2021年08月20日
来春卒業予定の大学生を対象にした8月時点での就職内定率が発表されました。
去年の同時期よりは高くなっているものの、コロナ禍前と比べるとやや低い水準となっています。
調査結果から、詳しい状況を見ていきます。
※以下、リクルート「就職プロセス調査(2022年卒)」より
【内定率はコロナ禍前よりやや低水準】
リクルートの調査によると、8月1日時点での就職内定率は85.3%。
去年の同じ時期と比べると、4.1ポイント高くなっています。
一方、おととしと比べると5.9ポイント減。やや低い水準で推移しています。
リクルートの調査を基に作成
【活動量は減少 なぜ?】
ここで注目したいのは、7月中の学生たちの活動。
「エントリーシートを出す」「面接を受ける」などの選考にかかわる活動が去年と比べて、少なくなっているというのです。
7月1日時点の就職活動実施率は33.4%。去年の44.9%と比べて11.5ポイントも低下しています。
活動量が落ちれば、内定の取得にも影響が出るわけで…。
リクルートの調査を基に作成
上記の図は、7月1日時点と、8月1日時点の内定率の上昇幅を比較したもの。
去年は、8ポイント増加していたのに対し、ことしは4.8ポイントの増加にとどまっています。
原因をひもとくと、どうやら、新型コロナによる特殊事情が影響している模様。
去年は、5月の採用活動が大きく制限されたため、例年と比べて企業が内定を出す時期が後ろ倒しになりました。
その結果、7月以降の内定率の上昇幅が大きくなったとみられています。
一方、ことしはオンラインでの採用活動が定着し、多くの企業が例年と同じようなスケジュールで選考を進めたため、去年よりも早く、活動が落ち着いたようです。
【内定を出している企業は】
最後に、8月1日時点における内定取得先を業種別にてみます。
最も割合が高いのが「情報通信業」で、26.9%。
コロナ禍においても業績が堅調な企業が多く、早い時期から高い割合で推移していましたが、選考期間を長くとっている企業が多く、この時期も高い水準となりました。
次いで「製造業(機械以外)」(15.9%)
「サービス業(他に分類されないもの)」(13.3%)、
「機械器具製造業」(12.8%)が続く結果となっています。
リクルートは
「内定出しのピークは過ぎましたが、公務員試験を終えて民間企業を志望する学生などにむけ、秋以降に採用活動に力をいれる企業もあります。
大学のキャリアセンターには、多くの卒業生を採用している企業が求人を出すケースもたくさんあり、内定につながる情報を得られる可能性があるので、ぜひ足を運んでほしいです」
と話しています。
※対象:2022年卒業予定の大学生 期間:2021年8月1日~2日 有効回答:1147人
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