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海外安全情報

外務省の危険情報を中心に、世界各国・地域の治安情報、災害情報、感染症情報をお伝えしています。在留邦人の緊急時のライフラインの一つとしてもご利用ください。
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地域別情報

安全情報に関しては、外務省海外安全ホームページもご参照ください

アジア・オセアニア

2018年7月16日更新

パキスタンでは、7月下旬に行われる州議会議員選挙の候補者を狙った自爆テロで20人が死亡する事件が起きたため、現地の日本大使館が注意を呼びかけています。

パキスタン

パキスタンでは、7月25日に議会の下院にあたる国民議会と州議会の選挙が行われるため、各政党や候補者は活発な選挙運動を繰り広げています。

パキスタン2

こうした中、7月10日夜、北西部のペシャワルで、州議会議員選挙の候補者が集会場所に到着したところ、近づいてきた男が持っていた爆発物を爆発させました。
地元の警察によりますと、この爆発で候補者本人や集会にいた人たち合わせて20人が死亡し、30人以上がけがをしたということです。

パキスタン3

亡くなった候補者は、イスラム過激派組織「パキスタン・タリバン運動」を激しく批判していたことから、警察ではこの組織のメンバーによる自爆テロと見ています。
パキスタンでは、前回、2013年の国民議会の選挙の時にも、候補者や政党事務所を狙った爆弾テロが起きています。

パキスタン4

こうした状況にパキスタンの日本大使館では、パキスタンに渡航・滞在する人に対して、不測の事態に巻き込まれないよう次のような注意を呼びかけています。
▽報道などから最新の治安情報を入手する。
▽集会やデモには決して近づかない。
▽テロの標的になりやすい政党事務所や投票所、軍・警察など治安当局の施設、宗教関連施設などにはできるだけ近づかない。
パキスタンの日本大使館では、こうした注意を呼びかけています。

2018年7月6日更新

先月、スマトラ島の湖でフェリーが転覆して164人が行方不明になったインドネシアで、今度は、インドネシア中部のスラウェシ島の沖合で、フェリーが浸水して34人が死亡し、ほかにも行方不明者がいると見られることから捜索が続いています。

インドネシア01

インドネシア02

AP通信などによりますと、インドネシア中部スラウェシ島の沖合で、3日、フェリーが浸水し、現地当局によりますと、155人が当局や現地の漁業者に救助されましたが、34人の死亡が確認されました。
船の乗客名簿では139人が乗っていたとされていますが、実際には乗客はさらに多かったと見られ、行方不明者の捜索が続けられています。
現場を撮影した映像には、大きく傾いたフェリーの船体と救命胴衣を着けて船体や海上で救助を待つ人たちの姿が映されています。
この船はスラウェシ島から近くの島まで、およそ50台の車両も積んで運航されていたということです。
インドネシアでは先月18日にも、スマトラ島北部にあるトバ湖で、定員の数倍の人を乗せたフェリーが転覆して、少なくとも3人が死亡し、164人が行方不明になる事故があったばかりです。
インドネシアでは、フェリーが地域を結ぶ主要な交通手段となっています。
しかし、運航体制の不備などが原因で大勢が犠牲になる事故が相次いでいるため、注意が必要です。

インドネシア03

インドネシア04

中東・中央アジア

2018年7月12日更新

アフガニスタン東部で、武装グループが州政府の庁舎を襲撃して建物に立てこもり、2時間にわたって銃撃戦となって10人が死亡しました。

アフガニスタン01

アフガニスタン東部のジャララバードで11日、自動小銃などで武装したグループが州政府の庁舎の門に近づき、このうちの男1人が持っていた爆発物を爆発させた後、残りの男たちが敷地内に侵入しました。

アフガニスタン02

武装グループは州政府の建物の中に立てこもって銃撃を続けましたが、地元州政府によりますと、およそ2時間後に治安部隊が鎮圧し、これまでに10人が死亡、10人がけがをしたということです。

アフガニスタン03

ジャララバードでは今月1日、今回襲撃された州政府の庁舎から数百メートル離れた州知事公舎近くで、ガニ大統領との面会に向かっていた地元住民たちを狙った自爆テロがあったばかりで、このときは19人が死亡、20人以上がけがをしています。
現地では、反政府武装勢力タリバンや過激派組織IS=イスラミックステートとつながりのある勢力が、活動を活発化させているとみられ、治安部隊が警戒を強めていました。
日本の外務省は、アフガニスタンについて全土に「退避勧告」の危険情報を出していて、目的のいかんを問わず渡航をやめるとともに、すでに滞在している人は国外の安全な地域へ退避するよう求めています。

アフガニスタン04

2018年7月5日更新

シリア情勢の悪化に伴い、ヨルダンではテロ事件が発生する可能性が高まっているとして、日本の外務省はシリアの国境地帯への不要不急の渡航はやめるよう勧告しています。

ヨルダン

ヨルダンのシリア国境地帯では、2016年、爆弾を積んだ車両がシリア側からヨルダンの軍施設に突入して爆発し、ヨルダン軍関係者7人が死亡しました。
この事件では、過激派組織IS=イスラミックステートが犯行声明を出しました。
2017年5月15日には、地元の武装勢力をチェックするポイントに自動車爆弾による攻撃があり、数十人が死んだりけがをしたりしました。
その翌月の6月3日には、ヨルダン国境警備隊の施設が、オートバイに乗った3人組のテロリストに襲撃されましたが、交戦の末、この3人は殺害されました。
このようにシリアの国境地帯では、テロが発生する可能性が高まっていることから、日本の外務省は、この地域への不要不急の渡航を引き続き中止するよう勧告しています。
また国境地帯以外の地域についても、一部の地域でIS支持者と思われる人物によるテロ事件が起きていることなどから、渡航に際しては十分注意をするよう呼びかけています。

ヨルダン2

南北アメリカ

2018年7月16日更新

グアテマラでは例年、7月から8月にかけて、夏のボーナスを狙った犯罪が増加して治安が悪化する傾向があるため、渡航・滞在する人は注意が必要です。

グアテマラ

グアテマラでは、7月が「BONO14」(ボーノ・カトルセ)と呼ばれる、法律に基づく夏のボーナスの支給月です。

グアテマラ2

ボーナスの支給に伴い、例年、7月から8月にかけて、ボーナスそのものを狙った強盗事件が増えるほか、「マラス」と呼ばれる凶悪犯罪集団が普段より多額の「みかじめ料」を取ろうとして、支払いを渋るバス会社の運転手たちを襲ったり、みかじめ料に反発する住民と衝突を起こしたりして、治安が悪化します。

グアテマラ3

このためグアテマラの日本大使館では、この時期にグアテマラに渡航・滞在する人に対して、次のような注意を呼びかけています。
▽単独行動や夜間の外出はしない。
▽路線バスや流しのタクシーは危険なので利用しない。
▽見知らぬ人から勧められた飲食物は、不用意に口にしない。
▽万一、強盗に遭ったときは、身の安全を第一に考えて、無用な抵抗はしない。
グアテマラの日本大使館では、こうした注意を呼びかけています。

2018年7月13日更新

ことしの4月、飛行中の旅客機の窓ガラスが突然割れ、窓から吸い出されそうになった女性が亡くなったアメリカで、また飛行中の旅客機の窓にひびが入る事故があり、空港に引き返す事態となりました。

アメリカ01

今月9日、シカゴ発成田行きのアメリカン航空の旅客機、ボーイング787型機が飛行中、一部の窓にひびが入りました。
このため旅客機は、シカゴ空港に引き返しました。
この旅客機には乗客乗員あわせて177人が乗っていましたが、けが人などはなく、乗客はその後、代替機に乗り換えて成田に向かいました。
アメリカではことしの4月17日に、乗客乗員149人を乗せたサウスウエスト航空の旅客機、ボーイング737型機が、ニューヨークを出発してテキサス州のダラスに向かっていたところ、左のエンジン部分が大破し、緊急着陸しました。
この事故では、飛び散った部品で旅客機の窓が割れ、女性が外に吸い出されそうになって死亡したほか、7人がけがをしました。
上空1万メートル付近では、機内と機外の気圧差が非常に大きいため、穴が開くと瞬間的に空気が抜け、人間は簡単に吸い出されてしまうということです。
このため専門家は、上空で機体に穴が開いた場合には、座席ベルトを強く締め、穴には近づかないことが重要だと指摘しています。

アメリカ02

ヨーロッパ

2018年7月13日更新

オーストリアでは、ことしダニ脳炎を媒介するダニが大量発生する見通しとなっているため、現地の大使館が注意を呼びかけています。

オーストリア01

オーストリアのウィーン獣医大学では、ドイツ感染研究センターの研究報告に基づき、ことしはオーストリアでダニ脳炎を媒介するダニが大量発生する見通しであることを明らかにしました。
ダニ脳炎は、ウイルスを持つダニにかまれることによって、感染します。
またこのウイルスに感染した動物から生産された乳製品からうつることもあります。
症状は、4日から28日間症状がない期間があったあと、頭痛や筋肉痛、それにけん怠感や発熱などの症状が見られ、悪化すると脳に障害が出て、呼吸ができなくなることがあります。
そして重症になると死亡することや、後遺症が残ることがありますが、ダニ脳炎の治療方法はまだ分かっていません。
このためオーストリアの日本大使館は、ダニ脳炎の感染を防ぐため、次のような注意を呼びかけています。
▽唯一の予防方法であるダニ脳炎のワクチンの接種を受ける。
▽ワクチンの接種を受けていない場合は、草むらなどには入らない。
▽屋外ではダニに刺されないような服装を心がけるとともに、虫よけのクリームなどを塗る。
オーストリアの日本大使館は、このような注意を呼びかけています。

オーストリア02

オーストリア03

2018年6月15日更新

ハンガリーでは、ニセ警察官による窃盗事件が起きています。

ハンガリー

具体的なケースです。
道路上で、外国から来たという男から英語で話しかけられました。
そこへ、突然別の男が、警察手帳のようなものを見せて英語で話しかけ、身分証と財布を見せるように指示しました。
観光客の男が真っ先にこれに応じたので、これにつられるように自分の財布を渡したところ、警察官と称する男は、中身を確認した上で財布を返しました。
しかし、あとで財布の中身を確認したところ、現金が抜き取られていたことに気づきました。
警察官と称する男と観光客と名乗った男は、共犯だったとみられています。
こうした被害にあわないために外務省は、次のような注意を呼びかけています。
▽警察官は身分証と警察バッジの両方を提示する義務があるので、よく確認できなかったときには、再度提示を求める。
▽過去には、「ブダペストに住んでいる親戚に電話する」と言って、携帯電話を取り出したとたんに逃げ出したケースもあることから、警察官と名乗る男に不審な点があれば「ここではなく警察署で確認して欲しい」とか「日本大使館に連絡してほしい」と言って冷静に対処する。
このような注意を呼びかけています。

アフリカ

2018年7月11日更新

アフリカ西海岸のガーナでは、北部地方で首長の権限をめぐる対立や部族間の衝突が起きるなど治安が不安定なため、日本の外務省は注意を呼びかけています。

ガーナ01

ガーナは、西アフリカ諸国の中では治安情勢が比較的安定しているといわれています。
しかし、北部州やボルタ州では、2017年に首長の権限をめぐる争いから、死傷者が出たほか、部族間の争いや政党間の衝突が起きているため、治安当局は、衝突が起きた地域に夜間外出禁止令を出しました。
また、ガーナでは、2014年から物価高や公共料金の値上がりを受けて、国民の生活は困窮を極めており、些細なことをきっかけに暴動などの混乱が発生する可能性があります。
こうした状況を反映して、首都アクラ市をはじめ各地で外国人に対する強盗や器物破損、それに詐欺や襲撃事件などが多く発生しています。
一方、ガーナでは、いまのところ反政府組織や国際テロ組織による活動は確認されていませんが、アフリカ西部ではここ数年、マリやブルキナファソ、コートジボワールで、イスラム過激派組織によるテロ事件が発生していて、ガーナもこうした近隣諸国の影響を受ける心配があります。
このため日本の外務省は、ガーナについて、全土に「十分注意」の危険情報を出しています。

ガーナ02

2018年7月9日更新

ソマリアでは、イスラム過激派組織が政府機関を攻撃して、政府職員など少なくとも9人が死亡するテロ事件が起きました。

ソマリア01

7月7日、ソマリアの首都モガディシオで、爆発物を積んだ車が2つの政府機関の建物の近くでほぼ同時に爆発したのに続いて、武装グループが建物の中に入り、治安機関と武装グループの間で銃撃戦となりました。

ソマリア02

現地の報道によりますと、一連の攻撃で政府職員など少なくとも9人が死亡しました。
このテロ攻撃について、ソマリアを拠点にするイスラム過激派組織、アッシャバーブが犯行を認める声明を出しました。

ソマリア03

アッシャバーブは、ソマリアの政治的混乱に乗じて台頭し、去年10月にも、500人以上が死亡するきわめて大規模なテロを起こしたと見られています。

ソマリア04

日本の外務省では、ソマリア全土に「退避勧告」の危険情報を出して、ソマリアへの渡航はどのような目的でもやめるとともに、すでに滞在している人は、十分な警備措置を講じた上ですぐにソマリアから退避するように呼びかけています。