」、「契約・収納活動の状況(平成22年12月末)」、「放送受信料免除における更新手続きに関する意見募集の実施について」、「視聴者対応報告(平成22年12月)について 」、および「地方放送番組審議会委員の委嘱について」です。
 なお、第1134回経営委員会は1月15日に開催され、会長の任命についての議決が行われました。

(会 長)   原案どおり決定します。


(2)視聴者対応報告(平成22年12月)について
(視聴者事業局)
 放送法第12条に定める視聴者対応の状況について、平成22年12月分を以下のとおり取りまとめました。ついては、放送法第22条の2第3項の規定に基づき、1月25日開催の第1135回経営委員会に報告したいと思います。
 12月にNHKに寄せられた視聴者の声の総数は、34万2,374件でした。内訳は、苦情を含む「意見・要望」が5万7,740件(17%)、「問い合わせ」が25万3,397件(74%)、「その他・不明」が3万1,237件(9%)でした。視聴者の声の総数が前月より1万6,000件余り減っている中で、「問い合わせ」が約4,000件増えています。これは、「第61回NHK紅白歌合戦」や、スペシャルドラマ「坂の上の雲」のほか、各番組の総集編や年末年始の特別編成などへの問い合わせが多かったためではないかと見ています。
 最初に、「第61回NHK紅白歌合戦」に関する問い合わせや意見について報告します。
 紅白歌合戦への問い合わせや意見は1年を通じて寄せられますが、9月以降の推移を見ると、1日に600件を超える反響が寄せられた日が2回ありました。“紅白応援隊”の発表(10月20日)の当日と、出場歌手の発表(11月24日)の翌日です。9月1日から12月31日の放送開始前までの4か月間に寄せられた反響の総数は、2万件を超えました。
 続いて、放送内容への反響です。放送開始から1週間に寄せられた反響は、2,844件でした。このうち、好評意見は420件、厳しい意見は1,127件でした。男女別で見ると、好評意見は女性からの割合が高く、厳しい意見は男性からが半数を超えています。年代別では、好評意見は30代から50代を中心に幅広い層から寄せられているのに対し、厳しい意見は、特に60代に集中しています。具体的には、「若い歌手ばかり出ている。昭和の時代に活躍した方々を出演させてほしい」などの意見が寄せられました。
 出演者への反響については、司会の嵐や松下奈緒さんのほか、植村花菜さん、桑田佳祐さんに100件を超える反響が寄せられました。「植村花菜さんの『トイレの神様』をフルコーラスで聴かせてもらえて感動した」、「桑田佳祐さんの元気な姿が見られてよかった」などの声が寄せられています。
 今年の紅白歌合戦で行った新たな試みである「紅白・ウラ・トークチャンネル」と「ツイッター」について報告します。
 「紅白・ウラ・トークチャンネル」は、地上・BSデジタル放送の副音声を利用して、独自の音声サービスを行うものです。客席内に設けた中継席から“紅白応援隊”のテリー伊藤さんや関根麻里さんが、画面には映らない場面転換中のステージの様子を実況したり、歌い終わった出場歌手やゲスト出演者にインタビューしたりしながら紅白の裏側を紹介しました。この「紅白・ウラ・トークチャンネル」に対しては、「歌番組に解説を加える発想がすばらしい」、「視覚障害者なので、歌手の衣装やステージの様子の説明が役に立った」など好評の意見が目立ちました。
 11月15日に立ち上げた番組公式ツイッターでは、出場歌手発表などの番組情報を速報で伝えました。紅白歌合戦の放送中には、番組担当者が随時、舞台裏の情報を投稿しました。その投稿を見た視聴者が反応し、さらにコメントを投稿、その投稿を他の視聴者が見て楽しむ、というようにツイッターが広がっていく様子が見られました。放送中の投稿について1分ごとに最大100件のサンプルを取り、歌手ごとに集計したところ、電話やメールでの反響が多かった嵐、植村花菜さん、桑田佳祐さんたちに加え、電話やメールでは反響がそれほど多くなかった水樹奈々さんやいきものがかりといった方々などにも多くの投稿が寄せられていました。特に“紅白応援隊”として紅白関連番組などにも出演していた水樹奈々さんへの投稿は、放送前から際立って多く寄せられており、電話やメールで反響を寄せてくれる視聴者とは異なる視聴者層の存在をうかがわせる結果となりました。また、ツイッター上では、データ放送や副音声の『紅白・ウラ・トークチャンネル」への好評意見が多く見られました。テレビのデジタル放送の機能を駆使し、パソコンや携帯電話も同時に使いながら、番組を楽しんでいる視聴者の様子が伝わってきました。
 12月に放送番組全般に関して寄せられた意見・要望・問い合わせなどの反響総数は11万4,957件で、そのうち意見は3万5,605件、問い合わせは7万9,352件でした。12月も前月に引き続き、「第61回NHK紅白歌合戦」についての反響が最も多く、ためしてガッテン「血糖値を下げたい人へ 効果最速の秘策SP」(12月8日放送)や、スペシャルドラマ「坂の上の雲」などへも多くの反響が寄せられました。
 視聴者から寄せられた指摘や意見への対応事例を紹介します。
 12月4日に関東甲信越と東海・北陸地方に向けて、ミドルエイジ・クライシス「女性たち ゆれる生き方 メールで探る“わたし”の生き方」を放送しました。この番組を見た視聴者から「このような放送こそが公共放送の使命だと思う。働く女性が見られる時間にぜひ全国で放送してほしい」など、全国放送での再放送を求める声が寄せられました。こうした希望が多いことを受けて、この番組を12月12日日曜日の午前10時から衛星第2の「あなたのアンコール」で全国放送しました。今年度に「あなたのアンコール」で地域向け番組を取り上げ、全国に向けて放送したのは初めてのことです。
 次に画像の誤りについての報告です。12月19日放送の「趣味の園芸 やさいの時間」について、「冒頭で紹介された野菜のうち、“コマツナ”とあった画像は、ホウレンソウではないか」という指摘が寄せられました。調べたところ、指摘のとおりでしたので、12月24日の再放送では、画像を正しく差し替えて放送しました。
 その他の問い合わせ事例について、2つ紹介します。
 23年4月から、現在3波で放送している衛星放送を2波化し、「BS1」と「BSプレミアム」の2つのハイビジョンチャンネルとします。これについて、「リモコンのチャンネル番号はどうなるのか」という問い合わせが寄せられています。多くのテレビでは、4月のBS2波化以降、リモコンボタンの「1」(現在の衛星第1)を押すと「BS1」が、「3」(現在の衛星ハイビジョン)を押すと「BSプレミアム」が選局されます。なお、リモコンボタンの「2」(現在の衛星第2)を押した場合は、4月以降は番組が放送されていないため、「チャンネルが見つかりません」というように表示されることになります。問い合わせにはこのように説明しています。
 次に、“NHK”を名乗る不審な電話についてです。12月には、「NHKからだと言ってアンケートの電話があったが、本当にNHKからかけているのか」という問い合わせが複数寄せられました。具体的には「アフリカの特集番組を放送するので、アンケートに答えてほしいという電話だったが、途中から『預金はありますか』や、『未公開株を買ったことがありますか』などと質問され、おかしいと思った」という内容です。確認したところ、12月にNHKでこうしたアンケートを行っているという事実はありませんでした。問い合わせには「NHKがお客様に電話で突然、資産の内容を尋ねるというようなことはありません。投資を勧めるなど不審な電話はお断りください」とご案内しています。また、「『ためしてガッテン』で紹介された認知症などに効く薬を売っているという会社から電話があり、『試供品を送るので1,500円振り込んでください』と言われたが、最近そのような放送をしたのか」という問い合わせもありました。これについても、番組では具体的な薬の商品名は紹介していないことを説明しています。
 テロップなどの誤記や原稿などの誤読、事実関係の間違いなどについては、視聴者からの指摘に基づき確認した結果、12月は59件ありました。いただいた指摘については、番組担当者に連絡し放送の中で訂正するように努めるとともに、再発防止に向けて放送関係の部局に周知し、現場に注意を喚起しました。事例を1つ紹介します。「第61回NHK紅白歌合戦」で「森進一さんを紹介するテロップで、出身が神奈川県と出ているが、山梨県の間違いではないか」という指摘が寄せられました。番組担当者が改めて確認したところ、森進一さんは、山梨県の生まれで、育ったのは鹿児島県であることがわかりました。相談のうえ、NHKオンデマンドでは、鹿児島県出身に修正しました。
 放送受信料に関して、12月は17万7,342件の意見や問い合わせが寄せられ、前月より5,700件あまり増えました。ふれあいセンターに寄せられる苦情の中には、地域スタッフ等によるお客様対応時の行き違いや説明不足が原因となっているものがあります。これらを減少させる取り組みとして、12月にはすべての地域スタッフ等に対して「業務点検チェックシート」を活用した指導を実施しました。こうした指導を通して、懇切丁寧なお客様対応の徹底を図っています。

(会 長)  原案どおり決定し、次回の経営委員会に報告します。

(3)地上デジタルテレビジョン中継放送局の設置計画について
(永井技師長)
 地上デジタルテレビジョン中継放送局の設置計画について、審議をお願いします。
 設置に向けての諸条件が整った3県の4地区(注1)に、地上デジタルテレビジョン中継放送局(いずれも総合・教育)を設置したいと考えます。いずれもアナログ放送が視聴可能でデジタル放送に移行すると難視聴となる地域に設置し、平成23年度に開局する予定です。今回の設置に要する経費はおよそ1.5億円を見込んでいます。
 新たな難視聴を解消する新規の地上デジタル中継放送局の整備については、現在も検討を進めており、今後、諸条件が整いしだい中継放送局の設置計画を提案することにしています。
 この計画が了承されれば、1月25日開催の第1135回経営委員会に議決事項として提出します。

(会 長)  原案どおり了承し、次回の経営委員会に諮ることとします。

 注1:地上デジタルテレビジョン中継放送局を設置する地区

  

 〈福島〉古殿松川、〈佐賀〉城内、〈沖縄〉南大東、北大東


2 報告事項
(1)地上デジタルテレビジョン中継放送局の開局について
(永井技師長)
 地上デジタルテレビジョン中継放送局の開局について、報告します。
 設置計画に基づいて建設を取り進めてきた地上デジタルテレビジョン中継放送局のうち、平成22年10月1日から12月末までの期間に、452局(いずれも総合・教育 注2)が開局しました。
 その結果、12月末までの累計で2,093局の中継放送局が開局しました。視聴可能世帯のカバー率は、約97.8%となっています。
 建設にかかった経費は、およそ172.7億円です。
 本件は、1月25日開催の第1135回経営委員会に報告事項として提出します。

 注2:今回開局した地上デジタルテレビジョン中継放送局

  

 〈北海道〉国富、興部、夕張新千代田、和寒西和、本別沢、苫小牧宮の森、南羊蹄、赤平、西芦別、由仁、古平、松前、今金住中、江差鰔川、知内小谷石、北稚内、上勇知、旭川台場、抜海、根室花咲、浦河柏、枝幸、赤井川、占冠、温根別、標茶ルルラン、北洞爺、三笠幌内、美唄我路、函館蛾眉野、船泊、厚内、中標津西町、羅臼緑町、布伏内、常呂、網走新町、北見若葉、壮瞥、室蘭輪西、室蘭母恋、室蘭知利別、幌別、えりも沢町、壮瞥滝之町、鷲別、〈青森〉袰部、深浦長慶平、竜飛帯島、田子、片貝、西津軽舞戸、津軽上小国、道仏、津軽小国、鰺ヶ沢一ツ森、七戸、白糠、深浦舮作、竜飛宇鉄、中里今泉、〈岩手〉千厩、盛岡浅岸、大東下内野、沢内、岩泉小川、大東猿沢、山田豊間根、岩手東山、田老大平、一関釣山、大東遅沢、岩泉小成、陸前島部、大東内野、沢内川舟、花泉、山田関谷、山田関口、〈宮城〉津山横山、津山石貝、津山入沢、気仙沼前木、小野田青野、箟岳東、東和嵯峨立、柴田船迫、〈秋田〉院内西、仁賀保院内、亀田、伊岡、井内、平鹿馬鞍、大館長走、阿仁荒瀬、男鹿安全寺、〈山形〉簗沢、真室川高坂、白鷹黒鴨、尾花沢牛房野、〈福島〉岩代、いわき湯本、福島大波、古殿、大久、犬神、郡山河内、保原富沢、西金山、高玉、伊南、東昭和、南川俣、土湯、金山、南伊南、矢祭、裏磐梯、西郷長坂、西郷谷地中、大里、西郷虫笠、南伊南耻風、〈茨城〉筑波神郡、八郷南、〈栃木〉黒羽前田、黒羽須賀川、那須芦野、鹿沼板荷、烏山向田、那須稲沢、益子上大羽、那須寄居、那須成沢、喜連川、鬼怒藤原、葛生、中禅寺湖、黒羽須賀川下、足利名草、〈群馬〉安中遠丸、子持伊熊、渋川金井、行幸田、嬬恋三原、長野原、三波川、〈埼玉〉小川、飯能唐竹、〈千葉〉鋸山、千倉大貫、いすみ、上総大原、富津、上総湊、岬、〈東京〉奥多摩、青梅、三宅、八丈末吉、八丈洞輪沢、波浮、〈神奈川〉葉山芳ヶ久保、城ケ島、厚木飯山、鎌倉笛田、大矢部、中井、戸塚、鎌倉、〈山梨〉山中湖、〈新潟〉塩沢、新津、牧、下相川、津南中津、柏崎山口、関川女川、牛野尾谷、中郷、〈長野〉木曽妻籠、車山、信濃町、菅平、望月城山、〈石川〉尾口、白峰、鶴来、鳥越、加賀東谷口、白山下、津幡竹橋、片山津、〈福井〉今庄、福井川西、越廼、東美浜、上宇坂、鯖江北、羽生、大野阪谷、三国北、芦原浜坂、金津細呂木、南条、小浜口名田、小浜中名田、勝山平泉寺、〈岐阜〉多治見姫、関ヶ原、駄知、多治見旭ヶ丘、鵜沼宝積寺、〈静岡〉島田伊太、竜山、掛川原谷、清水興津、熱海錦ケ浦、中伊豆地蔵堂、浜岡、河津見高浜、伊東荻、湯ヶ島矢熊、掛川家代、中伊豆姫之湯、伊東宇佐美、松崎、静岡籠上、静岡丸子、小山須走、伊東池、伊東小室山、〈愛知〉足助東、本宿、三河一宮、幡豆、赤羽根、藤岡、山海、〈三重〉大王船越北、島ヶ原、〈滋賀〉土山鮎河、土山大河原、菩提寺、朽木葛川、日野鎌掛、〈京都〉丹波豊田、将軍塚、田辺大住、京都松ヶ崎、宇治白川、〈大阪〉枚方尊延寺、〈兵庫〉相生大谷、相生佐方、市川東川辺、相生鰯浜、柏原東奥、豊岡江野、竹野、西脇合山、猪名川木津、三木志染、淡路一宮、丹南当野、丹南古市、神戸楠谷、播磨新宮、市川鶴居、篠山立町、津名、姫路出屋敷、姫路石倉、姫路西脇、神戸灘、神戸白川、今田新田、神戸住吉川、〈奈良〉香芝関屋、桜井慈恩寺、〈和歌山〉下万呂、高野山、高野山東、新宮佐野、海南大谷、貴志川丸栖、海南小野田南、那智勝浦、印南、潮岬、和歌山山東、海南坂井、〈鳥取〉下榎、米子飯山、鳥取滝山、〈島根〉出雲八雲、池ノ原、玉造、大田大浦、〈岡山〉作東吉野、笠岡吉田、三石、水島、吉見、矢掛西、白石島、和気日笠、玉島、哲西、大原、落合河内、落合美川、作東江見、鶴海、総社、木見、矢掛東、渋川、玉野田井、真鍋島、赤坂石相、勝田真加部、〈広島〉南美土里、安佐、八本松正力、安佐北、安芸津、東城千鳥、尾道本郷、東城帝釈、〈山口〉防府迫戸、下関福浦、下関北、下関吉見、宇部二俣瀬、平生、大井庄屋、〈徳島〉一宇明谷、一宇南、海南相川、阿南南谷、鳴門西、鳴門北、〈香川〉土庄田井、津田の松原、〈愛媛〉伊予玉川、生名、宇和島下高串、大洲大川、三崎二名津、長浜仁久、大洲徳森、瀬戸、三崎串、三崎与侈、松山高浜、伯方、伯方北浦、伯方伊方、〈高知〉土佐佐賀、大豊岩原、五台山、土佐田井、高知御畳瀬、上ノ加江、窪川志和、中浜、土佐清水窪津、室戸羽根、山田神母ノ木、大豊西峰、〈福岡〉北九州戸畑、北九州牧山、〈佐賀〉基山園部、塩田、太良大浦、肥前富士、肥前玄海、唐津湊、〈長崎〉富江、島原北、松浦鷹島、北有馬東、北有馬西、崎戸東、崎戸西、大島徳万、奈良尾、佐世保日宇、大瀬戸雪浦、南鹿町、有川北、御館山、長崎茂木、小値賀、松浦東、加津佐、〈熊本〉牛深内の原、牛深須口、二瀬本、樋島、牛深真浦、水俣西、牛深浅海、牛深山の浦、牛深深海、大矢野湯島、南関、宮田、大矢野南、津奈木赤崎、松合、本渡本町、本渡下河内、小島、牛深茂串、水俣東、〈大分〉上津江、前津江、東蒲江、武蔵、竹田南、豊後大田、宇佐拝田、天ヶ瀬出口、朝地戸崎、蒲江、香々地、耶馬溪柿坂、津久見千怒、耶馬溪下郷、大分桃園、朝地、豊後今市、南院内、山香若宮、〈宮崎〉美々津、神門、北島浦、南島浦、平和が丘、えびの、高鍋、〈鹿児島〉薩摩、名瀬浦上、名瀬南、大勝、川辺高田、西之表東、〈沖縄〉東江、恩納、数久田、呉我


(2)「日本賞」規程改正と第38回(平成23年)実施について
(編成局)
 「日本賞」の規程改正と第38回(平成23年)コンクールの実施について、報告します。
 「日本賞」については、メディア環境の変化に対応し、審査の対象をすべての教育的オーディオ・ビジュアル・コンテンツに広げました。さらに、優秀なノンリニアの作品の応募を勧奨するため、平成22年から特別賞「イノベイティブ・メディア賞(経済産業大臣賞)」を新設しました。しかし、今やメディアの変化は急速で、リニアとノンリニアの境界線があいまいとなるようなメディア融合の作品が多く応募されるようになり、また、大学や研究機関が新たな発想で教育コンテンツを作るなどの状況もあることから、「日本賞」が最先端コンテンツの受け皿となるよう、いっそうの整備が求められています。
 そこで、平成23年は以下のように「『日本賞』教育コンテンツ国際コンクール規程(以下、「コンクール規程」)」と応募要領の改正を行い、メディアの枠を超越した新たな作品の応募を勧奨しつつ、デジタル時代の教育放送の発展に寄与したいと考えます。
 最初に、コンクール規程の改正について説明します。
 1点目は、「コンテンツ部門」のカテゴリーの改正です。
 今までの「幼児向けカテゴリー」、「児童向けカテゴリー」、「青少年向けカテゴリー」、「生涯教育カテゴリー」、「福祉教育カテゴリー」の5つのカテゴリーに加え、「対象年齢やテーマなど従来のカテゴリーの枠にはまらず、革新的なメディア活用に挑んでいるイノベイティブなコンテンツ」を対象とする「イノベイティブ・メディア・カテゴリー」を新設し、6カテゴリーとします。特別賞であった「イノベイティブ・メディア賞」は、このカテゴリーの最優秀賞となります。これにより、教育コンテンツの新たな境地を切り開くことに挑戦している作品の応募を勧奨したいと思います。
 2点目は、「グランプリ日本賞」の対象の見直しについてです。
 1点目のカテゴリー新設に伴い、 コンテンツ部門各カテゴリーの最優秀賞5作品の中から選出してきた「グランプリ日本賞」の対象を、「イノベイティブ・メディア・カテゴリー」を含めたコンテンツ部門の6つのカテゴリー最優秀賞の中から選出するように見直します。
 3点目は、特別賞「前田賞」のコンセプトの改善についてです。
 22年の「前田賞」は、リニアコンテンツに対する特別賞であり、ノンリニアコンテンツに対する特別賞「イノベイティブ・メディア賞」と対をなす賞と位置づけていました。1点目の「イノベイティブ・メディア賞」の変更に伴い、「前田賞」は、メディアが急速に変化する現代において「日本賞」創設の精神を銘記する賞とします。そのため、コンクール規程に定めた「映像文化の手法を生かし、世界の人々の教育・啓蒙に資する優秀なリニア作品」というコンセプトを、「『日本賞』創設の精神を反映し、テレビを通じてその国・地域の教育に持続的に貢献し得る優れた作品」に改善します。
 4点目は賞金体系の見直しについてです。
 これまで、各カテゴリー最優秀賞の賞金は3,000米ドル、特別賞の賞金は2,000米ドルでしたが、これを一律2,000米ドルとします。これに伴い、一次審査と本選のいずれにおいても、海外の人材を含めて適切な審査委員を招へいし、審査の質を高めることに重点的に予算を配備していきます。「グランプリ日本賞」の賞金は、5,000米ドルのままとします。
 以上の4点のコンクール規程改正に伴い、応募要領も一部改正します。
 エントリー本数については、リニアとノンリニアの境界線があいまいとなるようなメディア融合の作品が多く応募されている現状を踏まえ、“1カテゴリーにつき各機関からリニア1本とノンリニア1本”という制限を、“1カテゴリーにつき各機関から1本”に改正します。ただし、同じ題材のリニアとノンリニアの作品は1作品と数えます。また、エントリーシートをいっそう明解にして、応募と審査が適正に実現するよう改善します。
 エントリー期間と応募条件については、年ごとに多様なメディアの作品の応募が増える中、的確に一次審査を行うためには長時間の視聴が必要となっています。このような現状を踏まえ、応募締め切りを「7月31日まで」から「6月30日まで」に変更し、これまでより1か月早めることで、一次審査の質の向上につなげます。
 最後に、「第38回『日本賞』教育コンテンツ国際コンクール」の実施と授賞式の日程について報告します。
 期間は、平成23年10月20日から27日の8日間とし、東京・渋谷のNHK放送センターで実施します。作品募集は、4月1日から6月30日、一次審査は、7月1日から8月12日の期間で実施します。授賞式は10月27日、NHK放送センターで開催します。


以上で付議事項を終了した。
上記のとおり確認した。
      平成23年 2月 1日
                     会 長  松 本 正 之

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