2022年05月20日
コロナ禍で、さまざまな変化を迫られた就職活動。
特にオンラインの活用は良い面、悪い面それぞれ指摘されていますが、懐具合が心もとない就活生には大きなメリットを1つもたらしたようです。
23年卒の就活事情を見ていきます。
以下、マイナビ「学生就職モニター調査3月の活動状況」より
【ことしも面接は…】
23年卒の学生が、3月に面接を受けた企業の数は平均で2.4社。前の年と変化はありませんでした。
そのうち、実に85.3%がWEBでの面接だったといいます。
コロナ禍も3年目となり、ことしの採用面接は対面での対応を増やす企業も出てきていますが、依然としてオンラインが中心のようです。
【就活費用は4分の1以下に?】
家から会社までの交通費や宿泊費、スーツ代…就職活動には何かとお金がかかりますよね。
しかし、オンラインでの採用が定着してきたことで、その費用は大きく変化してきています。
マイナビの調査を基に作成
今年3月の1か月間に、23年卒学生が使った就活費用は9909円。同じくコロナ禍だった前の年と比べてもさらに減り、16年卒の調査開始以来初めて1万円を切り、最小となりました。
前年より対面の機会が増え始めたこともあってか、交通費・宿泊費はわずかながら増えていますが、先輩などのアドバイスも得て、スーツや書籍などにかかる費用を上手く削減しているようで、コロナ禍が本格化する前の20年卒と比べると、4分の1以下にまで減っています。
地域別に見てみると…
マイナビの調査を基に作成
東京・名古屋・大阪といった大都市圏と比べて「その他」地域の学生が交通費や宿泊費を多く負担せざるを得ない状況はあるものの、その差は縮まってきているようです。
【転勤があっても就職したい?】
こうしたオンラインの活用は、就職活動だけでなく、入社後も定着してきています。
こうした状況をふまえて、転勤についての考え方に変化はあるのでしょうか。聞いてみると…
マイナビの調査を基に作成
「転勤がある企業はできるだけ避けたい」「転勤がある企業には就職したくない」という、転勤に後ろ向きな割合は合わせて31.4%。
その割合は、ここ3年で少しずつではありますが増えてきています。
一方で、「キャリアアップにつながるなら」「様々なところで生活してみたい」という、より積極的な理由で「転勤があってもよい」と答えた人の割合を合わせると、ここ3年で6ポイント減っています。
自分の望む働き方ができそうか…しっかり情報収集して採用試験にのぞみましょう。
※対象:2023年卒の大学生・大学院生 期間:2022年3月25日~31日 有効回答:2030人
あわせてごらんください
就活ニュース
インターンシップ“正式に”採用で活用も 何年卒が対象?条件は?
2022年05月18日
就活ニュース
オファーボックス・中野代表に聞く「将来は今の行動で変わっていく」
2022年05月02日
時事問題がわかる!
目指せ!時事問題マスター 1からわかる!「北朝鮮とミサイル」 改訂版(1)ミサイル発射の狙いは?
2022年04月11日
「就活、もう疲れた・・・」23年卒は今どうすれば? 本音でお悩み相談(1)
2022年05月20日
インターンシップ“正式に”採用で活用も 何年卒が対象?条件は?
2022年05月18日
「内定取得率95.8%」は見せかけ DYMに消費者庁が措置命令
2022年05月12日
いつ動き出す? 重視するポイントは? インターンシップ最新事情
2022年05月10日
オファーボックス・中野代表に聞く「将来は今の行動で変わっていく」
2022年05月02日
「契約には気をつけて!」18歳 成人年齢引き下げを動画で詳しく解説
2022年04月26日
この春卒業の大学生の就職内定率96.4% 初内定は4月が最多も…
2022年04月19日
実務体験のインターンにかぎり 採用活動に活用も 経団連と大学が報告書
2022年04月18日
23卒の就活 4月1日時点の内定率は38.1% 多くの学生の選考進む
2022年04月07日