大阪府 あす緊急対策本部会議
小中高クラブ活動自粛要請の方向

2021年4月13日

大阪府内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いていることを受け、大阪府は4月14日、緊急に対策本部会議を開く方針を固めました。人と人との接触機会を減らすため、小中学校と高校に対しクラブ活動の自粛を求めるほか、大学には授業をリモートで実施するよう要請する方向で調整しています。

大阪府内では新型コロナの感染拡大が続き、4月12日時点で重症患者用の病床運用率が92.7%となるなど、医療体制がひっ迫しています。

こうした状況を受け、大阪府は新たな対策を検討するため、4月14日、緊急に対策本部会議を開く方針を固めました。

府では、さらなる感染拡大を食い止めるためには、人と人との接触機会を減らす必要があるとして、
▽小中学校と高校に対しクラブ活動の自粛を求めるほか、
▽府内の大学には対面での授業は中止し、リモートで実施するよう要請する方向で調整しています。

また、通勤する人を減らすため、企業にはリモートワークの徹底を要請する方針です。

府は対策の詳細を詰めたうえで、4月14日の対策本部会議で正式に決定することにしています。

加藤官房長官「連携し対応したい」

加藤官房長官は、午後の記者会見で「新規感染者数も増加し、引き続き警戒感を持って注視していくことが必要だ。病床使用率、重症病床使用率とも急速に上昇しており、医療提供体制が大変厳しい状況になっている」と述べました。

そのうえで「大阪府での対策の効果を見つつ、感染防止対策の徹底、医療提供体制の確保、変異株への警戒に留意しながら、連携して対応していきたい」と述べました。

一方、記者団が「菅総理大臣がアメリカ訪問に出発するあさってまでに踏み込んだ対策を講じるのか」と質問したのに対し「総理大臣の外遊で事が決まるのではなく、感染状況に対して必要な対策を取ることがポイントだ。総理大臣が不在中の対策本部での決定は、 副本部長として私が行うことになっており、感染状況や医療提供体制のひっ迫状況を踏まえながら、専門家の意見を聴き、自治体と連携して、引き続き対応していきたい」と述べました。