宮城 村井知事「まん延防止等重点措置」
適用要請に否定的認識

2021年3月29日

新型コロナウイルスの感染拡大が続く宮城県で、村井知事は独自に出している緊急事態宣言の効果などを見極めたいとして、より集中的な対応を可能にする「まん延防止等重点措置」の適用要請について「要請するつもりはない」と述べ、現時点では否定的な認識を示しました。

県内では、3月28日までに1日の感染確認の発表が6日連続で100人を超えるなど感染拡大が続いています。

県内の感染状況について、村井知事は3月29日の定例の記者会見で「非常に厳しく捉えている。ただ今のところ、増え方は右肩上がりではなく、独自の緊急事態宣言を受けて、県民が呼応した対応を取ってくれている証しだ」と述べました。

そのうえで「場当たり的に、次から次へと対策をとっていくのがよいとは思わない」と述べ、まずは、濃厚接触者の把握や必要な人への検査を迅速に進めるとともに緊急事態宣言や飲食店などへの営業時間の短縮要請の効果も見極めたいという考えを示しました。

より集中的な対応を可能にする「まん延防止等重点措置」の適用要請については、「今のところ政府とも協議していない。私のほうから要請するつもりはないということだ」と述べ、現時点では否定的な認識を示しています。

村井知事は「まずは自身が感染しないようにすることが重要だ。引き続き、感染予防へのご協力をお願いしたい」と呼びかけました。