2021年06月08日
地域によっては緊急事態宣言が出され、就活生にとっても依然として活動しづらい状況が続いていますが、企業の内定出しはピークを迎えています。
6月1日時点での内定率は7割近くとなり、コロナ禍以前と同じ水準となっています。
※以下、リクルート「就職プロセス調査(2022年卒)」より
【コロナ禍以前と同じ水準】
リクルートの調査によると、6月1日時点での就職内定率は68.5%。去年の同じ時期と比べるとプラス11.6ポイントと大幅に増加しました。
新型コロナウイルスの影響がなかったおととし(70.3%)と比べると若干減っていますが、ほぼ例年並みの水準で推移しています。
【内定を出している業界は?】
今の時点で内定を出しているのは、どんな業界が多いのでしょうか。
最も割合が高いのが「情報通信業」で30%を占めています。
次いで「製造業(機械以外)」(13.5%)、「機械器具製造業」(13.0%)、「小売業」(12.9%)が続きます。
コロナ禍でも業績が堅調な「情報通信業」や、以前から人手不足が続く業界などでは、かなり早い時期から内定を出していましたが、内定出しがピークの時期を迎え、ほかの業界の動きも活発となっています。
【最後は対面で・・・?】
新型コロナの影響で採用活動にWEBを活用するのは、もはや当たり前となっていますが、ことしの傾向はどうでしょうか。
調査によると、面接などで「対面での選考」を受けた学生の割合は前の年と比べて、1月から3月までは低く、4月と5月では高くなっています。一方で、「WEBでの選考」ではほぼ逆で、1月から4月は割合が高く5月は低くなっていました。
このためリクルートでは、「WEB」は選考の初期の段階で人数を絞る見極めのために活用され、2次面接、最終面接など選考が進むにつれて、採用したい学生をより深く知るために「対面」の面接を活用するといった「使い分け」が進んでいると分析しています。
【内定辞退率が上昇】
22年卒の就活生は、この時期の内定辞退率が例年より高いこともわかりました。
6月1日時点での内定辞退率は48.4%。前の年より13.2ポイント、おととしと比べても4.8ポイント増えています。
これは、早期選考に積極的なIT企業の人気が上がり、早めに就職先として確定させる学生が増えたことなどが背景にあるものとみられています。
リクルートの担当者
内定率は上がってきていますが、企業の採用はまだまだ続いています。焦らず、しっかり活動していきましょう。
※[調査対象:2022年卒業予定の大学生 期間:2021年6月1日~2日 有効回答:1243人]
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