2020年02月20日
インターンに参加した優秀な学生をつなぎとめたい!
イベントを開催して・・・、優遇ルートを設けて・・・、企業側は就活生へのアプローチに必死。
夏のインターンから実質上本格化する大学生の就職活動。3月の採用広報解禁までの時期を就職活動の“プレ期”と捉え、重視する企業が増えています。
◆つなぎ止め策の強化
大手就職情報会社ディスコが、全国の有力企業に対して行った「2021 年卒・新卒採用に関する企業調査-採用方針調査」(調査期間:1月27日から2月5日、回答社数1317社)。
2021年卒採用の一番のテーマとして各企業が挙げたもので多かったのが……
▼「母集団の拡大」20.6% ※母集団=企業に興味を持っている学生の集まり
▼「3月より前(プレ期)のアプローチ・つなぎとめ」17.5%
▼「採用重点層への訴求」17.0%
採用人数の目標達成に大きく関わる「母集団の拡大」は、各企業にとって売り手市場においては常に重要課題。特に、中小企業では23.3%が最重要テーマに位置付けた。逆に大企業では、「3月より前(プレ期)のアプローチ・つなぎとめ」を一番のテーマとする社が19.3%と最も多かった。
今年度インターンシップを実施したと回答した企業は7割強。
さらにインターンシップを実施する上での課題を尋ねたところ……
1位「参加者の本選考までのつなぎとめ」56.2%
2位「参加者(応募者)が少ない」54.9%
3位「適切なプログラム内容の構築」52.0%
インターンシップ以降、学生たちの志望度を落とさないまま、どのように本選考に結び付けるか、苦慮している企業が多いことが分かった。
◆優遇策で早期選考が半数上回る
実際、インターンシップに参加した学生をつなぎとめるために、何らかの優遇策を講じると答えた企業は75.4%に達した。
具体的な策としては……(複数回答)
ディスコ「2021 年卒・新卒採用に関する企業調査-採用方針調査」より、抜粋して作成
上記の図のように、”早期選考”という回答が最も多く、51.2%と半数を上回った。
学生にとっては、夏のインターンに参加することで“ファストパスがもらえる”といった状況だが、一方で3年生の夏から内定獲得まで、何度も企業と面談を持つなど、負担感もある。
また、プレ期間中の企業の広報活動についても「大学主催のセミナー」「就職情報会社主催のイベント」「自社開催のセミナー」いずれの側面でも、「増やした」が「減らした」を大幅に上回った。
3月採用広報解禁前に、プレ期広報が過熱している状況だ。
ディスコ「2021 年卒・新卒採用に関する企業調査-採用方針調査」より作成
◆手ごたえなき過熱化
ただ、こうした過熱とは裏腹に、活動に対する手ごたえをたずねた質問に対しては、
▼「かなり感じている」2.5%
▼「やや感じている」39.1%
▼「あまり感じていない」49.1%
▼「まったく感じていない」9.3%
と、手ごたえを感じていない企業が過半数を上回った。
規模別では、規模が小さくなるほど、手ごたえを感じなくなる傾向にある。従業員数1000人以上の大手では、手ごたえを感じているが、感じていないを上回っているが、299人に満たない中小企業では、68.0%が手ごたえを感じていないと答えた。
調査を実施したディスコは、「全体的な早期化で、従来より大手企業の動き出しが早くなっている。学生は大手志向が強くなっており、プレ期間に接触しても、なかなか志望度が高まらず、特に中堅以下が苦戦しているのではないか」と分析している。
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