原発事故で避難計画は 策定進むも現場に不安

東日本大震災と原発事故の発生から12年となりますが、避難生活による体調悪化などで亡くなった「震災関連死」について、新たな事実が分かりました。
「関連死」が全国で最も多いのが福島県南相馬市の520人です。 このうち病院や高齢者施設で被災し、避難中などに亡くなった人が半数余りを占めていたことが専門家の調査でわかりました。

また、原発周辺の医療機関や社会福祉施設には個別に避難計画を策定することが求められていますが、NHKが各道府県に調査したところ、すでに再稼働している原発の周辺を中心に作成が進んでいる一方、避難先や避難手段の確保などへの不安から、3分の2近くが計画の実効性について『おおむね実行できるが課題がある』としていることがわかりました。(ニュース7 2023年3月9日放送)