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海外安全情報

外務省の危険情報を中心に、世界各国・地域の治安情報、災害情報、感染症情報をお伝えしています。在留邦人の緊急時のライフラインの一つとしてもご利用ください。
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地域別情報

安全情報に関しては、外務省海外安全ホームページもご参照ください

アジア・オセアニア

2019年5月15日更新

インド洋の島国スリランカでは、250人以上が犠牲になった自爆テロのあと、イスラム過激派への敵意からイスラム教のモスクが襲撃されるなどの暴動が広がり、緊張が高まっています。

スリランカ

スリランカでは4月21日、最大都市のコロンボとその郊外にあるホテルやキリスト教の教会で自爆テロなどが相次ぎ、日本人女性1人を含む250人以上が死亡しました。

スリランカ2

捜査当局は、テロを実行したのは国内のイスラム過激派組織だとしています。

スリランカ3

この事件のあと、多数派の仏教徒などの間にイスラム教徒を敵視する感情が高まり、イスラム教のモスクが襲撃されるなどの暴動が各地に広がっています。

スリランカ4

5月12日から13日にかけてもコロンボで、イスラム教徒が経営する店舗や礼拝施設のモスクに大勢の人が押しかけ、火を放ったり打ち壊したりする騒ぎを起こしたため、スリランカ政府は、全土に夜間の外出禁止令を出して暴動の鎮圧にあたっています。
スリランカ当局は、宗教間の対立が深まることで新たなテロが起きることを警戒していて、現地では再び緊張が高まっています。

スリランカ5

日本の外務省は自爆テロ事件のあと、スリランカ全土の危険情報を「不要不急の渡航中止勧告」に引き上げて不要不急の渡航は止めると共に、現在滞在している人は安全の確保に十分注意するよう呼びかけています。

スリランカ6

2019年5月13日更新

パキスタン南西部のグワダル港で武装グループが中国や外国の投資家を狙って高級ホテルを襲撃し、ホテルの従業員ら5人が死亡しました。

パキスタン

パキスタン南西部、バロチスタン州のグワダル港で、11日、高級ホテルが武装グループに襲撃され、パキスタン軍の兵士との間で銃撃戦になりました。
この襲撃で、ホテルの従業員と軍の兵士のあわせて5人が死亡し、グループのメンバー3人も殺害されました。
宿泊客は避難して無事でした。
グワダル港は、中国が巨大経済圏構想「一帯一路」の重要拠点と位置づけ、中国の国有企業によって大規模な開発が進められています。
この襲撃について地元の武装グループが、「中国や外国の投資家を標的にした」とする犯行声明を出しました。
このグループは去年11月にも、パキスタン最大の都市カラチにある中国総領事館を襲撃しており、今後もこうした襲撃が起こる恐れがあります。
このため、現地の日本大使館は不測の事態に巻き込まれないよう次のような注意を呼びかけています。
▽報道などから最新の治安情報を入手する。
▽テロの標的になりやすい政府機関、治安当局の施設、宗教関連施設にはできるだけ近づかない。
▽公共交通機関、大型商業施設、市場などでは短時間で用事を済ませ、不審な状況を察知したらすぐにその場を離れる。
こうした注意を呼びかけています。

中東・中央アジア

2019年5月15日更新

イスラム教徒の断食月「ラマダン」に入っているイラクの首都バグダッドの市場で8人が死亡する自爆テロ事件が起きたため、現地の日本大使館が注意を呼びかけています。

イラク

イラクの治安当局によりますと、5月9日夜、首都バグダッド東部のサドルシティーに近い市場で、何者かが身につけていた爆弾を爆発させ、市民ら8人が死亡、十数人がけがをしたということです。

イラク2

イラクは、イスラム教徒が日中の飲食を断つ断食月ラマダンの期間中で、当時は日没後に食事をとる人たちや買い物客でにぎわっていたということです。
事件のあと、過激派組織IS=イスラミックステートが自爆テロを行ったとする犯行声明を出しました。

イラク3

イラクなどイスラム圏の国では例年、ラマダンとその前後の期間に、宗教心が高まることに乗じて過激派がテロを起こす傾向がありイラクの日本大使館では、次のような注意を呼びかけています。

イラク4

▽最新の治安関連情報の入手に努める。
▽テロの標的になりやすい公共交通機関、政府関連施設、宗教施設、観光施設、イベント会場などを訪れるときはあらかじめ避難ルートを確認し、不審な状況や人物を察知したらすぐにその場を離れる。
▽車を使ったテロも想定して道路は車道に近いところを避け、できるだけ建物側を歩く。
こうした注意を呼びかけています。

2019年5月14日更新

中東のイランで、滞在中の日本人が近づいて来た車を配車アプリで手配したタクシーと勘違いし、車に乗っていた男たちに襲われそうになる事件がありました。

イラン

4月16日の夜、イランの首都テヘランで、滞在中の日本人男性が配車アプリを使って手配したタクシーを待っていた際に、車が来たため近づいたところ、車に乗っていた男のうちの1人に車内に引きずりこまれそうになりました。
男性は、身の危険を感じて抵抗し無事でしたが、車は手配したタクシーではありませんでした。

イラン2

またテヘランでは、5月1日の日中、滞在中の日本人が乗った車が渋滞で止まったところ、脇を通り抜けようとしたオートバイのハンドルが車のサイドミラーに接触し、運転手同士が口論となりました。
この際、オートバイの男とは別の男が現れ運転手のネックレスを引きちぎって奪い、逃走しました。
日本人は助手席にいたため無事でした。

イラン3

このためイランの日本大使館では、イランに渡航、滞在を予定している人に対して、次のような注意を呼びかけています。
▽タクシーを手配したときは呼んだ車かどうか確認する。
▽関係のない車の運転手には応対しない。
▽車を止めるときは窓を閉め、携帯電話などをひったくられないようにする。
▽万が一、被害に遭ったときは、身の安全を考え抵抗しない。
日本大使館では、こうした注意を呼びかけています。

イラン4

南北アメリカ

2019年5月16日更新

チリでは、ことし1月にバス停で爆弾事件があったのに続いて、今月、地下鉄会社を運営する社長の自宅に爆発物が郵送され、テログループが犯行声明を出しました。 現地の日本大使館は、地下鉄やバスなどテロの標的となりやすい場所を訪れる際には、安全確保に注意を払うよう呼びかけています。

チリ

今月7日、チリの首都サンティアゴにある地下鉄運営会社社長の自宅に、爆発物が郵送されました。
警察がこの爆発物を処理して事なきを得ましたが、この事件に関して、ITS=「野生化する個人主義者たち」と名乗るテログループが、組織のウェブサイトに犯行声明を出しました。

チリ2

この組織は、2017年1月に銅を扱うチリの公社の会長宛に小包爆弾が送られた事件や、ことし1月にサンティアゴのバス停で爆弾が爆発し、5人がけがをした事件でも犯行声明を出しています。
これまでの声明の中でテログループは、「企業幹部や政治家、学生、一般市民が襲撃の標的であり、彼らは爆発を知ることになるだろう」というメッセージを出し、新たな爆弾事件を予告しています。

チリ3

チリの日本大使館は、今後一般市民を標的とした爆弾事件や類似事件の発生も否定できないとしています。
このためチリに渡航・滞在する人に対して、今後最新の関連情報の入手に努めるとともに、テロの標的となりやすい地下鉄やバス、それに政府や軍の施設などを訪れる際には、周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、安全確保に注意を払うよう呼びかけています。

チリ4

2019年5月13日更新

ブラジルでは、パトロール中の警察官が市民を誤って射殺する事故が急増しています。

ブラジル

ブラジルで警察の行動を監視しているNGO団体は、凶悪犯罪への対応として警察官が必要以上に銃を発砲し、流れ弾に当たるなどして市民が犠牲になる事故が増えているとする調査結果を発表しました。
それによりますと、警察官が銃を発砲して容疑者などを殺害したのは、去年1年間で少なくとも5000人余りに上りましたが、その多くは罪のない市民だったとしています。
またリオデジャネイロ州では、ことし1月からの3か月間で、多くの市民を含む434人が射殺されたということです。
警察官に射殺された市民の数はことしも増え続けていて、NGO団体は独自に統計を取り始めた1998年以降、最悪のペースだとしています。
その背景として団体では、増加する犯罪に対して警察が過剰に反応し、バスの車内や人通りの多い場所で発砲したり、不審だとみなした人に向けて警告なしに発砲したりしているためだと分析していて、こうした警察官の発砲に国民の間では懸念が広がっています。

ヨーロッパ

2019年5月10日更新

ドイツのデュッセルドルフでは、被害者の注意をそらしている間に、財布などを盗む、いわゆる「トリックすり」が発生しています。

ドイツ

デュッセルドルフ市の警察本部によりますと、今年の3月におきたケースでは、カフェのテラス席で食事をしていた中国人観光客が、近づいてきた少女から、「3ユーロが欲しい」と書いた紙を見せられました。
その後、テーブルの上に置いていた携帯電話がなくなっているのに気づきました。
この事件は、わざと紙を読ませて被害者の注意をそらし、その間に貴重品を盗む、いわゆる「トリックすり」の手口を使った犯行と見られています。
「トリックすり」の手口はこのほかにも、
▽電車内でコインをばらまき、乗客がこれに気をとられている間に、座席のバッグなどを盗む。

ドイツ2

▽街頭で署名活動を装って近づき、これに署名をしている間に、別の仲間が金品を盗む。
▽レストランの窓に面したテーブルで食事中に外から1人が窓をたたき、客が、これに対応しようとしているすきに、店内にいる別の仲間が金品を盗む。
こうした手口が見られます。
このため、現地の警察やデュッセルドルフの日本総領事館は、次のような注意を呼びかけています。
▽食事中でもハンドバッグをひざの上に置いておくなど、貴重品は肌身から離さない。
▽自分に声を掛けてくる人がいても、基本的に相手にしない。
▽テラス席には物乞いが近づいてくるということを意識しておく。
このような注意を呼びかけています。

ドイツ3

2019年5月6日更新

日本人がインターネットを通じてロシア人の女と連絡を取り合うようになり、その後渡航費用をだまし取られる詐欺の被害に遭いました。

ロシア

ロシアの日本大使館によりますと手口は次のようなものです。
日本に住む日本人男性が、インターネットの婚活サイトや出会い系サイトでロシア人を名乗る女と知り合い、女は、パスポートなどの写真を送りつけて気を引きつけます。
その後、女は、日本に会いに行きたいので大使館でビザの申請をしたが、渡航費用を証明する書類が必要で一定の金額を持っていないとビザが発給されないと説明します。
そして、航空券をすでに購入しているので、早急に口座に費用を振り込んで欲しいと持ちかけ、費用をだまし取ります。
日本大使館によりますと、大使館がビザ申請の費用を示すことはなく、ロシア人についてはビザ発行の手数料は無料だということです。

ロシア2

面識がないのにインターネットを通じて甘い言葉や写真で誘惑し、現金を要求してくるのは詐欺の可能性が高く、注意が必要です。

アフリカ

2019年5月16日更新

ケニアの首都ナイロビで、日本人が警察官から高額の賄賂を要求されたことがわかりました。

ケニア

今月3日の午後、ケニアの首都ナイロビの路上で、日本人の男性が身分確認を理由に、警察官から職務質問を受けました。
その際、日本人男性は高額な賄賂を要求され、さらに身柄を拘束されそうになりました。
ケニアでは、これまでにもナイロビやモンバサで同じような事案が起きています。

ケニア2

特に赴任してまもない人、それに旅行や出張で訪れた人が、こうしたトラブルに巻き込まれるケースがあるということです。
今回のような賄賂の要求についてケニアの日本大使館は、相手の警察官の氏名や識別番号を確認するとともに、警察官に領収書の発行を求めることが有効な予防策になることがあると助言しています。
その上で、ケニアを訪れる日本人を新たに受け入れる際にも、今回のような事案が起きていることをあらかじめ伝えておくなど、細心の注意をして欲しいと呼びかけています。

ケニア3

2019年5月14日更新

イスラム過激派組織の犯行とみられる襲撃事件が相次ぐ西アフリカのブルキナファソで、キリスト教の教会が襲撃され、6人が死亡しました。

ブルキナファソ

アフリカのサハラ砂漠の南側に広がるサヘル地域では、国際テロ組織、アルカイダや過激派組織IS=イスラミックステートなどとつながりのある武装グループが、活動を活発化させています。

ブルキナファソ2

サヘル地域の一角にある西アフリカのブルキナファソでは12日午前、北部のサンマテンガ県にあるキリスト教の教会が武装グループに襲撃され、神父を含む6人が死亡したということです。
この地域では2週間前にも別のキリスト教の教会が襲撃され、牧師を含む6人が殺害されています。

ブルキナファソ3

OCHA=国連人道問題調整事務所は声明を発表し、サヘル地域では4月だけでテロなどの事件が150件あまり起きて300人以上が死亡し、治安がかつてなく悪化していると強い危機感を示しています。
日本の外務省は、ブルキナファソ全土に地域によって「退避勧告」から「十分注意」までの危険情報を出しています。

ブルキナファソ4