福岡県がコロナ警報を特別警報に引き上げ
行動制限は行わず

2022年7月22日

新型コロナウイルスの感染急拡大を受けて、福岡県はこれまで発動してきたコロナ警報を特別警報に引き上げました。基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。一方で、現時点では行動制限は行わないとしています。

福岡県では新規感染者が7月21日初めて1万人を超えるなど感染が急拡大していて、病床の使用率も50%を上回りました。

これを受けて福岡県は、7月22日午後、対策本部会議を開き、これまで発動してきた県独自のコロナ警報を特別警報に引き上げることを決めました。

特別警報への引き上げは7月22日からで、3密の回避や換気など基本的な感染対策の徹底やワクチンの接種、それに無料検査の活用などを改めて呼びかけています。

コロナ特別警報が発動されるのは、2022年3月7日に特別警報からコロナ警報に引き下げられて以来です。

一方で、社会経済活動との両立を図るため、現時点では飲食店の営業時間短縮や不要不急の外出自粛など行動制限を伴う要請は行わないとしています。

服部知事「最大限の警戒感持ち感染防止対策徹底を」

対策本部会議のあと服部知事は、臨時の記者会見を開き「まさに第7波のただ中にある。このまま感染の拡大傾向が収まらなければ、高齢者を中心に入院する人や重症となる人の増加が懸念される。医療従事者の感染が拡大することで、医療への負荷が極めて大きくなるおそれもある」と説明しました。

そして、社会経済活動との両立を図るため行動制限を伴う要請は行わないとしながらも「夏休みに入り、これからお盆も控えており、これまで以上に人と人との接触機会が増えることが想定される。県民の皆様には最大限の警戒感を持って感染防止対策を徹底してもらいたい」と述べ、3密の回避や換気など基本的な感染対策の徹底を呼びかけました。

また「今、夜間・休日の救急外来の受診者が急増し、検査・診察まで長時間の待機を要している。軽い発熱やせき、のどの痛みといった軽度の症状で平日の日中に受診可能な人は近くの医療機関で受診をお願いしたい」と述べ、医療への負荷をかけないため協力を求めました。