就活ニュース

オファーボックス中野代表に聞く「大型連休明け どう動く?」

2022年04月26日

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なかなか内定がもらえない…という状況、やっぱり焦ってしまいますよね。この先、落ち着いて就活を進めるためにはどう動けばいいのか。「オファー型就活サービス」を提供するオファーボックス中野智哉代表に聞きました。

(聞き手:石川将也 佐藤巴南)

採用活動は年中やっている

学生
佐藤

きょうは「5月の大型連休明け、どう動くべきか」というテーマでお聞きしたいと思っています。

わかりました。まずは、5月以降の状況をデータで見ていきましょう。

中野さん

大型連休明けからの23卒就活についてギモンに答えてくださるオファーボックスの中野智哉代表

弊社がとっているデータによると、5月以降にオファーをもらって就職が決まる学生の割合はだいたい40%くらいです。

学生
石川

思ったより多い感じがします。

そうですね。

就職情報会社が発表している「就職内定率」って見たことあると思うんですが、あれは「1社でも内定を持っている人」を調べた結果です。

でも、全員が1社目に内定をもらった会社に就職を決めるわけではないですよね。みんな、いろんな企業と時間をかけて話しながら最終的な就職先を決めているわけです。

企業側も「内定1人出したから、これで1人は確定だ」とは思っておらず、結構、長い期間、採用活動を続けているのが実態です。

実際に企業は何月ぐらいまで採用活動をしているんですか?

ではこちらを見てみてください。

オファーボックスのウェブサイトより転載

縦軸が企業が出すオファーの数です。

22年卒(赤いグラフ)では、3月よりも6月の方がオファーが多かったことがわかります。

あ、本当ですね。

その後9月ぐらいにかけてなだらかに減っていきますが、9月と2月の数字ってあまり変わらないんですよ。

3月から8月にかけてが一番高い山なんですが、じゃあここだけかっていうと、全然そんなことなくて。

正規分布のグラフのような形で採用活動が動いているのが分かります。

こうやって見ると、年中採用活動をしているんですね。

就職先の“イス”は余っている?

ただ時期が遅くなるにつれ、やっぱり採用人数はかなり限られたものになっていくんじゃないでしょうか。

リクルートワークス研究所が毎年大卒求人倍率を出しているんですが、就職活動を想像する時に、こんなイメージを持ったら分かりやすいかなという例を、その数字からお示ししますね。

めちゃくちゃ広大な所に、約68万席の椅子がおいてありますと。

これに対して約45万人がイス取りゲームをするというのを想像してみてください。これが就職活動です。

あれ?イスが余るんですね。もっと狭き門なんだと思ってました。

ただ、会社にはいろいろあって、いわゆる誰もが知ってる、従業員5000人以上の大手企業が用意しているイスの数は約4.5万席と言われています。

4.5万席…。

さらに、従業員1000人以上5000人未満の企業が用意しているイスは約13万席。これを合わせても18万席ないんですね。

リクルートワークス研究所 第38回 ワークス大卒求人倍率調査(2022 年卒)より作成

「大手企業に就職したい」という学生はどうしてもあふれてしまいます。これが実は就職活動の、根本的な構造なんです。

大手企業に就職したいという人が多いのは「安定しているから」という理由だけではありません。

単純に「知っている企業」と「知らない企業」なら「知っている企業」に行きたいというのが人間の心理なんですね。

大手に行こうと思えば思うほどイス取りゲームが厳しくなる。

あとは、基本的に大手企業のほうが先に採用が終わっていくんですよ。

大手企業の席は先になくなりやすいんですが、中堅・中小企業の席はまだたくさん空いている。そういった企業は大企業の動きより後に、活動が活発になるというのが市場全体の傾向です。

時期が遅くなればなるほど狭き門になると感じるのは、大手企業に行きたいと思う学生のイメージなんですね。

基本的にはそうだと思います。

9月に入ったら切り替えて

5月ごろになっても内定がもらえないと、焦りも募ると思うんです。実際にどう行動すればよいのでしょうか?

多くの学生さんが後半戦に入ると考える5月・6月は、企業側からすればまだまだ主戦場なんですね。

そうなんですか?

この時期はまだ、それまでと同じ行動をしていても、たくさんいろんな企業に出会えると思います。行動の仕方を変えなくてはいけないのは、もっと先の9月頃です。

夏休みが明けた頃ってことですよね。

夏休み明けになると、各企業も採用する残りの人数が少なくなってきます。そういう時に通常のエントリー方法でたくさん学生を集めようという企業はあんまりないんですよ。

どういうことですか?

残り枠があまりないのに、エントリーを受け付けて、そこに1000人来たら大変ですよね。

確かに…。

ですから、9月以降になると企業側もピンポイントに会える方法を模索することが多いんですよ。人材紹介のサービスやオファー型のサービスなどを使いはじめるんです。

人材紹介ですか。

もしくは、小規模のイベントに参加するとか。いずれにしても、それまでとは違う形で募集をする傾向が強くなると思います。

ですから、学生さんもそういう手段を使ってこなかったのなら、就活のツールをここで変えていく必要があります。ツールを増やすことで会える企業を増やすんです。

なるほど。

企業とのマッチング手段を探すということですね。

そうそう。そういうところではまだ採用は続いているので。ちなみに弊社のデータでは4年生の1月でもまだ企業からのオファーは送られています。

そういう状態なんですよ。

年が明けてもまだ新しい人材を求めている会社があるってことですよね。

はい。全体でいえば3分の1のイスが埋まらないで就活が終わるので。

学生さんが内定承諾をする時期を見ると、3月・4月・5月と上がっていって、7月くらいが高いんですが、8月のお盆を皮切りに世界がガラッと変わるんですね。

どういうことですか?

内定を複数持っていた場合に、1社に絞る時期になります。

あー、はい。

だいたいこの頃に内定承諾の期限があるんですよね。すると、内定承諾を得る企業がある一方、辞退先になる企業もあるわけです。

それで採用人数が足りない状況になった場合、やはり9月ごろから採用方法が変わりやすい。

そういうことですか。

企業側が学生さんの動きに対応して動くわけですね。

仕方がないと思うこと

5月・6月を過ぎた段階で「なかなかやる気が出ない」という場合はどうしたらいいですか?

難しい質問ですね。就活だけでなく、人生のいろんな場面で誰もがそういう状態になることってあると思うんですよ。

例えば、スポーツでも早くうまくなる子と、ちょっと時間がかかる子といますけど、途中で逆転することもあるじゃないですか。

だけど、何でもすっと上手くできる子ばかりがまわりにいて「一人だけできひん」って思ったら、どんどん不安になります。

なので、そういう状態になるのはまず仕方がないことだっていうのを知ることが大事かなと僕は思います。

開き直るってことですか?

焦って当然ですし、みんなそういうマインドになるんですよ。

受験のように、ほとんどの人がこの1週間で結果が出るっていうことがわかっていれば不安な期間も数日で終わるんですが、そうではないのが就活の世界。

だからより不安になりやすい。

なるほど。より不安になりやすいことも分かっておく必要があるんですね。

事前にちょっと覚悟しておくのは、対処法としていいかなと思います。

落ち込んだあと、気持ちを切り替えるためにできることはありますか?

結局は奮い立って動いていくしかないんですけどね。正直、社会に出てから振り返ると、「大したことじゃなかった」って分かるんですよ。

社会人の方に聞くと、みんな「就活?忘れちゃったよ」って、ケラケラしてるんです。「こっちは真剣なのに!」って思います(笑)

ほんとにそんな感じなんですよね。

そのときはもちろん真剣なんだけど、長い時間たって考えたらそんなに大きなことじゃないんですよね。

だからまあ、そういう話をしてくれる社会人と喋ってみるのも1つの手ですね。

正直、これをやったら全て解決するという方法はありません。

そうなんですね。

就職活動は、優秀だから採用された、優秀じゃないから落ちましたというのではないんですね。

ある会社から見たら優秀と評価される人も、違う会社からみたら優秀じゃないと評価されるかもしれない。世の中って複雑で多様なんです。

たまたま相性が悪くて、不採用が続いちゃうと、世の中全てに必要とされていないんじゃないかという気持ちになるのも理解できますが、実はそうではないんだ、ということ知っておくと切り替えやすくなると思いますよ。

学生たち

わかりました。

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