災害列島 命を守る情報サイト

今後30年以内に高い確率で起きると予測されている列島各地の大地震。いつかは必ず噴火する富士山…。どこで何が起きるのか? 「命を守る」ために知っておかなければならない情報です。

地震 教訓 知識

地震は世界各地で 過去に発生した場所や被害は

地球は10を超える岩盤=プレートに覆われています。世界各地でもこのプレートが原因で地震が起き、大きな被害が出ています。中には遠く離れた日本にまで影響を及ぼす地震もあります。旅行や仕事で訪れる国でも地震のリスクがあることを考えておく必要があります。

過去に放送した世界の地震関連ニュースをまとめた記事です

目次

    台湾

    日本に近い台湾でもプレートの衝突によってひずみがたまり、毎年のように地震が発生して大きな被害が出ています。

    台湾 集集地震(921大地震・1999)

    1999年には台湾中部でマグニチュード7.7の大地震が発生、コンクリート製の建物などが倒壊し2400人以上が犠牲となりました。

    倒壊した台北市内のビルで生存者の救出作業をする救助隊員 1999年9月

    チリ

    南米チリの沿岸では太平洋側からプレートが沈み込んでいてたびたび大地震が発生し、太平洋の対岸にある日本にも津波が押し寄せています。

    チリ地震(1960)

    1960年(昭和35)に起きたマグニチュード9.5の巨大地震では太平洋沿岸の各地で津波の大きな被害が出ました。日本の三陸沿岸などには高さ3メートル以上の大津波が押し寄せ、140人以上の犠牲者が出ました。

    津波の流出物で埋まった宮城県女川港 1960年5月

    ニュージーランド

    ニュージーランドも2つのプレートの境目に位置し、ひずみがたまることでたびたび地震が発生、被害をもたらしています。

    カンタベリー地震(クライストチャーチ地震・2011)

    2011年にニュージーランド南部で発生したマグニチュード6.3の地震ではクライストチャーチ中心部の語学学校が入ったビルが倒壊するなどして日本人28人を含む185人が犠牲となりました。

    倒壊した語学学校が入っていたビルで捜索活動をする作業員 2011年2月

    インドネシア

    インドネシアのスマトラ島のインド洋沿岸にはインド洋側からプレートが沈み込み、たびたびマグニチュード8を超える巨大地震が起きています。

    スマトラ島沖地震(2004)

    2004年にスマトラ島北部の西方沖で起きたマグニチュード9.0の巨大地震では直後に発生した大津波のためインド洋沿岸の各国で20万人を超える犠牲者が出ました。

    津波に襲われたタイ南部 プーケットの海岸 2004年12月

    インド・ネパール・中国・パキスタン

    巨大なインド半島(インド亜大陸)がユーラシア大陸に衝突している地域にはひずみがたまり、各地で大地震が発生しています。

    ネパール地震(2015)

    2015年に発生したネパールを震源とするマグニチュード7.8の大地震では首都カトマンズなどで建物が倒壊し、9,000人近くの人が犠牲になりました。

    崩壊した建物跡で救助活動をする人たち 2015年4月

    四川大地震(2008)

    2008年に中国 四川省を震源とするマグニチュード8.0の巨大地震では広い範囲で建物が倒壊したほか、土砂災害が発生し犠牲者は8万7,000人以上に上りました。

    地震で多くの建物が倒壊した四川省の市街地 後方の山には土砂崩れの跡 2008年5月

    パキスタン地震(2005)

    2005年にはパキスタン北部付近でマグニチュード7.6の大地震が発生、パキスタンとインドで7万人以上の犠牲者が出ました。

    倒壊した高層ビルの現場 イスラマバード 2005年10月

    アメリカ西部

    アメリカ西部からメキシコにかけて、南北に続く総延長1,300キロもの巨大な断層、「サンアンドレアス断層」があり、たびたびずれ動いて都市部に被害が出ています。

    ノースリッジ地震(1994)

    1994年にはロサンゼルスのノースリッジを震源とするマグニチュード6.7の地震が発生、50人以上が犠牲になりました。「ノースリッジ地震」とも呼ばれています。

    地震で燃え上がる建物を見つめる市民 1994年1月

    サンフランシスコ地震(1906)

    100年以上前の1906年にはサンフランシスコ付近を震源とするマグニチュード7.8の大地震が発生し、3,000人以上が犠牲になりました。

    崩れ落ちた建物とがれき サンフランシスコ 「米国立公文書館」

    ハイチ・イタリア・イラン・トルコ

    ハイチ地震(2010)

    2010年、カリブ海の島国ハイチで、マグニチュード7.0の大地震が発生、20万人以上が犠牲になったほか、150万人が住まいを失いました。地震後を含めると実際の犠牲者はさらに多いともされています。

    多くの建物が倒壊したポルトープランスの街 2010年1月

    イタリア・ラクイラの地震(2009)

    2009年、イタリア中部の都市ラクイラの近郊でマグニチュード6.3の地震が発生、住宅など多くの建物が倒壊し、合わせて300人を超える犠牲者が出ました。

    がれきと化した建物の前の被災者 イタリア ラクイラ2009年4月

    イランの地震(2003)

    2003年、イラン南東部の都市バムを中心とする地域で、マグニチュード6.6の地震があり、多くの建物が倒壊、4万人以上が犠牲となりました。

    がれきの中に座り込む女性 2003年12月

    トルコ・イズミット地震(1999)

    1999年にトルコ西部のイズミットを震源とするマグニチュード7.4の大地震があり、1万7000人以上が犠牲になりました。

    地震で崩壊した建物を見る市民 トルコ イズミット 1999年8月

    トルコ・シリア大地震(2023)

    2023年2月6日にはトルコ南部でマグニチュード7.8の大地震が発生しました。その後も続いた余震の影響も含め20万棟にのぼる建物が倒壊などの被害を受け、トルコとシリアであわせて5万6000人以上が犠牲になりました。

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    トルコ・シリア大地震の被害 2023年2月

    動き続ける大地

    プレートのせめぎ合いによって起きる大地震。リスクは日本だけでなく世界各地に存在します。地球の大地は常に動き続けていて毎年のように地震で犠牲者が出ています。


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