日本放送協会 理事会議事録  (平成19年2月20日開催分)
平成19年3月9日(金)公表

<会 議 の 名 称>
 理 事 会

<会  議  日  時>
 平成19年2月20日(火) 午前10時00分〜10時50分

<出   席   者>
 橋本会長、永井副会長、原田理事、畠山理事、小林理事、金田理事、
 中川理事、小野理事、衣奈理事、石村理事、西山理事
 
 古閑監事、坂野監事 <場  所>  放送センター 役員会議室 <議    事>  橋本会長が開会を宣言し、議事に入った。 付議事項 1 審議事項 (1)第1038回経営委員会付議事項について (2)ラジオ中継放送局の設置計画について (3)「平成18年度電波の利用状況調査の評価結果(案)」に対する    意見の提出について 2 報告事項 (1)考査報告 (2)地方放送番組審議会委員の委嘱について (3)「平成18年度 NHK歳末たすけあい NHK海外たすけあい」    実施結果 (4)失われた文明「インカ・マヤ・アステカ」展の実施について (5)営業業績(平成19年1月末) (6)財政の現況(平成19年1月末) (7)第82回放送記念日記念行事の実施について (8)「第58回日本放送協会放送文化賞」の贈呈 議事経過

1 審議事項
(1)第1038回経営委員会付議事項について
(秘書室)
 2月27日(火)に開催される第1038回経営委員会付議事項について審議をお願いします。
 付議事項は、議決事項として「ラジオ中継放送局の設置計画について」です。また、審議事項としては「日本放送協会放送受信料免除基準の一部変更について」、「日本放送協会放送受信規約の一部変更について」です。報告事項としては「事業所の受信料体系の見直しについて」、「平成19年度『コンプライアンス推進のアクションプラン』について」、「地方放送番組審議会委員の委嘱について」、「『平成18年度NHK歳末たすけあいNHK海外たすけあい』実施結果について」、「営業業績(平成19年1月末)」、「財政の現況(平成19年1月末)」です。
 そのほか、会長報告を予定しています。

(会 長) 原案どおり決定します。


(2)ラジオ中継放送局の設置計画について
(西山理事)
 ラジオ中継放送局の設置計画について審議をお願いします。
 鹿児島県の奄美大和地区について、ラジオ第一放送の夜間における外国波混信の改善を図るため、ラジオ中継放送局を設置したいと考えています。中波では混信を受けない周波数がないことから、FM波を使用します。開局は平成19年9月を予定していますが、これにより約250世帯の混信が解消される見込みです。
 本日、了承されれば、第1038回経営委員会に諮りたいと思います。

(会 長) 原案を了承し、経営委員会に諮ることとします。


(3)「平成18年度電波の利用状況調査の評価結果(案)」に対する
   意見の提出について
(技術局)
 「平成18年度電波の利用状況調査の評価結果(案)」に対する意見の提出について審議をお願いします。
 総務省は、電波の需要増大に対応して電波の有効利用に資する施策を推進するため、平成15年度から電波の利用状況調査を行っています。年度ごとに、3.4GHz超、770MHzを超える3.4GHz以下、770MHz以下の周波数帯に分けて、電波を有効に活用しているかという観点から、無線局の数や用途、使用年数、通信量、デジタル化計画などを調査しています。調査の評価結果をもとに、周波数割当の再編を行い、再配分等の具体的な方策を実施しています。今年度の調査は、3.4GHzを超える周波数を利用する無線局が対象です。総務省は「平成18年度電波の利用状況調査の評価結果(案)」をとりまとめ、2月21日を期限に「評価結果(案)」について意見を募集しています。
 今回の調査対象のうち、NHKが関係するものはSTL/TTL/TSL/FPU等の放送事業者用システムと衛星放送用アップリンクシステムです。「評価結果(案)」では、各システムの必要性については一定の理解が示されていますが、3.4GHz帯音声用STL/TTL/TSL/FPUと放送監視制御回線については、「平成22年以降の第4世代移動通信システム等の移動通信システムの電波需要に対応するため、同システムの導入に支障を及ぼさない時期までに周波数移行等を行うことが望ましい」、「周波数の使用期限を早期に設定する」、「移行先として6GHz 帯以上の周波数を検討する」としています。第4世代移動通信システム、これは現在のFOMA/WINなど第3世代携帯を上回る大容量化を目標としたシステムですが、このシステムの実現に向けた周波数の確保のために周波数再編が必要とされています。
 これらの回線は、過去に郵政省の電波政策に従って、VHF/UHF帯から移行して現在のマイクロ波帯の周波数を利用しているものですが、今回はさらに移動通信の需要増に対応して移行等が望ましいとされています。
 NHKにとって、STL/TTL/監視制御回線はAMラジオ/FMラジオといった音声放送等の実施にとって重要であり、災害時の信頼性や経費の点から引き続き無線回線を利用する必要があります。NHKとしては、周波数移行に協力していく考えですが、平成23年までは地上放送のデジタル化完了に向けた作業を最優先で進めており、今後の移行に際して、デジタル化作業に支障をきたさないことが重要だと思います。こうした観点から、以下のような適切な対応と配慮を求める意見を提出したいと考えています。  
1. まず第一に、移行先の周波数の確保と、移行先で適切な利用ができるための技術基準の整備を行い、現在これらの回線を利用している放送に影響が出ないよう対応すること。
2. 移行期間や移行順序については、放送の継続性・安定性の確保に十分配意するとともに、放送事業者の負担の増加が抑制されるよう、第4世代移動通信システム等の地域ごとの導入時期等を考慮して決められること。
3. 移行のための周波数選定にあたっては、その都度他業務との干渉状況を確認する必要があり、これに関する負担が軽減されるような制度上の配慮が行われること。

(会 長)  原案どおり決定します。


2 報告事項 

(1)考査報告
(考査室)
 19年1月上旬から2月上旬に放送されたニュース・番組について、概要を報告します。
 まず、今年1月から始まった新番組「アジアクロスロード」(毎週月〜金 BS1 後4:40〜5:58放送)についてです。アジア各地の放送局のニュース番組や特派員の独自取材などを1つにまとめ、社会の動きや人々の暮らしを多角的に伝えるフレッシュな番組です。
 番組の構成は、韓国のKBS・カタールのアルジャジーラ・香港のフェニックスのニュースを紹介するコーナー、曜日ごとの特集コーナー、解説委員のニュースなどの分析と展望コーナー、アジア各国の料理の紹介コーナー、そのほかアジア各国のニュース・天気予報コーナーなどとなっています。
 各国放送局のニュースは、語り口やとらえ方などが国情を反映し新鮮で、あまり知られていなかった生活ニュースも興味深く伝えられています。お便りの紹介や番組のメールアドレスの表示や料理のレシピをNHKホームページにも掲載するなど視聴者のみなさんとの双方向性も大切にしています。今後、独自取材を増やしたり、テーマによっては各国放送局のニュースなどにスタジオで解説を加えるなどして、より魅力ある番組にしていくよう期待したいと思います。モニターのみなさんからは「時事、文化、政治とさまざまな分野を扱っていて飽きがこない」などおおむね好評ですが、「サラリーマンに見られない時間帯なので、視聴者層や放送時間の検討を」などの意見も寄せられました。
 次に、北朝鮮が6か国協議で段階的に“核放棄”を行うことに合意したニュースについてです。
 2月13日(火)、6か国協議は北朝鮮が核施設を停止・封印する見返りに、各国がエネルギー支援を行うことで合意しましたが、拉致問題の解決は先送りされました。NHKでは、午後5時41分、「北朝鮮核問題 6か国協議合意 核関連施設停止・査察受け入れで」とスーパーで速報しました。
 「ニュース7」は、合意内容を中心として、中国総局の記者が現地から、また、政治部記者がスタジオでそれぞれ課題や注目点などを指摘しました。
 拉致問題の解決が先送りされたことなど残る問題点をきちんと伝えていました。
 次に、愛知県知事選と北九州市長選についてのニュースです。
 与野党対決の構図になり、柳沢厚生労働大臣の発言の影響も注目された愛知県知事選挙と北九州市長選挙が2月4日(日)に行われ、結果は1勝1敗となりました。NHKでは、午後9時20分、「北九州市長選 北橋健治氏当確 民主・社民・国民推薦の新人」とスーパーで速報しました。その後、午後11時の「ニュース」放送中の6分、「愛知県知事選 神田真秋氏当確 自民・公明推薦の現職」とスーパーで速報しました。
 「おはよう日本」では、与野党の責任者のコメントを紹介し、勝敗を左右した無党派層の動向などを伝えました。
 当確の打ち出しが的確で、政局に与える影響などもきちんと分析していました。
 それから不二家の社長辞任についてのニュースです。
 大手菓子メーカーの不二家は、消費期限切れの原料で洋菓子を製造するなどずさんな品質管理が明らかになり、藤井林太郎社長が辞任しました。1月15日(月)大相撲放送中の午後4時7分の「ニュース」で、不二家の藤井社長の辞任会見を伝えたのをはじめ、その後も不二家の品質管理の実態や販売見合わせの影響等を伝えました。モニターのみなさんからは「次々と表面化する事実に驚き、残念に思う。会社のキャラクターの存在・歴史などを紹介すれば、このニュースがもっと身近に感じられると思う」などの意見が寄せられました。
 次に、いくつかの番組について報告します。
 地域発!どうする日本「誰が支える?あなたの食卓〜点検・農業改革〜」(2月2日 GTV 後7:30〜8:45放送)についてです。
 NHKの全国54の放送局のネットワークを生かし、地域から日本の課題を浮き彫りにする新企画です。今回は日本人の食卓を支える農業をテーマに取り上げ、“戦後最大”と言われる農政改革の現状を各放送局のリポートや生中継を交えて伝えました。食卓という身近な視点を大切にし、分かりやすい内容になっていました。しかし、番組時間の関係もあったと思いますが、4月から始まる改革が日本の農業の未来にどんな意味を持つのか、改革を推進する松岡農林水産大臣からもう少し聞き出してほしかったと思います。
 続いて、ETV特集「にっぽんの地方を歩く〜民俗学者 宮本常一のまなざし」(2月3日 ETV 後10:00〜11:29放送)についてです。
 番組では、地域振興に生涯をかけ、日本中を旅した民俗学者・宮本常一の足跡をたどり、地域が直面している問題を見つめました。宮本常一が、地球4周分にもあたる距離を旅して、地域振興について考えた“実践の人”だったことがよく分かり、今こそ、宮本のまなざしで地域を見つめ直すことの大切さを伝える内容でした。モニターのみなさんからは「宮本さんが築いた土台を基に、対馬や山古志の人たちが、それぞれの復興に向けて努力を重ねていく様子も描かれ、中身の濃い内容だった」などの声が寄せられた一方で、「宮本さんがどのような人物なのか、冒頭でもう少し説明してほしかった。宮本さんを誰もが知っているという番組の作り方にやや疑問を感じた」などの意見も寄せられました。
 最後に、アインシュタインの眼「ラテンダンス〜愛のメッセージ」(1月30日 BShi 後10:00〜10:45放送)についてです。
 肉眼ではとらえられない世界に特殊カメラで迫る新番組で、1月からスタートしました。今回はラテンダンスを取り上げ、ルンバの魅力と身体表現の意味を追いました。ダンスの魅力、特に言葉を伴わない男女の物語がダンスに込められていることがスーパーカメラの映像で検証されました。今回は、撮られた映像が何を示しているのかに重点を置いた番組構成がよかったと思います。ただし、ダンスをもういくつか紹介し、番組ゲストにその表現している物語を推測してもらうような演出もほしいと思いました。
 この番組については、通常の番組モニターに加え、ウェブモニターアンケートも実施しました。ウェブモニターアンケートの結果から、モニターのみなさんは、目新しい映像による“解明”に期待し、そこから“納得したい”“楽しみたい”と思っていて、ざん新な映像への期待感が高いことがわかりました。その一方で、番組のなかのスタジオでの展開の役割が漠然としていて、改善したほうがよいと思っていることもわかりました。また、“どのような最新技術の映像が見られるのか”ということよりも、“どういうテーマを取り上げてくれるのか”に今後、期待していることもわかりました。今回のラテンダンスについては、モニターのみなさんから、「高速スピンの分析には驚いた。特殊映像ならではと思った」、「ただの振り付けだと思っていたが、ダンスに物語があることに驚いた」などの声が寄せられ、おおむね好評でした。


(2)地方放送番組審議会委員の委嘱について
(原田理事)
 地方放送番組審議会委員の委嘱について報告します。
 四国地方で広末幸彦氏(高知市商店街振興組合連合会理事長、協同組合帯屋町筋理事長)を平成19年3月1日付で再委嘱します。


(3)「平成18年度 NHK歳末たすけあい NHK海外たすけあい」
   実施結果
(視聴者サービス局)
 平成18年12月1日(金)から25日(月)まで、中央共同募金会、日本赤十字社、NHK厚生文化事業団と共催で「平成18年度 NHK歳末たすけあい NHK海外たすけあい」を実施しました。
 11月25日(土)に特別番組「あなたのやさしさを2006」を放送してPRに努めたほか、12月1日には、たすけあいのキャラクターとしてどーもくんが渋谷駅前に立ち、街頭募金を呼びかけました。
 また、全国のNHK放送局においても、11月中旬から12月下旬にかけて福祉キャンペーン「NHKハート・プロジェクト」を展開するなか、その中核事業と位置づけてPRに努めました。
 その結果、「歳末たすけあい」と「海外たすけあい」をあわせると17万2,797件、17億6,589万7,616円の義援金が寄せられました。これは昨年度より約1億2,800万円多く、過去10年間で最も多い金額になりました。
 お寄せいただいた義援金は、「歳末たすけあい」については、共同募金会を通じて、国内の援助を必要とする子どもたちや体の不自由な方々、介護を必要とするひとり暮らしのお年寄り、福祉施設などに役立てられます。中央共同募金会は、具体的な配分内訳を3月末までに決め、配分結果報告書を5月に発行する予定になっています。また、「海外たすけあい」については、日本赤十字社を通じて、世界の紛争の犠牲者、自然災害に苦しむ人々、感染症の予防などのために役立てられますが、具体的な援助額は3月上旬に決定される見込みです。
 NHKでは、義援金の配分などについて、「永井多惠子のあなたとNHK」(3月4日放送予定)などの放送で紹介するほか、NHKのホームページにも掲載します。


(4)失われた文明「インカ・マヤ・アステカ」展の実施について
(視聴者サービス局)
 今年7月、NHKスペシャル「失われた文明 インカ・マヤ」を3回シリーズで放送する予定です。中南米に栄えたインカ、マヤ、アステカ文明は、従来、未開の文明とされてきました。しかし、最新の研究調査で、ローマをしのぐ建築技術など高度な文明を築き上げていたことがしだいに明らかになってきました。この番組では、最新の研究成果をもとに、発掘された2000体のインカのミイラなどの謎に迫るなど、中南米の高山とジャングルに花開いた多様性に富む文明の真相を描きます。(6月には、「失われた文明」として衛星ハイビジョンで放送する予定)
 この放送に連動して、失われた文明「インカ・マヤ・アステカ」展を実施します。この展覧会では、インカ、マヤ、アステカ文明を代表する石彫、儀礼・装飾品、ミイラとその副葬品、金・翡翠製品など220点を展示し、これらの文明の持つ多様性を紹介します。
 会場と会期は次のとおりです。
 東京展 国立科学博物館
  平成19年7月14日(土)〜9月24日(月)(70日間)
 神戸展 神戸市立博物館
  平成19年10月3日(水)〜12月24日(月)(72日間)
 岡山展 岡山市デジタルミュージアム
  平成20年1月11日(金)〜3月16日(日)(59日間)
 福岡展 福岡市博物館
  平成20年3月25日(火)〜6月8日(日)(66日間)
 このほか、展覧会に関連して、講演会や子どもを対象にしたマヤ文字を使った楽しいイベントを首都圏で開催する予定です。
 なお、この展覧会の模様は「新日曜美術館」などで放送する予定です。


(5)営業業績(平成19年1月末)
(営業局)
 19年1月末の営業業績について報告します。
 まず、放送受信契約の総数についてです。第5期(12月・1月)は、地域スタッフの訪問件数増加により取次数を向上させたことなどから1.8万件増加しました。また、衛星契約も、衛星取次数を大幅に向上させたことにより7.9万件の増加となりました。
 次に、第5期における支払い拒否・保留数は、新たな発生数が1.5万件、一方、支払い再開数は9.0万件でした。また、転居先の不明が1.6万件発生したことを含めて、差引マイナス9.1万件、累計では94.7万件となりました。
 口座振替から訪問集金への変更件数は、第5期は1.7万件でした。当年度収納額は第5期1,034億円で、前年度同期より32.9億円の増収となりました。年度累計では、5,040億円となり、前年度と比べると65.2億円の増収となっています。


(6)財政の現況(平成19年1月末)
(経理局)
 19年1月末の財政の現況について報告します。
 収支の施行状況について、事業収入は5,311億円で施行予定額に対して129億円の増加となりました。また、昨年同月比では、受信料収入と関連団体からの配当収入等により50億円の増加となっています。事業収入の大半を占める受信料収入は5,070億円で、施行予定額に対し119億円の増加で、昨年同月末を65億円上回りました。この受信料増加は、契約総数が伸び悩んだものの、収納状況が改善していることと衛星契約が増加していることによるものです。
 一方、事業支出は5,100億円で、営業業績回復により契約収納費が増加しているものの国内放送費等の減により、施行予定額に対し81億円減少しました。また、昨年同月比では、人件費の減少等により48億円の減少となっており、全体的に抑制基調で推移しています。
 主な設備契約(2億円以上)については、平成18年12月、平成19年1月は12件で、そのうち2件が随意契約で、スーパーハイビジョン映像表示装置製作と緊急地震速報サービス対応のためのデジタル運行装置改修工事です。随意契約である理由は、スーパーハイビジョン映像表示装置製作については、今回契約した会社しかそのノウハウがないため、また、緊急地震速報サービス対応のための工事については、もともとこの装置を契約する時に競争により、業者を決定しましたが、今回はその部分的な改修工事を行うためです。


(7)第82回放送記念日記念行事の実施について
(総務局)
 第82回放送記念日記念行事を3月22日(木)に実施します。
 記念式典には、総務大臣、関係国会議員、総務省関係者、民間放送連盟関係者、関係機関・団体代表、放送文化賞受賞者、関係審議会委員、出演者等番組関係者、関係記者会会員などを招く予定になっています。式典では、会長、経営委員会委員長のあいさつに続いて、総務大臣など来賓からごあいさつをいただき、その後、第58回放送文化賞贈呈式などを行う予定です。


(8)「第58回日本放送協会放送文化賞」の贈呈
(総務局)
 「第58回(平成18年度)日本放送協会放送文化賞」の贈呈について報告します。
 この賞は、昭和24年度に放送開始25周年事業として創設したもので、放送事業の発展、放送文化の向上に功績のあった方々に贈呈しており、これまでの受賞者は今回の受賞者をあわせ、371名となります。
 受賞者の選考は、NHKの永井副会長を委員長に、市川森一(作家・脚本家)、海老澤敏(新国立劇場オペラ研修所所長)、末松安晴(国立情報学研究所顧問)、高階秀爾(大原美術館館長)、宮尾登美子(作家)、山折哲雄(宗教学者)の各氏と、NHKの原田、小野、石村、西山各理事の計11名を委員とする日本放送協会放送文化賞受賞者選考委員会で行われ、これを受けて橋本会長が受賞者を決定しました。
 受賞者は次の方々です。<五十音順・敬称略>

  王  貞 治  (福岡ソフトバンクホークス監督)
  城戸崎 愛  (料理研究家)
  坂田 藤十郎  (歌舞伎俳優)
  塩野  宏  (東京大学名誉教授)
  高見 のっぽ  (俳優、作家、歌手)
  平井  聖  (昭和女子大学学長)

 贈呈式は、3月22日(木)の「第82回放送記念日記念式典」で実施します。
 なお、受賞者の部外発表は3月1日(木)の会長定例記者会見で行う予定です。



以上で付議事項を終了した。 上記のとおり確認した。
      平成19年3月6日
                     会 長  橋 本 元 一   

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