風疹の最新ニュース

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風疹対策で大手企業が抗体検査 2019年12月19日

妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに重い障害が出るおそれがある「風疹」の流行が続くなか、京都市の電子部品メーカーはすべての従業員を対象に十分な免疫があるか検査を行っています。

京都市の大手電子部品メーカーは、国内のグループ会社の従業員およそ1万2000人の半数近くが、子どものころに風疹の予防接種の機会がなかった40歳から57歳の男性だということで、19日は役員10人余りが抗体検査のための採血を受けました。
風疹は、妊娠中の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が起きるおそれがあり、感染力はインフルエンザよりも強いとされています。
このメーカーは、すべての従業員を対象に今年度と来年度の定期健診に風疹の抗体検査を加え、ワクチンの接種の費用も補助しています。
京都府は、ことし府内で報告された風疹の患者数が今月15日までに25人と去年の患者数をすでに上回っていることから、厚生労働省が配布する無料のクーポンを利用するなどして抗体検査やワクチン接種を呼びかけています。
オムロンの冨田雅彦常務は、「従業員やその家族を守るだけでなく、従業員自身が感染源にならないことが大事で、意識を高めてもらいたい」と話していました。