NHKワールド・ラジオ日本

海外安全情報

外務省の危険情報を中心に、世界各国・地域の治安情報、災害情報、感染症情報をお伝えしています。在留邦人の緊急時のライフラインの一つとしてもご利用ください。
NHKワールド ラジオ日本で放送しています。

地域別情報

安全情報に関しては、外務省海外安全ホームページもご参照ください

アジア・オセアニア

2018年10月22日更新

カンボジアでは首都プノンペンを中心にひったくりや強盗事件がたびたび起きていて、日本人も被害にあっているため日本の外務省が注意を呼びかけています。

カンボジア1

カンボジアでは、長年にわたる内戦の影響で今でも銃器類などが広く出回っていて、首都プノンペンを中心に銃器を使った強盗事件が頻発しています。
こうした事件の被害者には日本人も含まれています。
さらにカンボジアでは、30年にわたって実権を握るフン・セン政権が2017年9月、最大野党の救国党の党首を逮捕、11月には政権転覆を謀ったとして救国党を解党するなど、独裁的な傾向を強めています。
こうした中、2018年7月の国民議会選挙では、野党の救国党が選挙のボイコットを呼びかけるなど政治的緊張が高まり、結局与党人民党が勝利しましたが、今後、混乱が続く懸念があります。
こうした状況を受け日本の外務省は、カンボジアの全土に対して引き続き「十分注意」の危険情報を継続し、注意を呼びかけています。

カンボジア2

2018年10月16日更新

南太平洋の島国パプアニューギニアで、滞在中の日本人が2人組の強盗に襲われる事件が起きたため、現地の日本大使館が注意を呼びかけています。

パプアニューギニア

10月7日夕方、パプアニューギニア南部のミルンベイ州アロタウで、滞在中の日本人男性が歩いて帰宅する途中、20歳前後の男2人に声を掛けられました。
男性がこれを無視すると、男の1人がリュックサックに手を掛けてきたため、手で抑えたところ、別の男が果物ナイフを振りかざしてきました。

パプアニューギニア2

身の危険を感じた男性はリュックサックから手を離し、男たちはリュックサックを奪って逃げましたが、事件に気づいた通行人が犯人を追いかけてリュックサックを取り戻してくれ、被害者の男性にけがはありませんでした。
パプアニューギニアの日本大使館では、パプアニューギニアに渡航、滞在を予定している人に対して、次のような注意を呼びかけています。
▽外出する時は、必要以上の現金やカード類、貴重品などを持ち歩かない。
▽移動には車を利用し、やむをえず徒歩で移動する際は周囲の警戒を怠らない。
▽複数での行動を心がけ、出来れば民間の警備会社の警護サービスを利用する。
▽万が一強盗の被害に遭った時は、身の安全を第一に抵抗しない。
日本大使館では、こうした注意を呼びかけています。

パプアニューギニア3

中東・中央アジア

2018年10月22日更新

イスラエル軍がパレスチナ暫定自治区のガザ地区との境界に4年ぶりに多数の戦車を展開するなど、イスラエル・パレスチナ間の緊張が高まっていて、現地の日本大使館が注意を呼びかけています。

イスラエル1

イスラエル軍は10月18日、パレスチナ暫定自治区のガザ地区との境界に60台以上の戦車を展開しました。
ガザ地区周辺に多数の戦車が展開するのは、4年前の2014年、イスラエル軍がガザ地区に侵攻し2000人以上が死亡した大規模な戦闘以来です。
現地では17日、ガザ地区から発射されたロケット弾がイスラエル南部のベエルシェバの住宅に着弾したことに加え、このところ毎週、金曜日に行われている抗議デモが激しさを増していて、イスラエル軍はガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織「ハマス」への圧力を強める構えです。
一方、ハマスの軍事部門もロケット弾の発射を準備している映像を公開するなど、強硬な姿勢を崩していません。
また、パレスチナ暫定自治区をめぐっては、エルサレム旧市街とヨルダン川西岸地区で、パレスチナ人とイスラエルの治安当局の間でも衝突が頻繁に起きています。
こうした情勢を受けてイスラエルにある日本大使館は、イスラエルとパレスチナに渡航・滞在している人に対して、ガザ地区とその周辺地域には出来るかぎり近づかないこと、エルサレム旧市街とヨルダン川西岸地区でデモなどに遭遇した場合、直ちにその場を離れるなどして不測の事態に巻き込まれないよう呼びかけています。

2018年10月18日更新

アフガニスタンでは、議会下院の選挙を前に候補者が爆弾によるテロで死亡する事件が相次いでおり、治安の悪化に歯止めがかからない状況が続いています。

アフガニスタン

アフガニスタンでは、治安悪化などを理由に先延ばしされていた議会下院の選挙が、10月20日に実施される予定です。
こうした中、10月17日、南部のヘルマンド州で、男性候補者の1人が選挙事務所の中に入ったところ、突然、爆発が起きました。

アフガニスタン2

地元政府によりますと、事務所内にあったソファに爆発物が仕掛けられていたということで、これまでに候補者や支持者などあわせて4人が死亡しました。
このテロについて、反政府武装勢力タリバンが犯行を認める声明を出しました。
候補者は軍出身で地元の治安対策を担当し、タリバンとは敵対する関係にあったということです。

アフガニスタン3

アフガニスタンの選挙管理委員会によりますと、今回の選挙でテロに巻き込まれて死亡した候補者は、10人に上っています。
今回の選挙では、タリバンが選挙のボイコットや妨害を宣言しているほか、過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織による、候補者や選挙集会を狙ったテロも相次いでいて、選挙を控えて治安の悪化に歯止めがかからない状況が続いています。

アフガニスタン4

日本の外務省は、アフガニスタン全土に「退避勧告」の危険情報を出し、目的のいかんに関わらず渡航はやめるように呼びかけています。
ただ、首都カブールについては、やむを得ない事情で現地に滞在せざるを得ない場合は、政府機関などを通じて十分な安全対策をとるように呼びかけています。

南北アメリカ

2018年10月19日更新

ペルーの日本大使館によりますと、ペルーでは過去3か月の間に多くの日本人が窃盗などの被害にあっています。

ペルー1

▽7月2日、リマ市内でベンチでジュースを飲んでいた日本人に、30代くらいの男が、紙コップを持って「ジュースを分けて欲しい」と近寄ってきました。
ジュースを注ぐと男は去って行きましたが、気がつくと、日本人が足元に置いていたリュックサックが無くなっていました。

ペルー2

▽8月28日、日本人がクスコでタクシーに乗車後、ホテルに忘れ物をしたことに気づいて取りに行こうとしたところ、運転手から「荷物は私が見ているから」と促され、貴重品の入った荷物を車内に置いたまま、忘れ物を取りに行きました。
しかし、車に戻ってみるとタクシーはいなくなっていました。

ペルー3

▽9月20日、クスコのアルマス広場で、「写真を撮ってあげるのでカメラを貸して」と言って日本人に近づいて来た人に、パスポートをすられました。
▽同じ日に、アレキパに向かう長距離バスに乗っていた日本人は睡眠薬が入っているとは知らずに隣の席の人から勧められたジュースを飲み、財布や貴重品を盗まれました。

ペルー4

このようにペルーでは、最近も多くの日本人が窃盗などの被害にあっており、注意が必要です。

2018年10月18日更新

カナダは、しこう品としての大麻の使用や栽培が合法化されましたが、日本では違法となっており、現地の日本大使館は、「大麻の所持、購入などは、海外で行われた場合も処罰の対象として適用されることがある」として、注意を呼びかけています。

カナダ

カナダ政府は10月17日、しこう品としての大麻の所持、使用、栽培を一定の条件のもとで合法化しました。
大麻は政府が許可した生産施設や販売店などで取り扱われます。

カナダ2

大麻はアメリカの一部の州でも合法化されていますが、国として認めるのは南米のウルグアイに次いでカナダが2か国目となります。

カナダ3

一方、日本では大麻取締法によって、大麻の所持や受け渡しは違法とされ、処罰の対象となっています。
カナダの日本大使館は、「この規定は日本国内に加えて海外で行われた場合でも適用されることがある」として、カナダに渡航・滞在する日本人に対して、大麻や大麻成分が入った食品や飲料を購入しないよう注意を呼びかけています。

ヨーロッパ

2018年10月19日更新

4年前にロシアが併合したウクライナ南部のクリミアで、17日、銃撃と爆発があり、職業訓練学校の生徒など17人が死亡しました。

ウクライナ1

ロシアが併合しているウクライナ南部、クリミアの東部にあるケルチの職業訓練学校で、17日、銃撃と爆発があり、17人が死亡、50人あまりがけがをしました。
爆発は、2階建ての校舎の1階部分にある食堂で起きたということで、死亡した人の多くはこの学校の生徒でした。
捜査当局によりますと、容疑者はこの学校に通う18歳の男で、現場で自殺したと見られています。

ウクライナ2

爆発は当初ガス爆発と見られていましたが、捜査当局によりますと、手投げ爆弾が仕掛けられていたということです。

ウクライナ3

ウクライナの日本大使館によりますと、今回の爆発は爆発物を使用したテロという見方も出ているということですが、ロシアのプーチン大統領は、「これは犯罪だ」と述べ、テロの可能性を否定しました。

ウクライナ4

クリミアは1954年にロシア領からウクライナ領になりましたが、2014年にロシアが一方的に併合したため、ウクライナの統治が及んでいません。

ウクライナ5

このため、クリミアで日本人が不測の事態に巻き込まれても、ウクライナの日本大使館による邦人保護を受けることは極めて困難です。
外務省は現在クリミアへの渡航中止勧告を出しているほか、すでにこの地域に滞在している日本人に対しては、早期の退避を検討するよう呼びかけています。

ウクライナ6

2018年10月17日更新

「ケチャップすり」と呼ばれる盗みが後を絶たないスペインのバルセロナで、ターゲットにされた日本人女性が、かけられた液体を洗っている間も警戒を切らさず、持ち物に注意していた結果、被害を免れた事案がありました。

スペイン

バルセロナの日本総領事館によりますと、スペインのバルセロナでは、液体をかけたあと親切を装って近づいてバッグなどを奪う、いわゆる「ケチャップすり」で日本人が被害を受ける事件があとを絶たず、ことしは9月までの間に20件発生しています。

スペイン2

こうした中、今月11日の午後7時ごろ、バルセロナのミロ美術館付近で、日本人女性が現金などを入れたバッグを持って歩いていたところ、後ろから腐った卵のような臭いがする液体をかけられました。
振り返ると男がいて、この男はすぐに立ち去りましたが、別の男が近づいて来て、「これはひどい。くさい。向こうに水道がある。私も手伝うので、そこで洗おう。荷物を持ってあげる」と話しかけてきました。
女性は水飲み場まで移動しましたが、この間、男は、「バッグを持ってあげる」と再三、話しかけてきました。
しかし女性は、ケチャップすりの手口を知っていたため、これを断り続けました。

スペイン3

そして水飲み場で汚れを洗っていたところ、男は、「首にもたくさん付いているので、バッグを外して洗ったほうがいい。盗んだりしない」と話しかけてきました。
女性は、一度はバッグを男に手渡し、男はバッグをベンチに置きましたが、女性は汚れを洗いながらもバッグへの警戒心を持ち続けました。
すると、液体をかけられたときに後ろにいた男が、バッグの置かれたベンチに近づいて来るのに気づいたため、女性は汚れを洗うのをやめ、バッグと袋を持ってその場から離れることで被害を免れました。

スペイン4

バルセロナの日本総領事館は、女性がケチャップすりの手口を知っていたことが被害の防止につながったとして、このように液体をかけられた場合は、警戒心を持ち続けるよう呼びかけています。

アフリカ

2018年10月17日更新

南アフリカ・ケープタウンのボカープ地区では、最近日本人が相次いで強盗被害にあっています。

南アフリカ

南アフリカ・ケープタウンのボカープ地区は、カラフルな家がならぶ町並みで知られ、人気の観光スポットとなっています。
このボカープ地区で9月上旬の午後2時ごろ、日本人女性が4人組の男にナイフと銃を突きつけられ、スマートフォンを奪われました。
また今月8日の日中、ボカープを観光中の日本人男性が、2人組の男に羽交い締めにされ、スマートフォンを強奪されました。

南アフリカ2

このため現地の日本領事事務所はボカープ周辺については単独での行動を控え、複数であっても十分注意するよう呼びかけています。

2018年10月11日更新

マダガスカルではペストの発生が確認され、日本の外務省が注意を呼びかけています。

マダガスカル1

マダガスカルの保健省によりますと、8月1日から10月4日までの間に、ペストの患者8人が確認され、このうち4人が死亡しました。
今後どのように推移するかは予断を許さない状況です。

マダガスカル2

ペストはペスト菌による感染症で、かつてヨーロッパで流行が繰り返されました。
皮膚が黒くなって亡くなるため、黒死病として恐れられてきました。
菌を保有するネズミなどから、ノミを介して感染します。
肺に感染すると患者のせきによって、人から人へと感染します。
このうち肺に感染する肺ペストの場合は、2日から3日の潜伏期間のあと39度から41度の熱が出ます。
強烈な頭痛やおう吐があり、急激な呼吸困難や血の混じったたんがでる肺炎を引き起こします。
そして、発症後12時間から24時間で死亡するといわれています。
肺ペストは、放置すると100パーセント死亡しますが、現在は、抗生物質を投与することで治療できます。

マダガスカル3

このため現地の日本大使館は、
▽ネズミが生息している場所に立ち入らない。
▽外出時にはマスクを着用し、重い肺炎を起こしている人には近づかない。
このような注意を呼びかけています。

マダガスカル4