学校での濃厚接触はどういう場合?
具体的事例まとめ都が手引き

2022年2月9日

学校生活の場ではどのようなケースが新型コロナウイルスの濃厚接触にあたるのか。
子どもへの感染が広がる中、東京都教育委員会は、濃厚接触者と疑われる事例をまとめた手引きを作りました。

東京都教育委員会がこのほど作成したのは、感染防止対策などを示した学校の対応の手引きで、この中では、学校で児童・生徒の濃厚接触者の調査を行うときの考え方が示されています。

具体的には、どのようなケースだと濃厚接触者の疑いがあるのか、授業や部活動、登下校などの場面ごとに示しています。
例えば、
▽給食で「黙食」が徹底できず隣の生徒と話しながら食べた、
▽掃除の前後に手洗いをせず、掃除用具をみんなで共用した、
▽マスクから鼻を出した状態で会話をしながら集団登校した、
などがあたるとしています。

都によりますと、これまで濃厚接触者を調べるときの考え方として示されてきた
▽長時間の接触や
▽マスクを適切に着用していなかった場合、
▽大声を出す活動、
などを実際の場面が想像しやすいように具体的な事例に言いかえて作成したということです。

この手引きは都立の学校のほか、区市町村の教育委員会にも配られていて、都教育委員会は「具体的な事例を参考にして感染リスクを減らすことで、学びの継続につなげてほしい」と話しています。