小規模高校で「遠隔授業」
本格導入へ 文科省

文部科学省は、中山間地域などの小規模の高校の生徒が多様な科目や習熟度別の指導を受けられるようにするため、都市部の高校とオンラインでつないで行う「遠隔授業」を本格的に導入する方針を固めました。

文部科学省によりますと、昨年度の調査で1学年に1クラスだけの高校は中山間地域や離島を中心に146校ありますが、こうした小規模の高校では、大学進学や就職など生徒の多様な進路に応じた指導が求められているものの、教員の数が限られることから十分に応えられていないということです。

このため文部科学省は、小規模の高校の生徒が多様な科目や習熟度別の指導を受けられるようにするため、都市部の高校とオンラインでつないで行う「遠隔授業」を本格的に導入する方針を固め、来年度から全国30か所で実施する費用として来年度予算案の概算要求におよそ8億円を盛り込みました。

このほか紙の教科書の内容をタブレット端末に取り込んだデジタル教科書を、小学校5年生と6年生の1教科、また中学校の全学年の2教科にそれぞれ導入する費用として、およそ50億円を概算要求に盛り込んでいます。