2022年2月8日
東京都は、新型コロナウイルスの濃厚接触者になった人を対象に、抗原検査キットを無料で配布する取り組みを始めました。
感染の急増で検査を希望する人が相次いでいる医療機関の負担を軽減しようというのがねらいで、都によりますと、初日の2月8日は5時間半ほどで申し込みが一日の上限の4万件に達したということです。
都が、無料で配布を始めた抗原検査キットは、鼻の粘膜を自分でとるタイプのもので、15分から30分ほどで結果が出ます。
対象は、都内に住んでいて、新型コロナウイルスの濃厚接触者になった人で、申し込みから2、3日で自宅に検査キットが届くということです。
2月8日午前9時から都のウェブサイトで申し込みの受け付けが始まり、都によりますと、5時間半後の午後2時半ごろに一日の上限の4万件に達し、2月8日の受け付けを締め切ったということです。
2月9日以降も午前9時から受け付けます。
申し込みは2月27日までで、同じ人が申し込めるのは2回までです。
都によりますと、検査を希望する人で医療機関が混雑していて、濃厚接触者が自宅待機中に症状が出た場合、すぐ検査できるようにすることで医療機関の負担を軽減するねらいがあるということです。
キットの検査で陽性の表示が出た場合、その後、医療機関は検査を行わずに陽性と診断することができるということで、都は、キットの検査結果をスマートフォンなどで撮影して診察の際に提示してほしいと呼びかけています。
一方、陰性の表示が出た場合も感染の疑いが否定できないとして、自宅待機を続けるよう呼びかけています。