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海外安全情報

外務省の危険情報を中心に、世界各国・地域の治安情報、災害情報、感染症情報をお伝えしています。在留邦人の緊急時のライフラインの一つとしてもご利用ください。
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地域別情報

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アジア・オセアニア

2019年11月15日更新

インドでは、長年にわたって聖地の所有権が争われていた裁判で、最高裁判所の判決が出ましたが、判決への不満から混乱や衝突が起きるおそれがあるため、注意が必要です。

インド

問題の土地はインド北部の町、アヨーディヤにあるヒンドゥー教の神の生誕地とされる聖地です。

インド2

1992年に過激なヒンドゥー教徒が、この地にあったイスラム教のモスクを破壊したことをきっかけに、土地の所有権をめぐって各地で暴動が繰り返されるなど、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の対立の象徴となってきました。

インド3

この裁判についてインドの最高裁判所は11月9日、土地はヒンドゥー教徒側に属し、イスラム教徒側には近隣に代わりの土地を与えるなどとする判決を言い渡しました。

インド4

この判決にイスラム教徒側は不満を表明しており、今後、新たな混乱や衝突が起きるおそれがあるとして、インド全土で警備が強化されています。

インド5

こうした状況にムンバイの日本総領事館では、不測の事態に巻き込まれないよう次のような注意を呼びかけています。
▽最新の治安情報の入手に努める。
▽騒乱やテロの標的になりやすい宗教施設、公共交通機関、市場などにはできるだけ近づかない。
▽繁華街などへの外出は手早く済ませ、不審物や不審車両に注意する。
ムンバイの日本総領事館では、こうした注意を呼びかけています。

2019年11月14日更新

インドネシアの西部、スマトラ島の都市メダンにある警察署の敷地内で13日、男が持っていた爆発物を爆発させ、警察官ら6人がけがをしました。 警察は、自爆テロの疑いがあるとして捜査しています。

インドネシア1

インドネシア、スマトラ島のメダンにある警察署の敷地内で、13日午前8時半すぎ、男が持っていた爆発物を突然爆発させ、警察官5人を含む6人がけがをしました。

インドネシア2

爆発をさせた男はその場で死亡しました。
警察によりますと、男はメダン出身で24歳ということで、この男の単独犯行による自爆テロの疑いがあるとして、犯行の動機やイスラム過激派組織とのつながりを捜査しています。

インドネシア3

インドネシア4

メダンはスマトラ島の最大の都市で、人口は220万人、日本人も80人が在住しており、ショッピングモールや高級ホテルなどが次々とオープンしています。

インドネシア5

この事件を受けてメダンの日本総領事館は、テロの標的となりやすい警察署や軍の関連施設などには出来るだけ近寄らないよう、呼びかけています。

インドネシア6

中東・中央アジア

2019年11月15日更新

レバノンでは反政府デモが続く中、デモに参加していた男性が軍の兵士の発砲で死亡する事態が起き、混乱の拡大が懸念されています。

レバノン

レバノンでは、政府が新たな課税方針を打ち出したことをきっかけに、10月下旬から反政府デモが続いていますが、11月12日、首都ベイルートの郊外でデモ隊と軍が衝突し、軍の兵士の発砲でデモに参加していた男性1人が死亡しました。

レバノン2

レバノン軍は、「道路を封鎖していたデモ隊を排除するために発砲せざるを得なかった」としています。

レバノン3

これに対してデモの参加者は強く反発し、SNS上で抗議のデモを呼びかけるなどしており、軍の発砲で死者が出たことで、混乱の拡大が懸念されています。

レバノン4

レバノンの日本大使館では、現地に渡航・滞在する人に対し、不測の事態に巻き込まれないよう次のような注意を呼びかけています。
▽デモや抗議活動に遭遇したときは、すぐにその場を離れる。
▽道路が突発的に封鎖される可能性もあるので、出かける場合は道路情報を確認し、ゆとりをもって行動する。
▽当面必要な現金を手元に置き、ガソリンや医薬品などの必需品を確保しておく。
レバノンの日本大使館では、こうした注意を呼びかけています。

2019年11月13日更新

イスラエル軍が、パレスチナのガザ地区で武装組織の幹部を殺害したことをきっかけに、武装組織側がイスラエル領内に向けて190発のロケット弾を発射するなど、双方の間で武力衝突が続いています。商業都市テルアビブ近郊にもロケット弾の着弾があり、現地の日本大使館が警戒を呼びかけています。

イスラエル1

イスラエル軍は12日、パレスチナ暫定自治区のガザ地区で空爆を行い、敵対するイランとのつながりが深い武装組織「イスラム聖戦」の幹部を殺害しました。
これに対し「イスラム聖戦」は報復として、商業都市テルアビブなどに向けて190発のロケット弾を発射しました。
イスラエル側は、ミサイル防衛システムで多くのロケット弾を迎撃していますが、ガラスの破片が体に刺さったり、避難する際に転倒したりして、市民22人がけがをしました。
一方、パレスチナ側は、イスラエル軍による空爆で戦闘員5人と市民2人が死亡しました。
イスラエル側は強硬な姿勢を崩していないのに対して、「イスラム聖戦」もロケット弾の攻撃を強める構えを見せており、衝突はさらにエスカレートする恐れもあります。

イスラエル2

こうした情勢を受け、イスラエルにある日本大使館は、ロケット弾の飛来を知らせるサイレンなどに接した場合、近くの丈夫な建物やシェルターなどに避難するよう、注意を呼びかけています。

南北アメリカ

2019年11月13日更新

コスタリカでは首都で強盗事件が多発しており、現地の日本大使館が注意を呼びかけています。

コスタリカ1

コスタリカは1990年以降、不法滞在者の増加や組織犯罪グループの流入、銃の所持者の増加、さらに麻薬の蔓延などによって、治安が悪化しました。
首都サンホセをはじめ各地域で殺人や強盗、それに窃盗などの犯罪が頻発しています。
特に今年に入ってサンホセでは、中心部での強盗事件が多発し、コスタリカの司法警察によりますと、1月から9月末までに1400件余り起きています。
この中には、サンホセの公園野球場近くを歩いていた女性が、何者かに携帯電話を奪われそうになり、助けに入った男性が刃物で刺され死亡するといった、刃物や拳銃を使った事件が多くを占めています。
こうしたことから現地の日本大使館は、コスタリカに渡航・滞在する人に対して、次のような注意を呼びかけています。
▽暗い場所を夜、歩かない。
▽1人歩きはしない。
▽携帯電話を手に持って歩かない。
▽事件に遭遇した場合、絶対に抵抗しない。
こうした注意を呼びかけています。

2019年11月12日更新

メキシコの国際空港で、航空機を乗り継ごうとした日本人男性が、制服のようなものを着た男に搭乗口まで案内するとだまされ、現金を脅し取られる事件がありました。

メキシコ1

10月11日午後11時ごろ、メキシコシティー国際空港の第2ターミナルで、ペルーからメキシコを経由して成田に向かう途中の日本人男性が制服のようなものを着た男に「成田行きの搭乗口まで案内する」と声をかけられました。
男は、運転手がついた車に男性を乗せ、10分ほど移動すると案内料を払うよう要求したため、身の危険を感じた男性は男と運転手にあわせて300ドルを手渡しました。
男性は、車のドアの鍵がかけられ、車が空港の外へ出るような道を通ったため疑問を抱きましたが、指摘すると拉致されるおそれがあると感じ抵抗しなかったということです。

メキシコ2

メキシコの日本大使館では、現地に渡航、滞在を予定している人に対して、次のような注意を呼びかけています。
▽見知らぬ人物から親切に声をかけられても油断せず、少しでも不審な点を感じたらその場を離れる。
▽面識のない人物の車には乗らない。
▽万が一、被害に遭ったときは、身の安全を優先して抵抗しない。
▽車が走り去ったあとナンバーなどを控え、警察などに通報する。
メキシコの日本大使館では、こうした注意を呼びかけています。

メキシコ3

ヨーロッパ

2019年11月14日更新

「水の都」として知られるイタリア北部のベネチアは、降り続く雨と高潮で被害が出て、地元の市長は、市内の85パーセントが浸水し、ベネチアを象徴するサンマルコ大聖堂も深刻な被害を受けたことを明らかにしました。

イタリア1

イタリアのベネチアでは、雨と高潮の影響で、12日には町の中心部などが水につかりました。
今回の高潮は187センチと過去50年では最も高かったということです。

イタリア2

町の最も低い位置にある観光名所のサンマルコ広場は、一面、数十センチの高さまで浸水し、人々はひざあたりまで水につかりながら歩いていました。
ベネチアのブルニャーロ市長は13日、記者会見を行い、市内の85%が浸水したほか、サンマルコ大聖堂も深刻な被害を受けたことを明らかにしました。

イタリア3

イタリア4

また地元メディアは、高潮で自宅に水が流れ込み、78歳の男性が感電して亡くなったと伝えています。

イタリア5

アドリア海に面するベネチアでは例年11月から2月ごろまで低気圧の影響で高潮が発生しますが、地下水くみ上げによる地盤沈下や地球温暖化による海面水位の上昇で、浸水の被害は深刻化していると指摘されています。
このため、16年前から巨大な可動式の防潮堤の建設が進められていますが、費用がかさんで工事が遅れていることから、今回の被害を受けて地元では、早期の完成を求める声が強まっています。

イタリア6

2019年11月8日更新

パスポートを携帯せずにイタリアからオーストリアに列車で入ろうとした日本人が、身柄を拘束され、国外退去処分となりました。 本来この両国間では国境管理が廃止され、自由に行き来が出来ることになっていますが、パスポートを携帯していない外国人には罰則が科せられるため、注意が必要です。

オーストリア1

ことしの9月、イタリアからオーストリアに国際列車で入ろうとしていた日本人が、列車内で取締官による身分確認を受けました。
日本人は、この時パスポートを携帯していなかったことから、不法入国の疑いで身柄を一晩、拘束されました。
そして罰金を命じられた上、国外退去の処分を受けました。

オーストリア2

イタリアとオーストリアは、EU各国などが結んでいるいわゆるシェンゲン協定によって国境管理が廃止され、通常は自由に行き来が出来ます。
しかしオーストリアでは、外国人に関しては外国人警察法という厳しい制度があります。
それによりますと、国境を移動する外国人にはパスポートの携帯が義務づけられ、違反者に対し、日本円にして1万2000円から12万円の罰金を科すことや、罰金を支払わない場合には、最大で2週間の拘留を行うことが定められています。

オーストリア3

このためオーストリアの日本大使館は、
▽シェンゲン領域内であっても、国境を越える際には必ずパスポートを携帯する。
▽列車内でパスポートを盗まれた場合には、そのまま国境を越えずに、いったん日本大使館か総領事館で、パスポートの発給申請を行うよう求めています。

オーストリア4

アフリカ

2019年11月7日更新

アルジェリアでは、12月に予定されている大統領選挙を控えて、政府に対する抗議活動が激しくなっているため、日本の外務省では不測の事態に巻き込まれないよう注意を呼びかけています。

アルジェリア

アルジェリアでは、ことし4月、20年間政権の座についてきたブーテフリカ大統領が市民による抗議デモの拡大で辞任に追い込まれ、12月12日に大統領選挙が予定されています。
これに対して市民たちは、現在の政府の下で選挙をしても自由で公正なものにはならないと首都アルジェなどで抗議デモを続け、負傷者も出ています。

アルジェリア2

政府に対する抗議活動は選挙を控えて激しくなっており、11月1日の革命記念日には、アルジェなどの主要都市で大規模な抗議デモがありました。

アルジェリア3

市民たちは拘留されている活動家らの解放を求めており、今後、投票日に向けて治安当局とデモ隊との間で衝突が起きるおそれもあります。

アルジェリア4

アルジェリアの日本大使館では、現地に渡航・滞在する人に、不測の事態に巻き込まれないよう次のような注意を呼びかけています。
▽最新の関連情報の入手に努める。
▽デモや集会が予定されている地域には近づかない。
▽平和的な集まりでも暴力的なものになるおそれがあるので、デモなどに遭遇したときはすぐにその場を離れる。
アルジェリアの日本大使館では、こうした注意を呼びかけています。

2019年11月7日更新

マリ東部の軍の駐屯地が武装した集団に襲撃されて54人が死亡する事件が起き、過激派組織IS=イスラミックステートが自らの犯行だと主張しています。

マリ

11月1日、マリ東部のニジェールとの国境に近いメナカにある軍の駐屯地が武装した集団に襲撃され、マリ政府の報道官によりますと、兵士など54人が死亡したということです。
この事件について、ISとつながりのあるメディアが「ISの戦士たちが実行した」と主張する声明を出しました。

マリ2

マリでは北部を中心にイスラム過激派のグループが活動していて、国連のPKO=平和維持活動の部隊や駐留するフランス軍への攻撃がたびたび起きています。

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今回の事件をISが実際に実行したかどうかは明らかになっていませんが、ISの指導者バグダディ容疑者がアメリカ軍の作戦で死亡した後も組織の存在感を内外に示す狙いがあるものと見られます。

マリ4

日本の外務省ではマリについて、首都バマコを除く地域に「退避勧告」または「渡航中止勧告」の危険情報を、また首都バマコに「不要不急の渡航中止勧告」の危険情報を出して、渡航・滞在する人に注意を呼びかけています。