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面接のギモン(6)「逆質問」って何を聞いたらいいの?

2023年04月10日

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「最後に何か聞いておきたいことはありますか?」面接の結びに逆質問を受けることってよくありますよね。どんなことを聞けばいいのか、面接官はどんな意図で聞いているのか、面接対策の本の執筆も手がける専門家に聞きました。

いま、まさに採用面接に臨んでいるみなさんへのメッセージもありますよ。

逆質問ってなんのため?

学生
本間

逆質問ってどんな目的で聞かれているんですか?

ちゃんと意図があって、学生が就職する会社を選択するうえでの情報が足りないんじゃないかと思って、逆質問の場を設けるんです。

高田貴久さん

あとは、面接官も学生がどういう問題意識や判断軸を持っているか、その学生にとってどういう情報が足りていないのか、といったことを知ることができるんですよね。

高田貴久さん
プレセナ・ストラテジック・パートナーズCEO。経営コンサルタントや電気機器メーカーの経営企画などを経て現職。人材育成サービスを提供するかたわら、セミナーなどを通じて大学生向けの就活支援を手がけている。著書に「ロジカルプレゼンテーション就活 面接・グループディスカッション対策」など。

逆質問を使いこなそう

どんな質問をすればいいのでしょうか。

基本的には、気になっていることがあれば何でも聞いてもらえればいいと思います。

ただ、その会社に入るかどうかの意思決定につながるような質問があると、面接官によい印象を与えるかもしれません。

例えば仕事のやりがいとか、成長できるかどうかとか、給与とか待遇について聞いてみてもいいのではないかと思います。

学生

逆に、やめておいた方がいい質問はありますか。

「特にありません」という答えは「御社には興味がありません」と言っているように受け取られるリスクがあるかもしれません。

あとは、ちょっと調べたら分かるような事をあえて聞くのも「準備不足です」と自己申告しているようなものなので、やめた方がいいと思います。

つまり、逆質問では、「自分が会社選びをする上で重視していること」「公開情報では得られていないもの」について聞くといいと思います。

なるほど。しっかり準備して臨みます。

相手に合わせた質問も

テクニカルな話になりますが、相手の立場にあった質問をするのもポイントです。

例えば面接官が若手の人であれば、学生のことを「一緒に働けるかな、がんばってくれるかな」といった目線で見ています。

なので、そういう面接官に対しては「仕事のやりがいやしんどさ」とか「入社後に身についた能力」とかキャリアに関する内容を聞けば答えやすいし、嬉しいと思います。

もっと上の立場の人だったらどうですか?

役員クラスの人たちになってくると、自分が一緒に働く相手でもないですし「仕事でつらいことは何ですか」って聞いても全く意味はないわけですよね。

そういう人に対しては今後の事業戦略について質問をしてみるとか。

例えば「海外に展開していると聞きましたが、今後の事業はどうですか?」など立場的に気にしていそうなことを聞くと、答えやすいと思います。

社長や創業者であれば「会社が長期的に目指す方向」や「なぜ起業したのか」など、その人にしか答えられない質問を投げかけるのもいいですね。

意識してみたいと思います。

トリとムシの目を

最後に、これから面接本番に臨む学生たちが心がけておくべきことについて聞かせてください。

ぜひ、面接の場では「トリの目」「ムシの目」の2つを持つことを意識してほしいと思います。

「トリの目」と「ムシの目」?

「トリの目」は広く俯瞰(ふかん)して見る「ムシの目」は具体的に現実を見るということです。

例えば、家を建てている大工さんに「何をしているんですか」と尋ねたとします。

すると「100年後も人々が楽しんで住める空間を造っています」と答える人と「レンガを積んでいます」と答える人がいました。

前者が「トリの目」の回答で、後者が「ムシの目」の回答です。

○100年後も人々が楽しんで住める空間を造っています → トリの目
○レンガを積んでいます → ムシの目

その2つの視点をどういかせばいいのでしょうか。

面接での「トリの目」は、その会社で成し遂げたいことやそれが社会的にどんな意味があるのかといった、最終的に目指している大きなゴールについて話すということです。

話の中にこうした部分がないと、目的はよく分からないけど言われた作業をする、言われたことしかできません、というようなタイプに見えてしまう可能性があります。

だから最初は「トリの目」の目線で、より広く自分の人生や社会への影響などまで見た上で仕事を理解していることをアピールすることが大事です。

なるほど。

ただ、問題意識だけ一人前ではだめですね。

例えば、「世界平和を実現したい!」などといった自分1人の力ではどうしようもないことや、あまりにもふわっとした抽象的な話ばかりだと、「この人は目の前の仕事にちゃんと向き合ってくれるのだろうか」と不安になってしまいます。

なので、「トリの目」で広いビジョンの話をした上で、目の前の1歩1歩も大切にしていますっていう「ムシの目」の説明をする必要があります。

縁の下の力持ち的のような地道な作業とか、根気のいる作業なんかも頑張れます、といったことを具体的に伝えることができるといいですね。

トリの目で将来的に達成したいことを語ったうえで、ムシの目で入社してからどういうことを地道にやっていくかを語るという両方の視点が必要ということですね。

そういうことですね。みなさん、両方を意識してがんばってみてください!

ありがとうございます。

撮影:平野昌木 編集:谷口碧

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