NHKワールド・ラジオ日本

海外安全情報

外務省の危険情報を中心に、世界各国・地域の治安情報、災害情報、感染症情報をお伝えしています。在留邦人の緊急時のライフラインの一つとしてもご利用ください。
NHKワールド ラジオ日本で放送しています。

地域別情報

安全情報に関しては、外務省海外安全ホームページもご参照ください

アジア・オセアニア

2018年9月14日更新

カンボジアでは、ひったくり事件があとを絶ちません。

カンボジア1

カンボジアの日本大使館によりますと、ことし1月からの半年間に日本人が被害者になった犯罪は28件で、このうち最も多かったのは「ひったくり」の15件でした。
被害の具体例です。
▽歩いて観光していた日本人は、後ろから近づいて来たバイクの男にいきなり左腕を切りつけられ、バッグを強奪されました。
男は、肩ひもを切断してショルダーバッグを奪おうとしたものとみられます。

カンボジア2

▽3輪タクシーのトゥクトゥクに乗っていた日本人は、バイクの男がかばんをひったくろうとしたため、トゥクトゥクを降りてこの男ともみあいになり、男は刃渡り15センチほどのナイフで日本人を切りつけ、バッグを奪って逃走しました。

カンボジア3

▽ショルダーバッグをたすき掛けにしてバイクに乗っていた日本人は、バイクの男に肩ひもを強く引っ張られたため、転倒して腕を骨折しました。

カンボジア4

カンボジアの日本大使館はひったくり対策として、
▽バイクタクシーはひったくられた際に転倒する危険性が高いので、利用しない。
▽トゥクトゥクに乗るときには、ホテルやレストランに顔見知りの運転手を呼んでもらう。
▽トゥクトゥクに乗っているときは、バッグをいすの上には置かず自分でしっかりと持ち、周囲への警戒を怠らない。
▽外出中に不審な人がいるのに気づいたときには、大勢の人がいる商店などに待避してやり過ごす。
このような注意を呼びかけています。

カンボジア5

2018年9月13日更新

交通事故の多発が深刻な社会問題となっているインドで、ヒンドゥー教徒の巡礼者たちを乗せたバスが道路脇の谷に転落し、これまでに55人が死亡しました。

インド1

インド南部のテランガナ州で11日午前、ヒンドゥー教徒の巡礼者たちを乗せて山間部を走っていたバスが道路を外れ、およそ10メートル下の谷に転落しました。
地元の警察によりますと、これまでに多くの女性と子どもを含む55人が死亡、25人がけがをしました。
バスには定員を上回る80人以上が乗っていたとみられ、山の頂上にあるヒンドゥー教の寺院を訪れた後、ふもとの町に戻る途中でした。
現場はカーブが続く山道で、転落防止のガードレールなどはなく、バスは対向車線を走っていた車をよけようとした際に、谷に転落したということです。

インド2

インドでは交通事故の多発が深刻な社会問題となっていて、1年間に世界で最も多いおよそ15万人が犠牲になっています。
事故の多くは、無謀な運転やガードレールの整備の遅れなどが原因で、安全対策の強化が課題となっています。

インド3

中東・中央アジア

2018年9月20日更新

アフガニスタン東部で、住民の抗議デモのさなかに自爆テロで多数が死亡する事件が起き、10月の議会下院選挙を控えて治安の悪化に歯止めがかからない状況が続いています。

アフガニスタン

9月11日、アフガニスタン東部のナンガルハル州で、住民たちが地元の警察幹部の辞任を求めて抗議デモを行っていたところ、近づいてきた男が身につけていた爆発物を爆発させました。
地元当局によりますと、この自爆テロでこれまでに68人が死亡したということです。
自爆テロが起きた時は、住民たちが隣国パキスタンとの国境に通じる幹線道路を占拠していたということです。

アフガニスタン2

テロがあったナンガルハル州には、3年ほど前から過激派組織IS=イスラミックステートの地域組織が拠点を設けており、今回のように大勢の人が集まる、いわゆる「ソフトターゲット」を狙ったテロが相次いでいます。

アフガニスタン3

アフガニスタンでは、10月に議会下院選挙が予定されていますが、治安の悪化に歯止めがかからない状況が続いているため、予定通り選挙を実施できるかどうか懸念が強まっています。

アフガニスタン4

日本の外務省は、アフガニスタン全土に「退避勧告」の危険情報を出し、目的のいかんに関わらず渡航はやめるように呼びかけています。
ただ、首都カブールについては、やむを得ない事情で現地に滞在せざるを得ない場合は、政府機関などを通じて十分な安全対策をとるように呼びかけています。

2018年9月19日更新

トルコでは、シリアからの難民に紛れ込んだ過激派組織IS=イスラミックステートの戦闘員がテロなどを起こすおそれがあるため、日本の外務省では注意を呼びかけています。

トルコ

トルコでは、2017年1月1日、イスタンブールのナイトクラブで起きたISのメンバーによるテロ以降、大きなテロ事件は起きていません。
しかし、シリア情勢の悪化に伴い現在トルコにはおよそ350万人のシリア難民が居住しており、その中にはISの関係者も紛れ込んでいるものとみられています。
また、トルコ軍による掃討作戦でシリア北西部のクルド系武装組織が一掃されましたが、シリアとの国境地帯とイラクとの国境地帯の一部は、テロや誤爆、流弾などの危害が及ぶおそれが排除できません。
こうした状況を受けて日本の外務省では、トルコについてシリアとの国境地帯とイラクとの国境地帯の一部に「退避勧告」、ディヤルバクル県と「退避勧告」が出されていないイラクとの国境地帯に「渡航中止勧告」、その他の地域に「不要不急の渡航中止勧告」と「十分注意」の危険情報を出して注意を呼びかけています。

トルコ2

南北アメリカ

2018年9月18日更新

メキシコの首都にある市場で、日本人旅行者が2人組の男に首を絞められて気絶し、パスポートなどを奪われる事件が起きたため、現地の日本大使館が注意を呼びかけています。

メキシコ

9月9日、メキシコの首都メキシコシティーにあるメルセー市場で、旅行中の日本人男性が1人で歩いていたところ、背後から近づいて来た20歳から25歳ぐらいの2人組の男に首を絞められ、気絶しました。
男性が気がついたときには、パスポートや現金などが入ったバッグを奪われていました。
メキシコでは、強盗事件は昼夜を問わず発生していて、メルセー市場付近では去年も2件起きています。

メキシコ2

このためメキシコの日本大使館では、メキシコに渡航、滞在を予定している人に対して、次のような注意を呼びかけています。
▽メルセー市場に行くときは周囲の状況に十分注意する。
▽目立たない、用心を怠らない、貴重品を持たないことを心がける。
▽単独行動を避ける。
▽万が一強盗の被害に遭ったときは、身の安全を第一に両手をゆっくりあげて、抵抗する気がないことを示す。
▽襲われたときに備え、犯人に渡す別の財布を用意しておく。
▽犯人の顔を見たり追いかけたりしない。
メキシコの日本大使館では、こうした注意を呼びかけています。

メキシコ3

2018年9月18日更新

日本人が多く住むブラジル最大の都市サンパウロで、日本人が強盗や盗みの被害にあう事件が相次いでおり、渡航や滞在にあたっては注意が必要です。

ブラジル

今月5日夜、サンパウロのパライゾ地区の歩道を1人で歩いていた日本人が、オートバイに乗って後ろから来た2人組の男に現金などを出すよう脅されました。
日本人が両手を挙げて抵抗しない態度を示すと、男たちは日本人のポケットから携帯電話と現金などを奪い、逃走しました。

ブラジル2

また、8日午後には、サンパウロのサン・カエタノ通りで、日本人4人が駐車場に車を止めたあと近くの市場に向かう途中、このうちの1人が肩に掛けていたバッグを奪われました。
バッグには携帯電話や現金、それにカード類が入っていましたが、被害者はバッグを引っ張られた感覚がなかったことから、犯人はバッグのひもを刃物で切ったものとみられています。
被害者にけがはありませんでした。

ブラジル3

こうした状況を受けてサンパウロの日本総領事館では、現地に渡航、滞在を予定している人に対して、次のような注意を呼びかけています。
▽常に警戒心を持ち、時々周囲に視線を向けるなど警戒心を示す。
▽手荷物は最小限にして、貴重品はなるべく持ち歩かない。
▽万が一強盗の被害に遭ったときは、身の安全を第一に抵抗しない。
サンパウロの日本総領事館では、こうした注意を呼びかけています。

ブラジル4

ヨーロッパ

2018年9月14日更新

スペイン・バルセロナの観光名所、サグラダ・ファミリアの周辺では、いわゆる「ケチャップすり」が発生しています。

スペイン1

「ケチャップすり」は、他人の衣服にケチャップなどの液体をわざとつけたあと、親切を装って近づき、被害者がバッグを下ろして液体を拭き取っている間に、バッグやその中の財布などを盗む犯罪です。
「ケチャップすり」はこの夏、バルセロナの有名な観光地、サグラダ・ファミリア周辺で連続して発生しているため、現地の日本総領事館は次のような注意を呼びかけています。
▽液体は荷物から注意をそらせるための小道具であることをふだんから認識しておき、もし液体が洋服についていると自分で気づいたときや、何者かが知らせようと近づいてきた時には、荷物をガードし、相手を無視してその場から離れる。
▽もし一緒にいた人がケチャップの被害を受けたときには、その人のかばんだけでなく、自分のかばんからも目を離さないようにしながら、近づく人を無視してその場を離れる。
このような注意を呼びかけています。

スペイン2

スペイン3

2018年9月10日更新

ドイツでは先月下旬、ドイツ人男性が刃物で刺されて死亡し、中東出身の移民の男2人がこの事件に関与した疑いで拘束された事件をきっかけに、混乱が続いています。

ドイツ1

ドイツ東部の都市ケムニッツで、先月26日の未明、35歳のドイツ人の男性が刃物で刺されるなどして死亡しました。
この事件で警察は、中東出身の移民でシリア人とイラク人の男2人を拘束しました。

ドイツ2

この事件をきっかけに、現地では翌日の27日、移民の排斥を訴える極右団体の支持者らおよそ6000人による暴動が起き、治安部隊と激しく衝突して複数のけが人が出ました。

ドイツ3

極右団体の支持者らは、そのあとも難民や移民の排斥を訴えるデモを連日、行っています。
ドイツのメディアは、このドイツ人殺害事件のあと、シリア人やエリトリア人が見知らぬ人物に殴られるなど、移民が被害者となる暴行事件が各地で起きていると伝えています。

ドイツ4

一方、こうしたデモや集会に対抗するグループも大々的なデモを行っており、双方が衝突してけが人が出る事態となっています。
このようにドイツでは、移民の排斥を巡る混乱が続いており、現地の日本大使館は、こうした動きは今後、ベルリンやドレスデンなどほかの都市にも広がる可能性があるほか、デモ参加者の一部が暴徒化する危険性もあるとしています。
このためドイツの日本大使館は、
▽デモなどの最新情報に注意をはらう。
▽デモや混乱に遭遇したときには、落ち着いてすみやかにその場を離れる。
このような注意を呼びかけています。

ドイツ5

アフリカ

2018年9月20日更新

ジンバブエでは、感染症のコレラが流行しているため、渡航・滞在する人は注意が必要です。

ジンバブエ

ジンバブエの保健省によりますと、ジンバブエでは感染症のコレラが流行し、首都ハラレでは9月1日から11日までにコレラと確定された患者が58人発生し、このうち24人が死亡しました。
このためジンバブエ政府は、コレラの流行に対して非常事態宣言を出して、対策に当たっています。
ジンバブエでは2008年から翌年にかけてもコレラが流行し、およそ4000人が死亡しています。

ジンバブエ2

コレラは、コレラ菌に汚染された水や食品を摂取することで感染します。
数時間から5日の潜伏期間のあと、下痢やおう吐などの症状が出て、重症になると脱水症状からこん睡状態に陥って死亡することもあります。
このため日本の外務省では、ジンバブエに渡航・滞在する人に、次のような注意を呼びかけています。
▽食事の前やトイレの後の手洗いを励行する。
▽食べ物は十分に加熱する。
▽飲み水や調理用に水道水を使う場合は十分に沸騰させる。
日本の外務省では、こうした注意を呼びかけています。

2018年9月19日更新

マダガスカルでは、菌を持ったネズミなどからノミを介して感染するペストが流行の兆しをみせていて、現地の日本大使館が注意を呼びかけています。

マダガスカル

マダガスカルでは毎年、11月から3月にかけての雨季にペストが流行しています。
しかし、ことしは8月1日から9月18日までですでに8人が感染し、このうち2人が死亡したと現地の報道が伝えています。
感染者が出たのは、アンボシトラ、モロンダバなど6つの地区で今のところ首都アンタナナリボでの感染者はいないものの、今後については予断を許さないというこです。
ペストは、ネズミなどの小動物からノミを介して広がる感染症で、発熱やおう吐などの症状が出て致死率は30%以上とされています。
WHO・世界保健機関によりますと、マダガスカルでは、去年8月1日から11月24日までにペストに感染した疑いのある人は2384人に上り、このうち207人が死亡しています。
現地の日本大使館は、これからの雨季がペスト流行の時期にあたるため、マダガスカルに渡航、滞在を予定している人に対して、
▽患者が多い地域には不用意に近づかない。
▽感染が疑われる人との接触は避ける。
▽手洗いとうがいを励行する。
▽ペストが疑われる症状が出たら、すぐに医療機関で診察を受ける。
こうした注意を呼びかけています。