新型コロナ 全数把握見直し
“全国一律は状況見ながら”厚労相

2022年8月26日

新型コロナ感染者の全数把握の見直しをめぐって、加藤厚生労働大臣は、報告を重症化リスクが高い人に限定できる措置を全国一律に導入するかどうかは、今後の感染状況を慎重に見極めながら検討していく考えを重ねて示しました。

新型コロナ感染者の全数把握について、政府は医療機関や保健所の負担を減らすため、都道府県の判断で、報告の対象を高齢者など重症化リスクが高い人に限定できるようにする方針を決めています。

これについて加藤厚生労働大臣は記者会見で「自治体から早急に見直してほしいという話があり方針を示した。感染者数や発熱外来の状況などを見て、現場に近い都道府県が判断してもらえればよい。今月29日までに、届け出があれば速やかに手続きを行い、対応を取れるようにしたい」と述べました。

そのうえで、全国一律での導入については「岸田総理大臣が『感染状況の推移をしっかり見たうえで、できるだけ速やかに方針を示す』と発言しており、それに沿って検討している」と述べ、今後の感染状況を慎重に見極めながら検討していく考えを重ねて示しました。