感染再拡大リバウンド防ぐ
人員増で積極的疫学調査 東京江戸川

2021年3月23日

感染が再拡大するリバウンドを防ぐために強化が必要だとされるのが、隠れた感染源を見つけ出す「積極的疫学調査」です。東京 江戸川区の保健所は人員を増やして調査に対応しています。

「積極的疫学調査」は、政府が緊急事態宣言を解除したあと強化する対策の一つに挙げています。

こうした中、東京 江戸川区の保健所は、もとの保健師7人に加え13人の保健師や看護師を臨時で雇って「積極的疫学調査」などの対応をしています。

臨時に間借りした区の別の施設で対応していて、3月23日も20人が陽性者に電話をかけて濃厚接触者を特定する対応などを行っていました。

この中で保健師は、当時いた場所の机の配置や隣の人との距離や部屋の窓が開いていたか、それにどれくらいの時間を過ごしたかなどを丁寧に聞きとっていました。

さらにこの保健所では、感染者が発生した場合、これまでクラスターの発生が少ない職場より、リスクの高い高齢者施設の調査を重点的に行うなど、効率的に調査を進める工夫をしているということです。

江戸川保健所の渡瀬博俊所長は「調査には人と時間がかかるため、基本はいわゆる人海戦術だ。クラスターを素早く見つけるためにも多くの人員は欠かせない。保健所としても新型コロナについてのさまざまな知見が集まっているので、効果的に抑え込むための方法を考えていきたい」と話していました。