G7サミット「アウトリーチ会合」ってなに? 8か国・7機関を招待

G7サミットでは世界的な課題への対応を議論するため、メンバーの7か国以外の国の首脳や、国際機関の代表を招くのが慣例で、こうした首脳らを交えた討議は「アウトリーチ会合」と呼ばれます。議長国の日本は広島サミットに8か国の首脳と7つの国際機関の代表を招待しています。
招待した首脳は以下の8人です。
▼「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国や途上国の代表格とされ、G20=主要20か国の議長国を務めるインドのモディ首相
▼ASEAN=東南アジア諸国連合の議長国、インドネシアのジョコ大統領
▼日米豪印4か国の枠組み=クアッドのメンバーで、日本が特別な「同志国」と位置づけるオーストラリアのアルバニージー首相
▼日本との関係改善が進み始めた、韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領
▼南太平洋の国で「太平洋諸島フォーラム」の議長国を務めるクック諸島のブラウン首相
▼AU=アフリカ連合の議長国を務めるコモロのアザリ大統領
▼中南米最大の経済大国で、食料や鉱物資源が豊富なブラジルのルーラ大統領
▼経済成長が著しいベトナムのチン首相の、合わせて8人です。

国際機関は以下の7機関です。
▼国連、
▼IEA=国際エネルギー機関、
▼IMF=国際通貨基金、
▼OECD=経済協力開発機構、
▼世界銀行、
▼WHO=世界保健機関、
▼WTO=世界貿易機関です。

招待国は、インドをはじめ「グローバル・サウス」の国々が目立っていて、こうした国との関係強化を図るという日本の狙いがあります。招待国を交えたセッションで、どのような討議が行われるのかも注目点となります。