「ぶっちゃけ、事件を起こすのはどこでもよかった。人生をもう終わらせたいと思って」
ことし1月、東京の焼き肉店で立てこもり事件を起こした元被告は、取材に対してあまり表情を変えずにこう話した。
去年からことしにかけて、面識のない人に対する「無差別巻き込み事件」が相次いで起きている。
その数、全国で15件。この10年で突出している。
「人生が嫌になった」「死んでしまいたかった」
逮捕された容疑者の多くが口にしたのは、同じような言葉だった。
なぜ、一線を越えて事件を起こしたのか。どうして、無関係の人を傷つけたのか。
当事者が胸の内を明かした。