初診からのオンライン診療
恒久化に向け 年内に方向性 厚労省

2020年11月2日

厚生労働省は、恒久化する方針を打ち出している初診からの「オンライン診療」について、具体的な条件を議論し、年内に方向性を取りまとめることになりました。

「オンライン診療」は新型コロナウイルスの対策で、2020年4月、時限的に初診から認められ、厚生労働省によりますと、9月末までの3か月間に初診で利用したのは、電話での診療を含めると全国で2万1000件余りに上っています。

厚生労働省は感染が収束したあとも、映像でやり取りをすることや、かかりつけの医師が関わることを前提に、初診から認めていく方針で、11月2日、都内で検討会を開きました。

この中で、出席者からは初診でオンライン診療を行ったあとも、2回目以降は対面での診療と組み合わせるべきだという意見が出されました。

また、1度も受診をしたことがなく、かかりつけの医師などからの情報提供もない人は、対象にすべきではないといった意見も出され、次回の会合でオンライン診療の対象とする「初診」の具体的な範囲について検討することになりました。

厚生労働省は、年内に方向性を取りまとめ、恒久化に向けて現在の指針を改定する方針です。