“インターンの夏”。　今やそういっても過言ではないほど6月から9月にかけてインターンシップを実施する企業が多くなっています。就活生の約8割が参加すると言われているインターンシップ。気になる実施予定はどうなっているのでしょうか。

※ディスコ「2022年卒採用活動の感触等に関する緊急企業調査」より

【6割近くが「実施」】

ディスコの調査を基に作成

この夏、インターンシップ(1日以内の就業体験プログラムなどを含む)を実施予定だと回答した企業は全体の57.4%。6割近くが実施すると答えました。

従業員数の規模別でみると「300人未満」の企業では45.7%なのに対し、「1000人以上」の企業では7割以上が実施するとしています。

「未定」の企業も一定数あり、特に中小企業は今後の業績を見極めながら、採用やインターンシップの実施を検討していくところも多いようです。

業種別ではどうでしょうか。

ディスコの調査を基に作成

最も割合が高かったのが「商社・流通」で59.3%、次いで「メーカー」が59.2%、「IT」が57.1%と続いています。

業種間では、あまり、大きな差が見られない結果となっています。

ただし、ことしは新型コロナの影響で同じ業種の中でも、業績の明暗が企業間ではっきりと分かれているところがあります。

コロナ禍で業績が急激に悪化した企業では、新規採用そのものを見送っているところもあるので注意が必要です。

【オンライン環境の確認を】

今ではすっかり定着した感のある「オンライン就活」。この夏のインターンシップはどのような形式で行われるのでしょうか。

ディスコの調査を基に作成

「すべて対面で実施する」と回答した企業は27.0%にとどまりました。

一方、「すべてオンライン」と回答した企業が19.2%。

オンラインを「併用する」と回答した企業が40.6%でした。

約6割のインターンシップが、オンラインを活用して実施されることに。ことしも、しっかりとオンライン環境を整えておくことが求められているようです。

【受け入れ側は】

こうした状況の中、学生を受け入れる企業側ではオンラインでも充実したプログラムを提供できるよう、さまざまな準備を進めているようです。

企業の人事担当者に「工夫したいこと」や「検討したいこと」を聞きました。

ディスコの担当者は「去年はコロナの影響でインターンシップを中止したり中断したりした企業が多くありました。しかし、ことしはオンラインの活用が定着してきたので、状況が変わっても柔軟に対応できる企業が増えているのではないかと思います」と話しています。

“インターンの夏”はもうすぐです。

※[対象:全国の主要企業　期間:2021年5月10日～13日　回答社数:1195社]